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========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.107============

今日、12月20日(18日という解説もあり)は、大正3年のこの日、東京駅が開業した日です。近代ビルの中に、東京駅の赤レンガ駅舎が建つ景観は、何かほっとさせてくれるものがあります。大正3年といえば、その後の大正12年の関東大震災も乗り越えたということですね。耐震問題で揺れる今とは、何が違うのでしょうか?

そんな、東京駅舎を愛する会のHPです。

http://www.toshima.ne.jp/~akarenga/index.html

 

H氏の麹町大通り遊歩も麹町1丁目、そして半蔵門にたどり着いたようです。第3回目をお届けします。

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麹町大通2丁目から1丁目まで皇居に向かって左側の歩道沿

麹町2丁目

麹町2丁目の路地を渡ると「ほっかほか亭」がありお昼になるとランチを買い求めるサラリーマンの長い行列ができる。「ほっかほか亭」の奥には「刀削面の上海家庭料理 ?(ばん)の酒房」がある。その隣にある中国小皿料理「盛香園」の塩味のちゃんぽんやラーメン等はとても人気がある。この前の坂を下っていくと滝廉太郎の母校として知られる歴史のある「麹町小学校」がある(75号)。

そして「家系ラーメンや」、「さぬきうどんセルフの店ふるさと」、「小西三誠堂薬局」があり、老舗の和菓子屋で大阪に本店のある「鶴屋八幡」がある。この店の前にある「三つ葉つつじ」は、千鳥ヶ淵に桜が咲き始める一足先に花を咲かせる「つつじ」である。

次に、大きなカラスの中に「麹町2丁目」と表示された青い壁を背景に、ステンレスの玉がついたモビール(糸と針金を用いてバランスをとった飾り物)が飾られた窓の少ない警備員の立っている白い大きなビルがある。ここは以前日本興業銀行のビルであったから、現在は「みずほ銀行」関係のビルなのであろう。

そして路地を渡ると角の麹町YKビルには平成18年11月まで「PLUS SPACE DESIGN」があったが現在空き家である。そして、「パブ一乗寺」旅行代理店「東京トラベル」と続く。そしてRIKOHビルには「Polo RALPH LOUREN」が入っている。

そして麹町一丁目交差点の角に「麹町マンションセンター」、「きりしまフラワー」がある。その前の坂は永井坂(103号)であり、その並びにクッキーとチョコレートで紹介した「ローザ」菓子店がある。

この永井坂を下り2本目の路地の角を入った場所に麹町界隈に住んだ作家や政治家、俳優など紹介する「わがまち人物館」がある(6263号)。

ここに来るとこの町で暮らした島崎藤村などの青春時代の恋愛や生活が感じられ、麹町番町界隈の散策が格段に楽しくなることは請け合いである。

 

麹町1丁目

麹町1丁目の交差点を渡ると中華料理「興楽飯店」があり、その並びの麹町大通りから一つ目の角に「金つばの一元屋」がある。一元屋の金つばは間違いなく東京でも一ニの美味しさであることは間違いない(26号)。(東京メトロ半蔵門駅3番出口と一元屋との間に平成19年3月富山の「しろえびせんべいのささら屋」ができた。さっぱりした塩味の美味しいとてもリーズナブルなせんべいである。)

隣のビルには名店街があり1階には季節の料理の「やくしま」地下1階には「平河町幸鮨麹町店」、「イタリア料理アペトル」がある。屋久島は経営が鹿児島県屋久島に本拠を置く会社であるため屋久島から直送された素材が沢山使われ、首折れ鯖なども食べることができる。今年(平成17年)の9月まではこれ以外に「和食のこうしん」、「和風トンカツのなかえ」があったのであるが10月から閉店してしまった。(このビルは平成18年11月から石綿の改修工事のため閉鎖している。

そして「A−Zen日本営繕センター」、「蕎麦処 羽前」(この蕎麦屋は平成18年11月から隣のビルにあった「やくしま」が入っている。酒の安売りの「ヤマヤ」、「両膳料理 和讃亭」、「大学眼鏡」がある。「和讃亭」の懐石小鉢のランチは女性に人気がある。ヤマヤはお酒の種類が豊富で、特にワインやカクテルを作るためのリキュール類が豊富である。

大学眼鏡と麹町警察署の路地を下ると麹町消防署があり、その先に広大な敷地の英国大使館(24号がある。このあたりに宝島社や日本カメラ博物館(23号)、村上開新堂がある。

日本カメラ博物館にはカメラの歴史が詰まっているが、オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの名作「ローマの休日」で使われていたライター型カメラ「エコーエイト」なども展示されている。ちなみに「エコーエイト」は日本製である。

麹町消防署は救急車が配置されていない消防署であり、この建物に東京消防庁の誇る日比谷公園の金曜コンサート等で知られる「東京消防庁音楽隊」がある(61号)。

村上開新堂はレストランとしても有名であるが、特にここのクッキーの美味しさ素晴らしさは麹町ウぉーカーでも何度も紹介した(4093号)。

11月中旬から12月にかけては英国大使館裏側の木々が赤、黄色など素晴らしいコントラストの紅葉を見せてくれる。

路地を渡ると「麹町警察署」があり隣のビルの前に黄色いモニュメントが立っている。これは「弧の仕掛 風の橋」という1996年、生形貴春作になるものである。

そして内掘通りの角に昨年(2004年1月)竣工した黒い「半蔵門ファーストビル」が聳えている。このビルには、ネット証券で知られる「松井証券」等が入っている。 

この前の内堀通りを靖国方面に曲がると東条インペリアルパレス(東条会館)、と福岡会館そして英国大使館(24号)、アーネスト・サトウに由来する桜並木がある(42号)。

福岡会館の植え込みの中には「海獄楼跡」のプレートが立っている。海獄楼は幕末の学者「安井息」の私塾である(96号)。

そして内堀通りを渡るとサクラの名所「千鳥ヶ淵」である(69号)。

この横断歩道を渡った場所にある桜が、この辺りで最初に花を咲かせる桜である。

 

麹町大通2丁目から1丁目まで皇居に向かって右の歩道沿

泉や東京店の前の路地を渡ると工事中12階建てのビルがあり、平成18年9月末に完成する予定である。この路地を下り2本目の角に建っている第一生命のある場所が「人きり浅右衛門」として知られる山田浅右衛門の屋敷のあった場所である(48号)。

そして「牛丼中卯」、「ラーメン上々」がありランチタイムは多くのサラリーマンで賑わっている。

そして「名酒旬菜 まつら」はビルの地下にあるが思ったより広く、オーナーが佐賀県出身とのことで店内は佐賀県のポスターで埋め尽くされている。日替わりの和食(A)と中華(B)525円がお勧めである。

「満年屋不動産」は奥行きの浅い平べったい店舗であり、隣のパステルブルーに塗られた「生肉吉田屋」は角の狭い敷地に立っており、ここが麹町かと疑いたくなるような古びた、たたずまいである。「生肉吉田屋」はかなり拘った肉屋さんで、販売する肉をその場でカットしてくれる。以前ベーコンを作るためにばら肉1キロをブロックで注文したら目の前でカットしてくれ、とても美味しい肉だった。

吉田屋の前の路地を下っていくと太田道灌が創建して江戸城改修の折にここに移された平川天満宮がある。平川天満宮には千代田区で一番古い鳥居があり、学問の神様として信仰される菅原道真に由来して梅の木が多いがその中でも2個の梅の実が寄り添ってつく「縁結びの梅」がある(17号)。

そして路地を渡ると三井住友銀行(SMBCコンサルティング)があり、この前に「そよ風」というブロンズ像が建っている。

麹町1丁目の交差点を渡るとその角に「新古茶道具 抹茶 ほ里り」がある。この通りを国立劇場、最高裁方面に下ると平川天満宮と同じく太田道灌によって建立され江戸城改修に当たって江戸城内からここに移されたと言われる大田姫稲荷があり(68号)、最初の路地を東京FM方面に入った角に麹町界隈で唯一の銭湯「バン・ドゥーシュ」がある。銭湯の名前にしてはかなり風変わりな名前であるがフランス語で「シャワー、お風呂」という意味だという。

そして京都の和菓子の老舗「鶴屋良信」、「理容室石川」、喫茶店の「Donkan」、ニッセイ半蔵門ビルには河川及びその流域に関する情報の収集し水害等の防止に備える「財団法人 河川情報センター」、化粧品の「REVLON」が入っている。

そして隣のシルバーの建物は女性の下着メーカー「ワコール」の麹町ビルである。大きなウィンドウにはテレビCMで目にする最新の女性下着のポスターが飾られている。この建物を半蔵門側から見ると独創的な江戸時代の天文図の窓や歯車、ベルトがデザインされている。そしてなんと正面玄関の庇(ひさし)はUFOの形である。ワコール麹町ビルの玄関のUFOの庇(ひさし)

この建物は建築家黒川紀章氏の設計したもので、過去・現代・未来のイメージの共生をねらった作品であるといわれる。UFO形の庇のある玄関には定礎の年号が「甲子弥生(きのえね やよい)」と拘っている。ということは、このビルの定礎は1984年3月ということになる。

そして麹町大通りと内堀通りが半蔵門前で交差する角にある窓のない茶色の建物は「変電設備」である。

そしてその隣に「東京FM」がある。東京FMは我が国で始めて開局したFM局「東海大学超短波放送実験局(FM東海)」を前身としていることはすでに紹介した(45号)。

そして東京FMと警察共済組合によるホテル用途の施設である「グランドアーク」との間に「甘味 おかめ」がある。皇居の散策の一休みにとてもいい場所で、「おぞうに」や「あんみつ」や「お汁粉」などがあり、特にここの「おはぎ」はサッカーの「Kingカズ」こと三浦和良選手のお気に入りのおはぎとして知られている。1個220円と少し高いがとても美味しくテイクアウトもできる。

国立劇場の庭は「駿河桜」などの変わり桜が沢山ある(86号)。

そしてお堀の向こうの半蔵門であり皇居である。半蔵門から最高裁判所(39号)、三宅坂、憲政記念館(9495号)辺りから霞ヶ関、丸の内方面の展望は麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)一押しの景観である。

 

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麹町大通り遊歩シリーズいかがでした?四ツ谷駅から半蔵門まで1キロちょっとの道ですが、H氏にかかると拘りの散策路となります。

寒い冬ではありますが、天気の良い昼休みに歩いてみてください。

H氏は、街歩き同様に山歩きも楽しんでいるようです。HPをご覧ください。

http://homer.pro.tok2.com/

 

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(大)

平成17年12月20日配信


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