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北岳・間ノ岳・農鳥岳
 (3193m)     (3189m)     (3026m)
(4日目)
2011年8月16日(晴れ)
私達夫婦2名と息子の3名のパーティー

【ルートタイム】
6時30分:大門沢小屋(発)→6時35分:最初の丸木橋→6時46分:鉄パイプの桟橋→6時50分:2本目の丸木橋→7時40分:八丁坂取り付き→7時52分:青い屋根の山小屋が左下に見える。→8時41分:大コモリ沢の丸木橋→9時14分:小コモリ沢→9時26分:最初の吊り橋→9時37分:2本目の吊り橋→9時39分:3本目の吊り橋(モリヤマ橋)→9時53分:工事用道路の登山口(広河内庵)→10時25分:ゲート→10時27分:奈良田第一発電所トンネル→10時45分:奈良田駐車場
5時26分 大門沢小屋テント場からは正面に富士山が望めるのだが、この日、霞んでおりかすかしか見えませんでした。
富士山は稜線で十分に堪能しましたので・・まあいいのですが。
標高1800m
大門沢小屋から奈良田へ下山開始。
小屋のわきから沢に下る。
小屋の裏はテント場になっており、小屋の前のテント場が一杯になるとこの小屋の裏に回される。
高い木々の中に作られており展望はないが、こちらのほうがでこぼこしておらず平坦な場所である。
6時30分
6時35分 大門沢小屋から少し下るとヨモギ沢になるが丸太を二本渡しそれに枝を打ち付けた橋を渡る。滑りやすく緊張する場所である。
沢の左岸の岩場に鉄パイプで桟橋が崖に架けられている。
沢からの高さがなくそれほど緊張することはないが金属のパイプは滑りやすい。
6時46分
6時50分 2本目の丸太の橋。
橋の中央部からスリップ防止のために横に渡した枝の数が少なく、スリップしないように注意しながら渡る。
右岸に渡ると木々の間の登山道は沢の中を歩くようになる。 7時00分
7時34分 まるでジブリのもののけ姫を思わせる南アルプス原生林は沢山の巨木の倒木が苔むしている。
そしてキツツキのドラミングを聞くことができた。
少し下ってから暫く、なだらかな上りが続く。
小さな尾根に出てから急な下りに取り掛かる。
ここから八丁坂。
ジグザグに下る。
7時44分
7時45分 ジグザグに急な坂を下る。
しかしその下は暫くなだらかな道になる。

そこに青い色の屋根の山小屋が木立に中に見える。
暫く気持ちのいい明るい樹林の中を下る。
ここから暫く急な斜面をトラバースするようなロープの付けられた場所が続く。 8時25分
8時35分 真下には沢の白いしぶきが見える急斜面をジグザグに下る。
正面に見える沢に降りる前で右側に上り返すと小さな沢に出る。
大コモリ沢
ここにも丸太を渡した橋を渡る。
とてのさわやかな場所でまるで小さな奥入瀬といった感じの沢である。
8時41分
9時05分 大きな二つの岩の間を抜ける。
河原にはそれ以上に大きな岩がある。
小コモリ沢
小さな沢であるが水量は多い。橋は架かっていないため水の中を渡渉していく。

ここで息子の登山靴のソールがついに剥がれてしまった。初日、北岳に上る草付で両方の前のソールが剥がれはじめ、いろんな方の助力を得てテープで止めてきたが、4日目についに全体が剥がれてしまった。
そこで、テント場で履くサブのシューズで下ることになった。
9時14分
9時22分 沢を渡ってから小さな岩場にかかった橋を越えていく。
最初の吊り橋。
一人ずつ渡がとても揺れて怖い。
この下が早川水系発電所取水口である。
そしてその水は正面(左岸)のトンネルを使って流されている。
そして、沢の水量は少なくなり、沢音も小さくなってくる。
9時26分
9時33分 鉄パイプの手すりの付けられた場所の先に、鉄の梯子と階段があり2番目の吊り橋に向かう。
2本目の吊り橋はより長くなり揺れも大きくなりとても緊張する。 9時37分
9時49分 3本目の一番おきなもりやま橋
この吊橋はとても立派な橋で揺れずに安心してわたることができる。
この下は砂防工事の現場でトラックやシャベルカーなどの重機が出入りしている。
橋を渡って工事現場の建物のわきに出る。
工事用道路に出るとそこには早川町の設置している「広河内庵」があり、南アルプス写真のミニギャラリー、観光パンフレット、そして塩飴補給サービスもある。
ありがたいサービスで飴を頂いた。
ここから発電所のゲートまで約30分程を歩く。
途中にも町の作った休憩所があり沢水も流れている。
9時53分
10時27分 奈良田第一発電所のトンネルの場所に出る。
これを右に曲がり、奈良田の駐車場に向かう。
ここから奈良田のバス停までは約35分。
車を駐車して置いた、場所まで無事戻ってきた。
沢山止まっていた車も数が少なくなっていた。
10時45分
【温泉】
駐車場から数分奈良田に戻り奈良田の里温泉「女帝の湯」にたちよる。お寺の前の駐車場に車を停め急な坂を上るとそこに奈良田の里温泉「女帝の湯」がある。温泉の裏には南アルプス山岳写真館白旗史郎記念館」が建ている。
温泉の前の庭の看板に由来が書かれている。
第四十六代孝謙天皇は女帝であった。生来健康にすぐれず、神仏に快癒を祈願されていた。ある時、夢に老翁が現れて「甲斐の国巨摩郡早川庄湯島郷に効験あらたかな霊湯がある」との神託があった。天平宝字二年(758年)5月、吉野を出発された女帝主従一向は御勅使川に沿ってさかのぼり、ドノコヤ峠を越え奈良田にむかわれた。奈良田に滞在された女帝は温泉に入浴されること二旬にして病は全快されたが、この地をこよなく愛され、八年間ここに御遷居された。女帝、孝謙天皇が病をいやされ、御衣を洗われたといわれる霊泉が奈良田の里温泉の源泉になっている。

☆孝謙天皇は聖武天皇の娘で男児がいなかったため6人目の女帝となった。退位したのち47代淳仁天皇を経て重祚(ちょうそ:退位後再度即位すること)し、第48代称徳天皇となる。我が国の歴史上まれにみる僧侶の道鏡とのスキャンダルが有名ですね。

2011年8月16日撮影 CANONG10

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