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===========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.79=========

今年の3月後半から4月初旬の桜の季節、麹町ウぉーカーの昼休みは会社の食堂で同僚と食事をしてゆっくりすることはなく、近所のパン屋さんのパンを袋に入れて千鳥ヶ淵と界隈の桜の名所を歩き回っていた。

そこで今回は麹町界隈のパン屋さんを紹介する。               (H)

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「シェ カザマ(Boulangerie  Chez Kazama)」

半蔵門線半蔵門駅5番出口から3分程麹町方面に歩いた右側にある(有楽町線麹町駅からは善国寺坂下の麹町と番町との境のドラッグストアーと「番町ラーメン」の間の通りを千鳥ヶ淵方面に5分ほど歩くと左側にある)。

何時行っても多くの人で賑わっている有名なパン屋さんである。今回いろんな種類のサンドイッチを食べてみた。シェカザマのサンドイッチ

挟まれている具はオーソドックスなサンドイッチであるがベースとなるパンがとても歯ごたえがあり美味しい。

それもそのはずここの天然酵母の食パン「パン・ド・プルミエ」等はとても有名で雑誌やテレビなどの食パン特集では必ず1位になる店である。また近所にある英国大使館御用達とのことである。

数種類の食パンを買って帰って家族で食したがどのパンも噛むほどにパンのおいしさが口中に広がる。

食パンの他、「調理パン」や「プチガトー」、「ケーキ」等もそろう。

店にはパンを焼いて作った飾りパンが架けられている。季節によりいろんなものに取り替えられている。

リレオ

特に目を引くのがホームパーティー用のサンドイッチ「リオレ」。たい焼きのオバケのような魚の形のパンの中身をくり抜いて、野菜やスモークサーモンなどのシンプルなサンドイッチがぎっしりつめてある。見た目はもとより、当然パンの味そのものが楽しめる。生地にはブルーベリーの色と風味が混ざっている。 2日前に予約することが必要である。

今回桜の写真の取材で一番食べたのはクロワッサンサンド、マフィンサンド、グラハムサンドであるが、美味しいパンを食べながら千鳥ヶ淵の桜とともに最高に贅沢な昼休みを過ごすことが出来た。麹町に勤務地を得て有名な正統派のパン屋さんとめぐり会えたことは人生における好運である。

千代田区一番町10 一番町ウエストビル1F 8:30〜20:30 定休日:日曜日

 

「シェ・リュイの店 ハナコウジ」

この店は半蔵門線半蔵門駅の上、ダイヤモンドホテルの並びにある。店内にはオーソドックスなケーキから菓子パン、調理パン等まで多くの品揃えがある。「シェ カザマ」と比べて店規模も大きいこともあるがケーキ、菓子、パンの豊富な品揃えに驚く。昼時ともなると多くの人達で賑わっている。

この店の一押しは「カレーパン」である。ここのカレーパンは、ルーがとにかく美味しい。揚げたてのモッチリした生地も美味しい。従って時間を置いて油を吸い込んだカレーパンはがっかりするから要注意である。その他に調理パンが多数あるがベーグルやメロンパンも美味しい。

この店は、代官山の有名な結婚式が出来るレストラン「シェ・リュイ」の姉妹店である。

千代田区麹町1-8-8  03-3263-0184 8:30〜21:00 無休

 

「A|Z Books & Cafe」

麹町4丁目善国寺坂下のドラッグストアーと「番町ラーメン」の間の麹町と番町との境の通りを千鳥ヶ淵方面に2分ほど歩くと右側にある。「パテシエ・シマ」の数軒隣にある。

「A|Z Books & Cafe」ここはパン屋さんというよりランチタイムにはオリジナルの料理、手作りデザート、夜はワイン、カクテルまである場所である。AアンドZのトルティーヤとスープ

今回紹介したいのは、今年の桜の季節に世話になったのは店の前で販売されるランチメニューのトルティーヤとスープである。お昼の時間だけ店の前に屋台が出て、販売している。トルティーヤも中に野菜や包む具がその日によって変わり同じものはない。スープも日替わりで楽しめる。その他に女性向の小さな丼物がある。

トルティーヤは思ったよりボリュームがありミネソタローネ等のスープとの相性がよく、千鳥ヶ淵公園でこれを食べると少しリッチな気分を味わえた。パン屋さんではないがテイクアウトメニューという意味で紹介する。

千代田区麹町3-12-6  TEL 03-3512-3910 麹町グリーンビル1F 11:30〜23:00休日土日祝日

 

「ブーランジュリー(Boulangerie)」

赤坂プリンスホテル「ブーランジェリー」

この店は麹町ウぉーカー49号で赤坂プリンスホテル別館を取り上げたときに最後に紹介した場所である。

プリンスホテルと都道府県会館との間の坂は諏訪坂(達磨坂)と呼ばれるが、坂に面した木立の中に赤坂プリンスホテルの手作りパンやケーキが楽しめるBakery Shop「ブーランジュリーアカサカ」がある。「ブーランジュリー(Boulangerie)」はフランス語で“パンを焼いて売るお店”の意味だそうである。プリンスホテルメイドの美味しいパンやサンドイッチが頂ける。さらにここでプリンスホテルメイドの惣菜(デリカテッセン)も手に入る。このあたりを散歩する際にはぜひ立ち寄りたいポイントの一つである。

 

『AUX BACCHANALES』

オーバカナル

清水谷公園の大久保公慰霊碑の前に2004年1月にオープンした『AUX BACCHANALES』。以前原宿にあったオープンカフェフで清水谷公園の八重桜並木に沿って並ぶテラス席は、ランチタイムともなると土地柄から外国人の姿が多い。まるでテレビで見るフランスの町角の雰囲気があるお洒落なスポットである。

テーブルにつくとグリーンのボトルに入れられた水が運ばれてくる。2種類から選べる日替わりのランチメニュー890円(税込)なかなかリーズナブルである。

ここにはベーカーリーが併設されておりパンが焼かれる香ばしい香がしている。ここのパンは軟ではない。見るからに外国人のパンという雰囲気がある。オリーブを使った塩味の利いた「フォッカチャ」は新鮮な味である。以前原宿にあったこのようなお洒落な店が近くにできたことは嬉しい限りである。

オーバカナルから見る清水谷の八重桜と紀尾井ビル

ところで『AUX BACCHANALES』はなかなか発音できないが「オー・バカナル」と発音する。フランス語で「にぎやかな祭り」という意味であるという。

ここは千鳥ヶ淵の桜が散り、八重桜が咲き始めたらオープンテラスで食事をすることをお勧めする。清水谷通りの八重桜を楽しむことができる最高のスポットである。

東京都千代田区紀尾井町4-1 新紀尾井町ビル1F 無休 TEL:03-5276-3422 10:00〜23:00

 

「PALL」

四ッ谷駅駅ビル「アトレ」にある「PALL」に関しては麹町ウぉーカー56号で紹介した。PAULは 19世紀の終わりに創業した本場フランスの老舗のパン屋さんで、八重洲や東京駅に開業して以来、パン好きの間では話題の店である。シックな外観やパンの並べ方、装飾などどれをとっても高級感漂うフレンチテイストがいっぱいの店である。値段は少々高めであるが、殆どの素材はフランスから空輸して、日本で作っているという。四ッ谷駅で楽しめ本格的なフレンチテイストのパンである。麹町ウぉーカーのお勧めは「ショソン・オ・ポンム」である。

 

以上がこの春、桜の季節にお世話になったパン屋さんやレストランである。余談になるが今年の桜の季節は取材のためにパンやサンドイッチを袋に入れ、デジタルカメラを持って千鳥ヶ淵に出かけた。このときもう一つMP3にこの頃流行していた「QUEEN」のアルバム「JEWELS」を録音して聴きながら歩いた。

このアルバムは2004年1月から3月に放送された、フジテレビの月曜日9時からのいわゆる ”月9” ドラマ、木村拓哉主演の「プライド」のテーマソングとして使われ、ミリオンセラーとなったアルバムである。

「プライド」はアイスホッケー実業団チーム 「ブルースコーピオンズ」 のキャプテンを務める里中ハル(木村拓哉)と亜樹(竹内結子)を中心に、友情や恋愛を描いた青春ドラマで、亜樹は、ある日、バーでホッケーのスター選手里中ハルに、ナンパされる。

亜樹は昔の彼(夏川)が、ニューヨークへ出張し、2年間も連絡が無いのにいつもの橋で彼を待ち続ける。そんな亜樹にハルはある提案をする。彼が戻ってくるまでの寂しさを埋めるだけの関係。しかし、亜樹はそんな彼を好きになってしまい、ハルも亜樹に惹かれていく。友情、思いやり、人としての優しさ、誇りといったいろんな要素が絶妙に絡み合った素晴らしいドラマだった。

主題歌は「僕は君を愛するために生まれてきた」という「ボーン・トゥ・ラブ・ユー(原題:I was born to love you)であり、アイスホッケーの場面ではK1などの格闘技で使われる「ウイ・ウィル・ロック・ユー(We will rock you)」が使われていた。中でも、ドラマの中盤でアメリカから帰ってきた亜樹の彼(夏川)がハルに嫉妬して亜樹に乱暴を振るったことを知ったハルがアイスリンクの上でホッケーのパッドを打ちながら夏川のところに乗り込む決意を固めるときに流れていた曲は「トゥー・マッチ・ラブ・ウィル・キル・ユー(Too much love will kill you)」であった。そしてハルは夏川に乱暴をはたらき警察に逮捕される。この曲の意味は「愛しすぎると君を殺してしまう(手にあまる恋は毒になる)・・」という意味である。

そして最終回、試合中、接触プレーで転倒し、気を失ったハルの意識の中に氷の女神が現れ、それに導かれてハルは意識を回復し、女神に導かれるように華麗に相手をかわしゴールを決める場面では「Is this the real life‐ Is this just fantasy−・・・Open your eyes  Look up to the skies and see・・」「これは現実か それともただの幻か・・・目を開けろ、空を仰ぎ見るがいい・・」という歌詞で始まるクイーンの最高傑作「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」が使われていた。

これを見ながらこのドラマのプロディーサーはよほどQUEENの曲を知り尽くした人だなと思いながら、「今回も上手くはめたな。」と感心して見ていた。

QUEENは我々の年代にとってオンタイムで聞いたグループである。約25年が経って聴いても全く陳腐化していないことに驚くと共に、この年になってフレディー・マーキュリーの歌う歌詞がドラマの中のキーワードとなっていることが理解できることに喜びを感じながら見ていた。

そしてこのドラマに使われた音楽が我々麹町ウぉーカー編集部の火曜日の話題であった。

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8月22日。ちょうど一週間前、高校野球の深紅の優勝旗が津軽海峡を初めて越えた、道産子にとっては記念すべき日になりました。日本中がアテネオリンピックの金メダルラッシュで沸いていた、真っ只中の出来事です。地元北海道では、上へ下への大騒ぎでしたよ。

 

さて、文中最後に出てきたクィーンのHPです。

http://www.toshiba-emi.co.jp/queen/

 

H氏のHPは、トレッキングのコーナーが頻繁に更新されています。

http://homer.pro.tok2.com/index.htm

 

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http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

(大)

平成16年8月29日配信


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