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北岳・間ノ岳・農鳥岳
 (3193m)     (3189m)     (3026m)
(3日目)
2011年8月15日(晴れ)
私達夫婦2名と息子の3名のパーティー

【ルートタイム】

6時30分:農鳥小屋→7時12分:急斜面の終点→西農鳥岳手前の肩(5分休憩)→7時40分:西農鳥岳→8時35分:農鳥岳(着)→9時08分:農鳥岳(発)→9時50分:大門沢下降点→(途中河原で30分休憩)→13時40分:大門沢小屋

5時07分 農鳥小屋からの日の出。
農鳥小屋テント場からの朝日と富士山は白根三山中最高のロケーションである。
雲がなければ甲府盆地が望める。
夜は甲府の夜景が見えるという。
農鳥小屋からは富士山が美しい姿を見せてくれる。
南アルプスのこのあたりから見ると富士山が左右対称でとても美しく見える。
それに何より富士山がとても大きく見える。
5時07分
5時48分 テント場から快晴の青空を背景に西農鳥岳がそびえる。
正面のピークは西農鳥だけでは中央あたりの小ピークが西農鳥岳(標高3050m)である。
取り付きはなだらかであるが上部はとても急で真っ直ぐに登って行き、そしてピークの右側に斜めにトラバースするルートである。
(詳細写真5
農鳥岳への取り付はなだらかな上りから始まる。 6時29分
6時41分 昨日、間ノ岳の手前でお会いしたご夫婦。
小屋を朝早く出て農鳥岳をピストンして帰ってきたところ。
前日に広河原を出発して、北岳に上り、間ノ岳から農鳥小屋に宿泊し、この朝農鳥岳にピストンし、北岳山荘から八本歯のコルを通過して下山するといいっていた。ものすごい健脚のご夫婦である。
どこかでまたお会いしたいものです。
振り返ると間ノ岳と出発した農鳥小屋の赤い屋根。
深田久弥氏もに間ノ岳について「農鳥西峰からが一番眼近に眺められるが、つかみどころがないように大きい。北岳や農鳥はその頂上にきちんと焦点を合わせることができるが、間ノ岳は大遇のように茫洋としている。」と書いている。
鋭く天と突く北岳と異なり、そのたおやかでとてつもなく大きな山容の素晴らしさに感激。
6時53分
7時10分 この急斜面を右上にトラバースすると西農鳥岳へのなだらかな上りとなる。
とても高度感のある急な斜面であるが、登山道がしっかりして滑るようなこともなくそれほどの恐怖感はない。
正面のピークを目指すがそこが西農鳥岳ではなくその先の2つ先の小ピークである。 7時15分
7時30分 農鳥岳へ長い稜線。
正面おまっ平らな場所が農鳥岳。
2つ目の小ピークが西農鳥岳(2050m)
このとき山頂には農鳥小屋のテン場で隣のテントを設営していて話をした東京の男性が登っていた。
西農鳥岳(標高3050m)
この岩峰の山頂西側をトラバースする。
正面の小高いピークが西農鳥岳。この山は農鳥岳より標高は高いが農鳥岳の属峰であり妻と息子のいるあたりから山頂へ登る道がついている。
小ピークであり確かに高さがあるだけでは山として風格に欠く気がする。
(詳細写真6
7時39分
7時42分
西農鳥岳を巻き、間ノ岳との間にある岩稜帯を一旦下って農鳥岳に登り返す。
一旦下に下って登り返して間ノ岳山頂を目指す。 7時55分
8時18分 正面の平坦な場所が間ノ岳山頂へ稜線の西側にまっすぐに伸びている。
右手に塩見岳が聳え、そも奥に荒川岳、赤石岳が望める。
農鳥岳山頂
標高3026m
背後にドーンと大きな稜線の間ノ岳とひときは鋭く天を刺すように聳える北岳。
ここから見る北岳が一番鋭く見えるようである。
8時37分
8時38分 大町桂月
「酒のみて高根の上に吐く息はちりて下 界のあめとなるらん」
二つに割れた古い歌碑と
桂月は高知県出身の詩人、歌人で1924年(大正14年)に白根三山を縦走したときに読んだもの。
桂月は翌年亡くなっているが、墓は管理者夫婦が新婚のころ住んだ東京の雑司ケ谷霊園にあったと記憶しています。
三角点の裏にある黒御影石の新しい歌碑を墓と勘違いしてか賽銭が沢山置かれている。

ポインターを写真においてみてください。
大門沢下降点までまっすぐに下る。正面に赤石や聖岳、東に富士山、西側に塩見岳を望むこれぞ南アルプスを代表する気持ちのいい縦走ルートである。
大門沢下降点まで標準ルートタイムは40分。
9時18分
9時51分 大門沢下降点
標高2820m
これの黄色い鉄製の標識と鐘は「木村将也 24才 昭和43年1月4日吹雪のため下降点を確認しえず、この地にビバーグし、これより下方縦走路にて力尽き永眠す」両親と千葉県銚子市銀嶺山岳会が昭和43年7月7月28日建立とある。
鐘を鳴らさせていただいた。
大門沢小屋、奈良田への下山開始
大門沢小屋(標高1800m)まで標準ルートタイム3時間、それから奈良田の発電所までさらに3時間。
ここから大門沢小屋までは標高差1000m下る。
さらに、ここ2820mから奈良田までの標高差は2200mもある。一日で下るのはとても大変であるが、沢山の登山者が下りていく。
10時05分
11時04分 ハイマツ帯からダケカンバの生えている一帯を過ぎると深いコメツガの樹林の岩の急な下りが延々と続く。とても辛いゴロゴロした岩の急な下りが続く。
(詳細写真7
ヨモギ沢の河原に出ることができ水場になっている
ここでラーメンを作って昼食とする。
30分間休憩する。
12時20分
13時28分 南沢
この沢を渡り、高い樹林の中を下ると大門沢小屋の屋根が見えてくる。
大門沢小屋
標高1800m
テントは約50張 1人 500円
水は豊富。
500円で温水シャワーがある。(中央の緑色の屋根の小屋。お湯を停めている間はカウントが止まり、最後の1分になるとカウントダウンが始める)
しかしトイレは穴が開けられただけのもので、女性にはなかなか覚悟のいるトイレである。
14時40分
17時14分 テント場
小屋の正面と小屋の裏に約50張程のテント場がある。
このGOAE LIGHTが私たちのテント。今回は2〜3人用に3名寝たため少し窮屈だった。
(4日目)
2011年8月15日撮影 CANONG10

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