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==========麹町ウォーカーNO39(麹町遊歩人)============

少しづつ日ノ出の時間が早くなってきました。

でも今の時期 早朝の市ケ谷から日テレ通りを麹町まで歩くと、吐く息はまだ真白です。

日本テレビの正面玄関前では「ズーム・イン・朝」の生本番やっています。

今月から、司会者が福澤アナから羽鳥アナに変わりました。

TVの番組の変更や司会者の交替を聞くと春間近と感じます。

暖かくなってくると運動したくなるのは私だけでしょうか。

半蔵門付近には、皇居一周を目指すランナーの姿が目立ってきます。

「麹町遊歩人」は、昼休みに半蔵門から三宅坂まで早足で歩くのが精一杯です。

歩いてみると、三宅坂の手前に堂々と建っている白い建物が目に入ってきます。

「憲法の番人」最高裁判所の建物です。

今回号のH氏の深訪先です。

======================================最高裁の写真

内堀通りを桜田門の警視庁から国会議事堂から半蔵門方面坂は三宅坂と呼ばれている。

国会図書館、赤坂見附、青山方面に向う通称ニ・ヨン・ロク(国道246号線)であるが、その角に小さな三宅公園がある。

そこには広告の普及に努めた人たちを顕彰する像が建っており、その後ろに「渡辺崋山誕生の地」碑がある。「蛮社の獄」で知られる渡辺崋山であるが平河町に高野長英の屋敷跡があるところからそのときに一緒に紹介することにする。三宅公園自由の像

この三宅公園の後ろに白い御影石で作られた最高裁判所(千代田区隼町4-2)がある。その隣が校倉造で作られた国立劇場である。

最高裁判所のあった場所は徳川家康公が江戸に転封なったときここに鷹匠の屋敷を置いたところから隼町と呼ばれている。

明治以降、東京陸軍病院、軍医本部などが建てられその移転後、警視庁官舎などがあった。

現在の最高裁判所は昭和46年着工、2年10月間掛けて建設され昭和49年3月(1974年)に竣工した。

この建物ができる前は千代田区霞が関(現在の東京高等,地方,簡易裁判所合同庁舎がある場所)にあった。その旧庁舎は明治29年できた赤レンガで有名なドイツ人の設計にかかる欧風様式建築で戦災で外壁のみを残して焼け落ちたが、旧大審院の庁舎を復旧したものでした。今では警視庁の向かいにある法務省の法務研究所の建物がその名残を残っている。

最高裁判所正面現在の白い庁舎は茨城県稲田産の「稲田みかげ」をふんだんに使った重厚な建物で、我が国の裁判所のなかで唯一、公開コンペで選ばれた設計に基づいて建築された建物である。

最高裁の中については学生時代に、大法廷の傍聴で2回入ったのと、その後仕事で数回行ったのみであるが、高い吹き抜けで自然光が採り入れられ、正面の重々しい観音開きの大きな扉が音もなく開くと、そこから黒い法衣を着た15名の最高裁判事が入ってきてその荘厳さに言葉を失ったことを記憶している。

最高裁判所は判事が15人の判事しかいないのですが、実際には、1000人以上の職員が働いているといわれる。憲法76条で「すべての司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属しています。」と定められているところから、地方裁判所を一審とする裁判の不服は最終的に、ここまであがってくるわけであり到底15人ほどで処理できるわけではない。最高裁判所(国会図書館側から・傍聴の際はここから入る)

ただ最高裁判所は法律審であり事実調べは行わないため書面での審理が殆どであり大法廷が使用されるのは年に2回から3回ほどであるといわれる。

したがって、地方裁判所や高等裁判所などの下級裁判所の法廷の傍聴と異なり大法廷の傍聴はよほどのこがないとできない。

とはいえ最高裁判所は憲法81条で違憲立法審査権を持っており、国会が作った法律を憲法に違反するとして無効にできるわけですから、その大法廷での審理は重要な意味を持つ。

これを書いている麹町ウぉーカーは若い頃2回大法廷を傍聴したことがある。1回は徳島市の公安条例が問題となった事件と参議院の議員定数の訴訟に関する事件の2件である。

特に前者の事件の弁論は強烈な印象として残っている。殆ど書面審理のみであると思っていた最高裁判所の大法廷で上告人、被上告人双方が最終弁論で事案に関する憲法判断を朗々と主張していたのである。今でもそのときの当事者代理人が「本件条例の解釈に当たって二元的違法、相対的違憲の解釈を採るべきであり、一元的違法、絶対的違憲の解釈を採るべきではない・・・」との強烈な主張の一節を記憶している。

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こんな話を大阪で聴きました。

H氏と出張で、大物A弁護士とお会いした時です。

「私が司法修習生のころ、最高裁判所で健康診断を受けたことあるよ」

最高裁は判事だけかと思ってしまいますが、多くの人が働いているとの証拠ですね。

最高裁のHPです

http://courtdomino2.courts.go.jp/home.nsf

 

H氏のHPも是非行ってみて下さい。

http://homer.pro.tok2.com/index.htm

 

(大)


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