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奥穂高岳13
(嘉門次小屋)

土砂降りの雨の中徳沢を出て8時前に明神池の畔にある嘉門次小屋に着く。営業は8時30分からとのこと。ここまで来た以上名物のイワナを頂くこととして、雨具を脱いで囲炉裏端に座り込む。小屋の囲炉裏のある部分は昔の面影を残しているといわれ、名ガイド嘉門次翁がウエストンから贈られたピッケルも飾られている。焼けるのに1時間ほどかかるとのことで周りにいた方と楽しい山の話で盛り上がる。特にヤマケイJOY2007年秋号でこの小屋のイワナや帝国ホテルのケーキ、そして山とブンガクについて書いた女性記者と隣同士になり、私がこの本を読んでこの小屋を訪ねたという話でますます盛り上がった。そして小屋におられた方(ライカを愛用しているがサブにG7を使っているらしい)から愛用のカメラCanonのG7について撮り方のレクチャーを受けあっという間に時間は過ぎる。焼けるまで小屋の清酒「嘉門次」を蕗味噌で頂いた。修行僧を思わせる若い職人(スタッフ)が丁寧に焼きあげた岩魚(イワナ)の塩焼きは頭から尻尾まで骨も残さず食べることができる。今まで経験したことのない美味しさにただただ感激する。食べるのがもったないほどである。そしてイワナの燻製入りの嘉門次蕎麦も食べ、あっという間に囲炉裏端で贅沢な2時間を過ごしてしまった。
写真にポインターを置くとコメントが出ます。
マキが炊けれた囲炉裏の周りに刺したイワナがゆっくりと焼かれていく
7分ほど焼かれたイワナは火から離される。
焼けたてのイワナの塩焼き 嘉門次小屋のイワナは頭から尻尾まで骨も残さず食べることができる。今まで経験したことのない美味しさにただただ感激。
イワナの燻製がのった嘉門次蕎麦(1500円)
囲炉裏のある小屋は昔の面影を残している
囲炉裏端に座り込みイワナが焼けるのを待つ贅沢な瞬間
写真にポインターを置くとコメントが出ます。
10月8日は穂高神社の大祭で沢山の参拝者が訪れていた。それにこの日は大祭に先立って日本アルプス遭難者慰霊祭も行なわれる。
山に登った後いつも明神から上高地までは梓川の左岸のルートを50分ほど歩いていたが、この日は始めて梓川の右岸ルートをとった。このルートは左岸ルートより20分程長いが木道が整備され、何本もの沢が流れ込む橋を渡り、六百山を池越しに望める場所も在り、最後は上高地の河童場を渡ってゴールできるとても楽しめるルートであることを実感した。上高地を楽しむルートとしては河童橋を渡り右岸ルートを使って明神池に向かい、帰りは明神大橋をわたり明神館から左岸ルートを使って上高地に戻るルートがいいようである。

2007年10月8日撮影

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