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=======麹町ウォーカー(麹町遊歩人)NO56============= 10月13日は引越しの日。 1868年(明治1年)のこの日、明治天皇が東京に到着したのを記念して、全国引越専門協同組合連合会が1989年(平成1年)に制定した記念日だそうです。 実は、編集担当の私も9月に北海道へ引越ししてきました。 久々の札幌は、大きく変貌を遂げていました。その最たるものとしては、札幌駅がJRタワーという大型駅ビルに変わっていた事ではないでしょうか。 井沢八郎が上野駅を「心の駅」と歌っていましたが、札幌駅は道産子の『心の駅』だったのです・・・・・・が。今や、その面影は全くありません。麹町遊歩人の前に建つ札幌駅は、コンクリートで固められた近代的建築物に変わっていました。 そして私は、JRタワーのなかにあるオフィスで仕事しています。 駅に直結しているので通勤には最高に便利です。札幌の隣の街に住んでいますが、通勤時間は麹町へ通っていた頃と同じ1時間かかっていません。これからの降雪の時期には、持ってこいの立地条件かも知れませんね。 利便さを取るか、旧き良き時代を取るか、悩むところです。 昼休みにこのJRタワーの中を探索したのですが、多くのテナントが趣向を凝らして軒を並べている上に、通路が複雑で二度も迷ってしまいました。いつか、このメルマガで紹介しようと思っています。 さて、規模は違いますが同じ駅ビルです。H氏が、JR四谷駅に建つ駅ビル「アトレ四谷」をレポートしてくれました。 ====================================== 2002年9月にJR四ッ谷駅ビル「アトレ四谷」がリニューアルオープンし、早いもので1年が経った。以前2階にあった本屋などを無くし、まったく新しいスペースとしてリニューアルした「アトレ四谷」を紹介しよう。 このビルは規模こそ2階建の駅ビルであるがJRの関連会社の運営する駅ビルとしてこれほどコンパクトに洗練されたスペースは他にないのではないかと思う。 中央には2階に続く木の手すりの付いた階段があり、2階はぐるりと手すりが回廊を作っている。天窓が明るく取られ、シックなランプがその光を受けて厳かに輝いている。 階段の脇には少しだけスペースがあり、ミニコンサートなどが行なわれている。 入居しているテナントを訪ねてみよう。 「PAUL」 PAULは 19世紀の終わりに創業した本場フランスの老舗のパン屋さんで、八重洲や東京駅に開業して以来、パン好きの間では話題の店である。シックな外観やパンの並べ方、装飾などどれをとっても高級感漂うフレンチテイストが一杯の店である。値段は少々高めであるが、素材は全てフランスから空輸して、日本で作っているという。 三種類のアップルパイがあるがその中でも「ショソン・オ・ポンム」は日本のりんごより酸味が強いフランス産のりんごが使われており、甘すぎずなかなか美味しいパイである。 店内に食事の出来るスペースとオープンテラスがあり香ばしい焼き上がりのパンとコーヒーをパリジェンヌ気取りで楽しむことが出来るため、お昼時には近くのOLよりはここを目当てに来るご婦人方が多い。 イタリアンキッチン 「Tucci‘n」(ツッチ) 「アメリカンスタイルのイタリアンレストラン。」と銘打っており、この店の特徴は目新しいメニューがばかりである。 アメリカはシカゴにある「ツチ・バヌーチ」の料理をそのまま再現したという。スプーンで食べられる名物のサラダや毎日、土釜で焼き上げた自家製フォッカチャ、オリジナルのベイクド・スパゲティにブレット・プディング等どれを食べても普通のイタリアンとは一味異なる味が楽しめる。ランチはもちろん三種類の朝食メニューにテイクアウトのランチBOXはとてもお得である。 「TINUN THE Noodle Bar(ティヌーン ザ ヌードルバー)」 ランチセットのトムヤムスープにラーメンやフォーを入れた麺料理「トムヤムクン・ヌードル」850円が、人気である。辛味の効いたスープにコリアンダーなどの香草がたっぷり効かせてあり、かなり辛いが最後の一滴まで飲み干すことができる。「ガイパットガパオ(目玉焼きのせご飯&鶏肉とバジルのスパイシーソース)」も人気である。 壁にはタイの街の風景や調理シーン、食材の写真などがモノクロで大きく貼り出されている。店内はタイ語と日本語の両方が賑やかに飛び交う。「ティーヌン」はタイ語で「一番」を意味するのだという。 「GODIVA」 有名なベルギーの高級チョコレート「ゴディバ」である。どのチョコレートもかなり高いがこの店が四谷にあるのは嬉しい。 この店には白い馬に乗った裸の女性が描かれた大きな絵がかけられている。 この店のパンフレットによると、「11世紀のイギリス、コベントリーに住む人々は領主レオフリック伯爵の課す重税に、たいへん苦しんでいた。それを見かねた領主の妻、レディ・ゴディバが税を軽くするよう夫に嘆願すると、伯爵は「おまえが一糸もまとわない姿で町中を廻ることができたなら願いを叶えよう」と答えた。美しく慎み深いレディ・ゴディバはたいへん悩んだが、とうとう聖霊降臨祭の次の金曜日に、白馬に乗って町を廻った。人々はレディ・ゴディバの強い自己犠牲の精神にうたれ、その日は窓をかたく閉ざして彼女の行為に応えた。レディ・ゴディバの優しい心、そして自己犠牲の精神をたたえ、社名にゴディバの名をいただきました。」とある。 「Modern Japanese Dining COCORO」 一見お洒落なカクテルバーのようにも見える黒を基調とした少し高そうな和食の店で、中に入るとワインを並べた棚があり一瞬たじろいでしまう。お昼の「素食ランチ」880円がかなり美味しい。夜は洒落た雰囲気の中で食事とお酒を楽しめる。 「SOUP STOCK Tokyo」 具沢山スープ専門店である。全てのスープに、化学調味料、合成甘味料、保存料、合成着色料などが一切使用していないという。化学調味料独特のえぐみがなく、じっくり煮込んだ美味しいスープである。常に7から8種類のスープがあり、毎日通っても飽きない。レギュラーサイズは580円あるが、モーニングメニューのみSサイズにパンが付いて450円はリーズナブルで忙しい朝の出社前には最適である。中でも一番人気の「東京ボルシチ」が美味しい。 手造りおむすびの専門店 「おむすび権米衛」 ここは「塩は沖縄の天日で2年間じっくりからした天然海塩、めだかが泳ぐ田んぼで健康に育ったお米、炊き上がりにツヤが出る富山の名水、あつあつ炊きたてを手塩にかけてふんわり手にぎり」とうたっている。「塩結び」が100円で、一番高い「しそちりめん」が180円とコンビニで買うのとそれほど代わらない値段である。 さらに1階フロアーの中央には「Prejour(プレジュール)」とブーケショップがある。 ゴディバの隣にある「Supli Vita」はサプリメントの販売店で生ジュースの販売もしている。 2階 2階にはレディースファッションの「タルボット」、女性のカットやブローサービスの「Hair Shampoo Family SALON」、今流行りのネールペインティングの「Nail Station」、リラクゼーションとして人気のある「てもみん・JAST・FOOT」、化粧品や雑貨などを販売する「シャンドエルブ」、シューズショップ「アカクラ・アネックス」がある。 一番奥には「Le Champ De Pierres」(ル・シャン・ド・ピエール)がある。 四ッ谷駅と麹町方面、イグナチオ教会などの景色を眺めながらゆっくりとお茶が飲める明るいティールームであり、食事メニューもある。イートインメニューの一番人気は焦げ目のついた表面にアイスクリームののった「クリーム・ブリュレ」である。 オリジナルケーキも多数あり、ギフト用のお菓子の詰め合わせも数多く揃っている。上品な味わいの焼き菓子「ガトー」が数多くそろっている。その中でも「シブゥストゥ」(450円)はお勧めである。
最後に、今回のこのレポートを書くきっかけになったのは、今年の夏休みに東京芸術大学の美術館で開催された「ヴィクトリアン・ヌード」展で「ゴディバ」の絵を見たことである。ゴディバの絵の前で彼女の物語の解説を聞き、そしてギリシャ神話の「林檎と矢を持った女神エリス」の絵の前にいたときに会社から携帯に電話があり麹町ウぉーカー編集長(大)の転勤を聞かされた。思わず・・苦笑いしてしまった。この絵の林檎は「トロイの木馬」で知られる「トロイ戦争」の原因になったもので、この女神「エリス」のことを「心変わりを誘う女神」あるいは「運命をもてあそぶ女神」というのです・・。 ====================================== JR東日本は「アトレ」という名前で、駅ビルを展開しているのでしょうか。 駅ビルアトレのHPです。 先日、北海道で大きな地震がありました。早朝だったのでよくわかりませんが、JRタワーも随分揺れたようです。オフィス棟の6機あるエレベーターのうち2機がしばらくの間点検中で止まっていました。 この北海道のJRタワーのHPです。 H氏のHP、「伊奈町見聞記」が更新されていますよ。 http://homer.pro.tok2.com/index.htm メルマガの登録解除・バックナンバーはこちらへ http://www.mag2.com/m/0000073086.htm (大) |
2003年10月13日メルマガまぐまぐ配信