白山
(2702m)
2日目
1日目(別当出合から砂防新道、南竜ヶ馬場)
2009年8月15日(曇り)から16日(曇り晴れ)
私達夫婦+息子の3名
標高2084mの南竜ヶ馬場(みなみりゅうがばんば)のテント場は宿泊者用の小屋から5分ほど離れた向かいにある高台にあり、水場もトイレも使い勝手のいい場所である。テントを持ってこない登山者はキャビンの他、テントや毛布等を借りることもできる。しかしテント場はとても蚊やブヨなどの虫が多く閉口する。防虫対策が必要な場所である。 朝早く起きて、南竜ヶ馬場から室堂に向かう展望歩道の途中1.4kmほどの場所にあるアルプス展望台に向かう登山者のヘッドランプの灯りが点々と続いて見える。 室堂には沢山の登山者がいて御前峰に登り、そしてお池巡りコースの散策を楽しんでから下山する登山者が多い。室堂は予約制でかなりの収容力があり、他の山小屋のように詰め込まれることは無いようである。設備も立派で、何よりトイレにお香が炊かれていたのにはビックリであった。 下山は約3時間の観光新道をとったが、展望のとてもいい高山植物の花盛りの尾根は楽しかった。ただ、最後の一ノ瀬と別当出合分からの急な下りは聞きしに勝る急なくだりで、白山の山を楽しんで長く歩いたあとに最後にここを下るにはとても辛い長い急な下りである。 |
【ルートタイム】 (1日目別当出合から南竜ヶ馬場) (2日目) 4時20分:南竜ヶ馬場テント場⇒4時45分:柳谷⇒5時10分:アルプス展望台⇒(1.7km)⇒5時25分:御前峰の山頂の見える展望場所(約30分朝食:5時57分(発)⇒6時18分:平瀬道分岐(5分休息)⇒6時30分:室堂(着:荷物をデポ)⇒6時50分:室堂(発)⇒7時35分:御前峰⇒お池巡り⇒9時13分:室堂(着)⇒10時050分:室堂(発)⇒10時18分:万葉坂下エコーライン分岐⇒阿弥陀が原⇒10時25分:黒ボコ岩⇒10時36分:蛇塚⇒10時49分:馬のたて髪⇒11時08分:殿ヶ池避難小屋(10分休憩)⇒11時50分:稜線上の岩のトンネル⇒12時20分:一ノ瀬、別当出合との分岐⇒13時35分:別当出合 |
![]() |
15日(前日)18時7分 撮影 4時20分(発) |
南竜ヶ馬場野営場から撮影した南竜山荘と室堂へ続く展望歩道。 分岐点から室堂まで約3.1km。 正面の稜線のピークの下あたりがパノラマ展望台。 南竜ヶ馬場から約1キロほど登ると正面の稜線の手前に柳谷と呼ばれる沢がある。 そこから尾根筋に入り400m程登るとパノラマ展望台。 |
パノラマ展望台 沢山の登山者が朝日を仰ぐために登ってきていて混雑していた。 詳細写真4 |
5時5分 | ![]() |
![]() |
5時25分(着) 朝食 5時58分(発) |
パノラマ展望台は思ったより狭いため、私たちは約15分ほど登ると正面に御前峰の山頂が見え始め、傾斜が緩やかになり始めると展望のいい場所があり、そこで朝食を摂る。(約30分) ここから室堂に1.3km 南竜ヶ馬場に1.8km |
平瀬道分岐(岐阜県白川側の登山道) 左に室堂(0.5km) 右に平瀬道 大白川へ6.1km |
6時18分 5分休息 |
![]() |
![]() |
6時27分 | 室堂 標高:2445m |
室堂 左奥がビジターセンター 宿泊者が朝のラジオ体操をしていた。 右と正面の建物は宿泊棟 |
6時33分 | ![]() |
![]() |
6時50分 | 室堂神社 鳥居を入り神社の右側から整備された真っ直ぐな石畳の登山道を登る。(約40分から50分ほど) 山頂へ1120mの距離。 詳細写真5 |
高天ヶ原 山頂へ500m 室堂へ650m |
7時15分 | ![]() |
![]() |
7時35分 山頂 ←奥宮 一等三角点のある山頂標柱(写真消滅?) |
![]() |
![]() |
←奥宮 ⇒大汝峰と翠ヶ池と剣ヶ峯 |
![]() |
御前峰からお池めぐりに下る。最初はゴツゴツした大きな岩場を下る。 詳細写真6 |
7時52分 | ![]() |
![]() |
8時16分 | 翠ヶ池と左奥に大汝峰 |
黒百合 山頂へ向かう登山道から大汝峰に向かう神社の裏辺りに黒百合の群生地があった。 |
9時8分 | ![]() |
![]() |
9時13分 | 室堂ビジターセンター 山頂を出て約1時間30分の御池巡りだった。 室堂のトイレは水洗でお香がたかれているのには驚いた。 ビジターセンターの中にはレストランのほか、郵便局もあり、白山室道特性の葉書を送ることができる。 |
五葉坂と弥陀ヶ原 坂を下った場所がエコーラインとの分岐で弥陀ヶ原の木道を歩き稜線が尽きたところが黒ボコ岩で下りが始まる |
10時15分 | ![]() |
![]() |
10時26分 |
黒ボコ岩 標高:2320m 砂防新道との分岐点 岩の下に下ると砂防新道(甚之助避難小屋へ1.5km、別当出合へ5.1km) ここを右に下ると観光新道 (殿ヶ池避難小屋1.1km、別当出合5.2km) 白山禅定道 一ノ瀬へ8.1km 詳細写真7 |
最初はなだらかな草付きの斜面を下る。 高山植物が咲き乱れている。 |
10時28分 | ![]() |
![]() |
10時48分 | 馬のたてがみの急斜面 高山植物の宝庫であるこの斜面は馬のたてがみと呼ばれるところ。 ハクサンフウロ、タカネマツムシソウ、トウキ、シシウド等 |
殿ヶ池避難小屋 トイレはあるが水場は無い。 |
11時7分 | ![]() |
![]() |
11時50分 | 仙人窟と呼ばれる石の穴を潜る。 ここが室堂と別当出合の中間地点 両地点へ約3km。 別当出合分岐へ1km 詳細写真8 |
この坂の突き当りが別当出合と一ノ瀬との別当坂分岐 これから急な下りがつづく。 別当出合へは2km 途中の1キロ地点までは聞きしに勝る急な斜面 |
12時20分 | ![]() |
![]() |
12時32分 | 別当坂の核心部分は真っ直ぐに下る急な下り。 長く歩いた下りに使うには厳しい。膝がががくがくる。 しかし石の階段は適当の高さで整備されているため急ではあるが登りやすそうである。 分岐から1km続く。 |
急な下りが終わると広場に出る。 下りの中間地点。別当出合へ1km。 これから先は比較的なだらかな下山道である。 |
13時13分 | ![]() |
![]() |
13時35分 | 別当出合 2時発のバスに乗って一ノ瀬に下った。 一ノ瀬行きのバス 5:30〜17:00 約20分間隔 |
【アクセス】 別当出合までは一ノ瀬からバスで約15分(400円)。登山者多いときにはシャトルバスがひっきりなしに出ている。 一ノ瀬から金沢西ICまでは約55km、北陸道から信越道、関越道を約530km走って埼玉に帰ってきた。しかし、お盆の渋滞で夜中でも30kmの渋滞。家に着いたのは3時であった。それでもETC利用で1000円でした。 【駐車場】 夏場の登山シーズンは別当出合まではマイカー規制があり、市ノ瀬の無料駐車場に止める。 【水場】 観光新道には室堂で水を補給する以外ルート上に水場は無い。 【避難小屋】 観光新道の稜線には馬のたてが髪の急坂を下った場所に殿が池避難小屋がある。トイレはあるが、水場は無い。 【観光新道】 家に帰ってから地図を見て気づいたことであるが、観光新道には県道のマークが付けられている。白山山頂から、登山口の別当出合に至る観光新道は石川県道120号白山別当出合線と呼ばれる県道で、別当出合付近の66mを除いた99%近くは車両の通行ができないものだというから驚きである。 【温泉】 白峰温泉総湯 有名な温泉なのでよってみたが20年に改修されており立派な設備になっていた。しかし、お風呂に入った後でくつろげるスペースがなく、ガッカリであった。天望の湯は一ノ瀬から白峰の集落に入る手前の山際にできた温泉設備であり、こちらのほうがゆっくりできそうである。 【その他】 総湯の待合スペースの甲子園の高校野球を中継していたため、故郷の鹿児島県樟南高校が戦っていたため応援していると、そこにいた白山に登ってきた男女10名ほどのパーティーの1人の男性が鹿児島県鹿屋の出身ということで私が坊津町の生まれと話すと初対面であるにもかかわらず親しく話をしていただいた。名刺を頂、どこかの山でまたお会いしましょうと挨拶して別れた。鹿児島を離れて福井市で建設リフォームの会社を起しているとのこと。故郷を遠く離れて活躍され、また楽しい山の仲間たちと楽しんでいる様子であった。 頂いた名刺を見ると鹿児島出身者らしく、苗字が「〇元」というように「もと」という字が「本」ではなく「元」であった。岩元、坂元、福元、松元、山元、吉元・・・のように「元」のつく姓は、 かなりの高い確率で鹿児島県出身者です。 鹿児島では「本」のつく苗字は少ないですね。また「園」ではなく「薗」がつく苗字も鹿児島出身が多いですね。 |