大雪山(旭岳)トムラウシ縦走
3日目 (天人峡への下り)
2012年7月18日(快晴)
私達夫婦の2名のパーティー
3日目はヒサゴ沼から化雲岳に登りそれからひたすら天人峡に下るルートであった。しかしこのルートなかなか手ごわくハイ松帯に入るや笹と木の根と深い泥の噂に聞く悪路。小屋で一緒になった登山者たちからはGPSでもない限り地図のルートを特定できるポイントが少ないこと、そして雨でも降ろうものなら沢となった登山道を泥だらけで下山せざるを得ず、「転んでも汚れを気にせずただひたすら下山すること」というアドバイスをもらって下った。化雲岳からの下りはトムラウシ山、旭岳を展望できる素晴らしいルートあったが、泥の悪路と第一公園からの長い道には閉口した。疲れた体に急な下りは応えた。 詳細写真は今後追加していきます。 |
【ルートタイム】 |
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4時31分 | 神奈川から来たライトパッキングの若者。 白雲岳避難小屋で一緒になった若者でライトパッキングに拘って今回の大雪山、トムラウシ縦走を計画し、小屋でいろいろと彼のこだわりの装備を披露してくれ、周りの関心をかっていた。なかなか気持ちのいい若者だった。 テントはあまり見かけないGOLITEでストックで立て、エマージェンシーシートを引いて寝ていた。セイシェルの浄水ポットはなかなか参考になった。 |
ヒサゴ沼の避難小屋を出て天人峡へ下る。 話によると途中泥だらけの下りが続くという。 詳細写真(11) |
5j時33分 | ![]() |
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5時33分 | 小屋から西に目を向けるとこの浮く伊達喜多大きな雪渓とそして最後に渡った雪渓が見える。 左上が日本庭園と呼ばれる岩と池が作り出す美しい場所。 |
雪渓に向かう途中の手前から化雲岳へ登る分岐がある。 この分岐の先の雪渓の手前が水場である。 小屋から約300m程の場所である。 |
5時37分 | ![]() |
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5時48分 | 沢沿いに登るとすぐに雪渓が見えてくる。 |
2つ目の雪渓。これがとても大きく急斜面が平坦になる木道の始まりまで続いていた。 | 6時02分 | ![]() |
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6時31分 | 雪渓を登りきると木道がある。そしてここを右に曲がると化雲岳。 左に折れるとトムラウシ山。 |
化雲岳(かうんだけ)の化雲岩 標高1954.3m |
6時45分 | ![]() |
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左は大雪山旭岳 右はトムラウシ山 |
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6時57分 | 化雲岳からこれから向かう登山道がはるかかなたまで続いている。このルートはポン沼の手前まで2回ほど小さなピークを上り下りする。 |
大展望の中最初の小ピークへのハイ松タイの登り。 | 7時25分 | ![]() |
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7時55分 | ポン沼への長い下り。 |
小化雲岳(1924.5m)の東にるポン沼 (ぽんかうんだけ)と読む。 |
8時04分 | ![]() |
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8時35分 | ここからハイ松に突入する。この手前にも大きなコマクサの大群生がある。 ハイ松も次第に高く頭を越えて急な沢のくだりになる。 雨の日には間違いなく沢を下ることになろう。 |
笹薮とハイ松の下りは泥だらけの下山道が始まる。 詳細写真(12) |
8時59分 | ![]() |
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9時31分 | 木の根と笹と泥だらけの下山道がひたすら続く。忍耐・・忍耐・・。小屋であった山の先輩たちには転んで汚れてもひたすら下れとアドバイスされた。 |
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9時47分 | 第二公園か? このルートには地図上の第一公園、第二公園を特定できる標識などはない。 |
沢にかかった壊れかけた木の階段を過ぎたらもうすぐ第一公園の木道が始まる。 | 10時11分 | ![]() |
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10時22分 | 第一公園 この木道は尾瀬ヶ原のような広大な高層湿原に登山者が踏み跡をつけるためそれを防止して自然を保護するために付けられた木道のようである。 |
第一公園の終り 降雨の自動観測装置と思われる装置が出てくると木道があわる。 |
10時28分 | ![]() |
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10時34分 | 第一公園の木道を過ぎるとすぐに急な下りになる。 |
急なくだりが終わると比較的緩やかな展望の利かない原生林の尾根歩きが続く。なかなか次の目的地滝見台につかない。 | 10時59分 | ![]() |
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11時21分 | 目ぼしいルートマークの少ない中で第一公園から滝見台までの間で見つけた「大雪山忠別川源流部森林生態系保護区域」の説明板 |
右側に木々の間から羽衣の滝が見え始める。 滝の音が聞こえるがなかなか滝見台にはつかない。 |
11時51分 | ![]() |
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12時00分 | 滝見台 羽衣の滝を眼下に望むことができる展望台。このルートで唯一のベンチ。 |
そして眼下には見事な羽衣の滝 この滝を多くの観光客が見に来るがここから見ることができるのは天人峡温泉から急な上りを1時間30分間登ってくるか、化雲岳から下ってくる登山者だけに与えられる絶景。 |
12時01分 | ![]() |
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12時12分 | 滝見台から少し小さな丘を登ってからしばらく平坦な登山道が続く。 10分ほどして、ここから急なくだりが始まる。 ジグザグに急に高度を下げていく。 |
急なくだりを30分ほど下ると登山口の小屋が見えてきた。 | 12時45分 | ![]() |
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12時49分 | オーストラリアから来たという男性と東洋系の女性の登山者。日本語が全く分からないということで私たちがヒサゴ沼を5時半に出来たというと、彼らは足が遅いため3時に出てきたと言っていた。「山を楽しんだ?」と聞くと「とても楽しんだ」「素晴らしい山だった・」と答えてくれた。 この200m程下が駐車場。 |
ここで車道に出る。 左に行くと羽衣の滝 下ると駐車場 |
12時50分 | ![]() |
【下山後】 下山して川の脇の駐車場(無料)に止めて到着し、向かいの温泉に入って、次の登山口平取町に向かう。途中富良野町に行く途中、美瑛の丘の展望や中富良野のラベンダーの畑を楽しむ。 そしてこのエリアで唯一のコインランドリー富良野駅前(右側)の長江陶器店(ギフトショップ長江)の脇にあるコインランドリーで3日分の洗濯を行う。コインランドリーについてはギフトショップが経営しており、洗剤等は店に伺うときれいな奥様が丁寧に応対してくれる。 この間、買い出しに町を歩く。「富良野マルシェ」等を発見し楽しむ。ギフトショップの「メロンサイダー」はとても美味しかった。お勧めである。 そして、平取町の休校になっている豊糠小中学校を利用して登山者用の宿泊施設になっている「ぬかひら山荘」に向かう。ここが幌尻岳登山のシャトルバスの発着場。北海道の道は制限速度で表示されるナビゲーションの時間と実際の時間が大きく相違する。時速約60キロで計算して間違いないようである。平取町の国道は大型のトラックの行き来がり激しく昔のスパイクタイヤの時代の様に轍ができておレガシーでもハンドルを取られるような場所があった。北海道の運転にはスピードの出しすぎと正面衝突には十分に注意が必要。 |