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「雲取山」(2,017m)
日本百名山66
2004年5月22日,23日 曇り

 妻と二人のパーティー テント1泊用の装備

2004522日 (曇り一時雨) 

三峰登山口(1040分)→妙法ヶ岳分岐(1115分)→霧藻ヶ峰着(1255分)

→霧藻ヶ峰出発(1330分)→前白岩の肩(1420分)→前白岩山(1500分)→白岩小屋(1510分)→白岩山山頂(1546分)大ダワ(1636分)→雲取山荘(1700分)

2004523(曇り一時雨)

雲取山荘発(540分)→雲取山頂(600分)→奥多摩小屋(700分)→奥多摩小屋(740分)→七ツ石山(835分)→七ツ石小屋(857分)→マムシ岩(920分)→堂所(940分)→舗装道路合流登山口着(1050分)→(ここから約20分で鴨沢・今回は歩かず)  (写真のクリックで詳細版がを見ることができます。

朝6時1分、伊奈町出発 大宮で高崎線に乗り換え、熊谷で秩父鉄道に乗り、9時5分三峰口到着 

三峰ロープウエイ駅

バスに乗り換え9時30分大輪(おおわ)着、大輪から荒川を渡り約5分歩いて三峰ロープウエイ駅に着き10時発に乗る。約8分で三峰山山頂駅に着くも深い霧の中。

約10分で三峰神社に着くも霧の中。本殿は工事中であった。(駅からの途中鳥居のある舗装の道と未舗装の上に行く道との4差路がある。舗装の道を歩くと三峰神社の下を通りお茶屋さんなどがある賑やかな場所に出てその先に雲取峠登山口がある。)

本殿お前を下り、数分で本通に出てお茶屋さんで賑やかな場所に出る。その先で二つに分かれ上に登るのが登山道。下ってすぐの場所にビジターセンターがあるとの情報で水を確保するために訪ねるも、閉まっておりトイレに水すら出ない状態。やむなくお茶屋さんで水をもらって出発する。雲取山登山口(三峰神社口)

10時40分登山道に入るすぐの分岐にでる。直進すると行き止まりになるため鳥居にある登山道を登る。なだらかな杉林の山道を35分ほど登ると妙法ヶ岳(1329m)、三峰奥宮との分岐にいたりそれを雲取山方面に上り20分ほどで妙法ヶ岳から下ってくる道と合流するがそのままひたすら登る。
これからは比較的なだらかな道であるが次の目標である地蔵峠、霧藻ヶ峰(1523m)まで比較的長い道程(約55分)である途中炭焼き窯の跡があり最後の20分ほどから急な道になり大陽寺ととの分岐点地蔵峠に出る。小さなお地蔵様の脇を抜けるとすぐに見晴らしが開け、正面に両神山(1,723m)が見える。峠を下り少し下再度登り霧藻ヶ峰(1523m)を越え、大きな岩の脇を過ぎるとそこが見晴らしのいい休息所で、12時50分に着いた。休息所の脇の大きな岩には秩父宮殿下御夫妻のレリーフがある。

昼食を摂り、後半に備える。

13時30分出発して10分も下るとお清(教)平に出る。これから白岩山まで約2時間ほど本格的な登りになる。仰ぎながら急な尾根道を40分ほど登ると前白岩の肩に出た(14時20分)。一息入れるのもつかの間、更に急な尾根道を登りやっと前白岩山(1776m)に出る(15時00分)も見晴らしは利かない。山頂から10分ほど下ると白岩小屋がある。ここから更に急な道を45分ほど喘ぎながら登ると白岩山(1921m)である。山頂手前の急坂を登り終えた場所に三つ葉つつじが見事に咲いており、その先に人を怖がらない鹿がいた。
山頂から10分程下ると芋の木ドッケに出る(芋の木は山菜のコシアブラのことであるという)。ここで左折すると二軒茶屋尾根に向かう道と右折して尾根の北面を巻く道に分かれる。前者は上級者向きと書いてある。北面は急な斜面に細くトラバースするように道が付けられており今回の登山ルートの中で一番スリリングなハードルートである。木の階段が新しく、細い急斜面につけられた登山道は雪の季節であればここからの滑落は当然予想される危険な場所である。そして4時35分に大ダワに着いた。

ここでも直登するルートと南斜面を巻くルートに分かれるが時間的にはほぼ変わらないものの南面ルートがなだらかだと言う助言を得て登る。20分程歩くと頭上に閉鎖された雲取ヒュッテが見えてくると直登ルートと合流する。大ダワから30分程で雲取山荘に到着する(17時00分)。雲取山荘

ここまで三峰神社の登山口を出てから約10q歩いたが、ここまでの登山道には約500m毎に三峰口と雲取山までの相互の距離が書かれている。従ってどれだけ歩いてあとどれだけ歩けばいいかわかる、とてもありがたい登山道管理システムである。雲取山荘には22番目の標識であと500m程と表示されている。

1人300円のテント設営料を支払って山荘の脇にテント設営する。この日の設営は3張りのみ。雲取山荘前には豊富な推量の水場と山では珍しい水洗式のトイレがある。水はとても冷たいがとても美味しく元気の出る水である。それに10歳若返るとかかれている。

テントを張るがとても気温が低く、夕食を作り、テントの中でランタンの明かりで暖を取りながら、持ってきたルミエールのワイン「シャトールミエール」で乾杯して早めにシュラフに包まり繭になった。

アマチュア無線で多摩市のハムと交信するも今日は下界もとても気温が低く寒かったとのこと。雲取山頂

朝4時過ぎ鳥の声で目が覚める。雲取山荘の前には日の出を見ようと多くの人が出ているが、あいにく厚い雲のため日の出は拝めず。それでも山荘から30分ほどの雲取山頂での日の出を見るために起き抜けの軽い装備で登っていく山荘宿泊者が登っていく。しかし一瞬だけ雲の切れ間から朝日がのぞく。

朝食は山頂下の奥多摩小屋と決め5時30分にはテントを撤収して出発する。

山荘脇の登山口の脇にレリーフがある。山頂までは鬱蒼とした、苔むした林の中を30分ほど登る。6時05分に雲取山山頂(2017m)に立った。しかし厚い雲に覆われて視界はまったく利かず。

我々の前に4人組の大学の山岳同好会のパーティーがおり、お互い写真を撮ってもらう。

その中の1年生メンバーが見たこともないとても大きなザックを背負っているため聞いたところ100Lであるという。それにしてもでかい、中にはテント等の装備のほか10Lの水も入っているという。びっくり!!

山頂を奥多摩方面に下り始めるとすぐの場所に東京都の設置したログハウスの避難小屋がある。これが立派なものでここに宿泊して山頂で日の出を迎える登山者が多いという。いつか使ってみたい小屋である。

奥多摩小屋避難小屋からの登山道は三峰から雲取山までの埼玉県側の樹木に覆われた登山道とまったく雰囲気が異なり、大菩薩峠などの登山道のような明るい道である。避難小屋から20分程、林の中を歩き、小雲取山(1937m)に至る。ここで富田新道との分岐がある。小雲取山を過ぎて10分も歩くと急に視界が開け、真下に奥多摩小屋が見えてくる。山荘の側にはカラフルなテントが見える。急な斜面を一気に下り7時丁度に奥多摩小屋に到着する。
私たちが到着した頃、重く覆っていた雲が切れて向かいの山並みが見え始める。山小屋の正面にあるテーブルが空いたため、そこで朝食の準備をする。食後は、妻に内緒でタッパーに入れて持ってきた千代田区番町にある村上開新堂の幻のクッキーを紅茶で楽しむ。時折富士山がかすかに見え、最高の休息。

7時40分奥多摩小屋を出発する。数分でヘリポートになっている場所を過ぎ、尾根道の明るい山道をなだらかに下りながら七ツ石山(1757m)を目指す。奥多摩山荘を過ぎて20分ほどで七ツ石山への取り付きと巻き道の分岐に出る(8時10分)。
一休みして15分ほど登ると七ツ石山である。
そして山頂で写真を撮り下り始めるとすぐの場所に七ツ石神社がある。それから10分ほどで七ツ石小屋に着く。それからひたすら下ることになるが下り方面の登山道の分岐点にはアルミで作られた案内板があるが、三峰から雲取山堂所までの埼玉県側の管理の登山道のように目的地までの大まかな距離を書いた標識はなく、七ツ石山から約3時間ほどひたすら下る山道は、視界の利かない樹林で歩いている場所の認識ができないため精神的にはかなり苦しい。
めぼしい目印としては下山を始めてすぐの所にあるマムシ石と呼ばれる岩の塊とそこから20分ほどのところにある堂所(どうどころ)ぐらいである。1時間40分ほど歩くと遠くに道が見えてくるがこれから舗装道路に出るまでの間がかなりある。廃屋になった家や急斜面で農業を営む家が見えてきてそれから10分ほどで舗装道路に出る(10時50分)。ここから鴨沢まではあと20分程山道を歩くとバス停に出ることができる。


鴨沢発11時43分のバスの時刻を気にしながら必死に下山してきたが私たちはたまたま自動車に便乗させてもらってJR奥多摩駅まで送ってもらって12時前には奥多摩に到着できた。
奥多摩を出て青梅で乗り換え、そして西国分寺から武蔵野線に乗り武蔵浦和から埼京線に乗り換え大宮に着き、ニューシャトル(埼玉新都市交通線)で伊奈中央駅に3時前に着き3時頃には自宅に着いた。
2004年5月22日23日撮影

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