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北岳・間ノ岳・農鳥岳
 (3193m)     (3189m)     (3026m)
(2日目)
2011年8月14日(晴れ、一時小雨)
私達夫婦2名と息子の3名のパーティー

【登山概要】
2日目は北岳肩の小屋から北岳、間ノ岳を登り、農鳥小屋まで。時間にゆとりがあるためゆっくりと朝食を楽しみ途中展望を楽しんだが、間ノ岳からの下りで小雨にあってしまった。しかし雨も上がり、赤富士と満月のページェントを楽しむことができた。
【ルートタイム】
7時35分:肩の小屋(発)→7時52分:両俣小屋との分岐尾根→8時21分:北岳(着)→8時47分:北岳(発)→9時00分:尾根分岐→9時23分:八本歯のコル上部の巻き道との分岐(5分休憩)→10時25分:北岳山荘(着)→11時05分:北岳山荘(発)→11時55分:中白根岳→13時45分:間ノ岳(着)→14時08分:農鳥岳(発)→15時35分:農鳥小屋
5時11分 鳳凰三山、観音岳の背後に神々しい朝日が昇ってきた。
(詳細写真1
振り返るとそこにはk北岳がモルゲンロートに輝く。
ここに登って来ている者だけが堪能できる光景。
5時12分
6時30分 天気に恵まれた朝食はご覧の通り。
ナイフはカスタムネイフメーカー福田正利氏がMrs.Heartのためにつくてくれたホメロススペシャルと呼ばれるキッチンナイフ。
BEARTOPE」をおたずねください。
標高3000mの肩ノ小屋の前で写真を撮り、北岳山頂を目指す。
我が国第2の高峰北岳は3193m、ここから標高差約200m。ルートタイムは50分。
7時33分
7時45分 両俣小屋小屋との分岐下から振り返ると眼下に青い屋根の肩ノ小屋とその先に白く輝く甲斐駒ケ岳(標高2967m)。
両俣小屋との分岐(標高3100mあたり)
ここから山頂までの稜線がのぞめる。ただ正面に見えるピークが山頂ではなく、それの西側を巻いてその奥に山頂がある。ここかr山頂まで約30分。
両俣小屋まで約3時間かかる。
7時52
8時21分 北岳山頂(標高3193m)
富士山に次ぐ我が国第2の高峰
晴れ渡った山頂からの南アルプスの大展望を堪能した。
遥か彼方に穂高や槍ヶ岳そして中央アルプス、そして眼下に仙丈岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山。目を南に向けるとどっしりとした間ノ岳。
この北岳に山頂に立つと登山の喜びが山岳展望の素晴らしさあることを自覚させる。
ここに来た者にのみ与えられる感動である。
南北に広い北岳山頂
背後の雲の合間に甲斐駒ケ岳。
8時44分
8時47分 北岳から間ノ岳に向かって下山開始。これからしばらく岩場の下りが続く。
北岳の南側の吊尾根部分。
ここで直進すると北岳山荘に向かう。
私たちはお花畑を楽しむために、八本歯コル側に下り北岳山荘への巻き道をとることにする。
(詳細写真2
9時2分
9時20分 吊尾根分岐から八本歯のコルの中間点。
ここから左折して北岳山荘への巻き道をとることにする。
このルートは天空の桟橋などスリリングであるとともに沢山お高山植物のお花畑が楽しめる。
お花畑の巻き道は幾つもの天空の梯子の回廊をめぐるところもある。かなりスリリングである。 9時47分
10時16分 北岳山荘に向かってなだらかな道を進む。
北岳山荘
正面の建物が北岳山荘のバイオトイレ。
この山系で一番近代的なトイレである。
山荘で一休みし、小屋のスタッフから息子の登山靴を補修するガムテープを提供してもらった。有難うございました。
10時25分
11時22分 中白根山への上り。
標準ルートタイムは50分。
比較的なだらかな上りである。
中白根山山頂
農鳥岳より高い標高3055mもある高峰であるが独立峰とはされていない。
確かに特に特徴がないのが残念。
(詳細写真3
11時54分
11時57分 間ノ岳へ続く稜線
とても厖大な容量を誇る間ノ岳(標高3189m)
間ノ岳への長い稜線西側に付けられた登山道。
アップダウンを繰り返し最後は真っ直ぐに山頂を目指す。
13時9分
13時45分 間ノ岳山頂
標高3089m
山頂はなだらかでとても広い。

間ノ岳は何と静岡県静岡市葵区の最北端である。
この南アルプスの間ノ岳を北端とし塩見岳、赤石岳、聖岳などの南部、大井川上流域は明治9年に大倉喜八郎が買い取った山林である。稜線には東海パルプ社有地という標識が建っている。 この話題については山の話題(3)をご覧ください。
地図で見ると東海パルプ社有林(2010年から特殊東海製紙)が盲腸のように真っ直ぐに北に伸びているのがわかります。
下山を開始すると直ぐに遥か彼方に農鳥小屋が見えている。
間ノ岳から農鳥小屋までの標準ルートタイムは1時間である。
(詳細写真4
14時13分
14時44分 遭難者の慰霊碑を過ぎると、とても急なザレ地の下りが続く。
ザレておりとても滑りやすい場所である。
彼方に小屋が見えるがなかなか着かない。
比較的なだらかになる。ここで雨が降ってきてレインウエアーに着替える。 14時58分
15時37分 農鳥小屋
標高2800m程の場所にある。
間ノ岳と農鳥岳の鞍部に建つ赤い屋根の農鳥小屋。
小屋の西側にあるテント場。
平たんな場所は少なく斜めの斜面にテントを張ることになる。
背後に西農鳥岳
小屋の北側にもテント場がある。こちらは小屋から少し距離はあるが平たんな場所が多い。
17時27分
17時30分 農鳥小屋の名物のというか・・空中トイレともいうべき代物。
奥が男性用、手前が女性用。
崖に突き出た小舎の床に穴か空けられその下にトタンの波板が敷かれ、空中に放出されるようになっている。しかし、何故か臭いが少ない。
自然保護が叫ばれる昨今、崖下に放出しているトイレにはびっくりした。
この日の夕方赤富士を見ることができた。
そして満月とのコラボレーションも。
16時30分
16時16分 水場はテント場の下の沢にある。下り10分、上り20分の水場。水量は豊富でとてもおいしい水である。
Mrs.Heartが6リットルも汲んできてくれて楽しんだ。

農鳥小屋は午後5時を過ぎると水(天水利用)を販売してくれない。
トイレ事情から水源は大丈夫か、翌日山小屋のスタッフにさり気なく聴いたら、水源は西農鳥岳側の沢からパイプで80m程引いてきているという。
【農鳥小屋について】
農鳥小屋についてはいろいろと風評があり、そのため最初はここを使うことを躊躇していた。それは管理人のことトイレのことである。
まずトイレについては何をか言わんかである。崖に突き出て建てられた小屋の床に穴があけられ、その下に波板のトタンが斜めに置かれ、それに落ちたものはそのまま崖下に落とされる。環境保護が言われる昨今、考えられない光景である。ただ木酢液か何かをかけているのか、思ったほどどの臭いがしないのが不思議。風の強い日はどうするのか?女性は躊躇するでしょう。
次に名物管理人であるが。この日も夕食の時などに宿泊客相手に辛辣な発言をしていた。
私は翌日、さっそく体験することになった。3日目は大門沢までありルートタイムが6時間弱であるため、テント場でゆっくりしており、小屋のわきで小屋の書いたルートタイムを見ていると「この頃のテントの人間は暗いうちに早立ちをしようともしない。」とチクリ。「今日は大門沢までですから。」と答えると。するとすぐに「この頃の登山者はなにか言うとすぐに楯突く・・。」と不機嫌そうに返された。
早立ちは山の安全の基本だろうが、それぞれ自己責任で山行を楽しもうとしている者に「すぐに楯突く・・」はいかがなものか。山の先輩としての安全に関するアドバイスとしては傾聴したいが、相手が一人の人間であり客であるという観点を欠いており不愉快である。
要するに客だと思っておいらず泊めてやっているという感覚なのであろうか。
ネットでいろいろと話は聞いていたが実際わが身で体験すると悪評は本当であった。
英語でnotoious(ノウトリアス)の意味をご存じであろうか。 悪評高い・・という意味ですが。
(1日目) (3日目)
2011年8月14日撮影 CANONG10

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