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空木岳
    (2864m)     
(1日目)
2011年9月18日〜19日(快晴)
私達夫婦2名のパーティー

【登山概要】
日本を縦断した台風15号が南の海に控える9月18日、19日駒ヶ岳ロープウエイを使い、縦走して空木岳を目指した。この両日、九州や東北では大雨であったにもにもかかわらず一日中快晴で水蒸気も上がってくることなく正面に空木岳、左手に南アルプスの全山、それに浅間山、八ヶ岳に秩父の山々までクリアーに展望できる縦走日和であった。しかし、ロープウエイを使った縦走は出発時間が遅く、地図のルートタイムが8時間ほどの長いコースで、その上に日没時間が早くとても急ぎ足になる。それに木曾殿山荘からの最後の上りはとても急で疲れた体には山頂下の岩場はとてもつらい。
台風が近づき天気が悪く登山をあきらめていたが、前日17日土曜日の午後5時30分上野駅で携帯の天気予報で中央アルプスが快晴であることに気づき急遽登山を決めた。そして妻に連絡して家に帰りザックを詰めて出発。土曜日は大雨で最悪だったようであるが、ラッキーな山行であった。
【ルートタイム】
8時06分:千畳敷(発)→8時45分:極楽平→8時58分:島田娘→10時02分:濁沢大峰→11時44分:檜尾岳(30分休憩)→12時06分:檜尾岳(発)→12時26分:大滝山)→13時56分:熊沢岳→15時32分:東川岳→15時55分:木曾殿山荘(着)→16時05分:木曾殿山荘(発)→空木岳山頂→18時15分:駒峰ヒュッテ
6時23分 管の台バスターミナル。
通常は7時12分発であるが臨時便が出ていた。
6時40分の臨時便に乗ることができた。
この時期臨時便が出るため早めの行動が必要である。
早くシラビ平についたが混雑しており、ロープウエイに乗ることができたのは7時50分になった。
通常20分間隔にであるが10分間隔で動いていた。
7時12分
8時00分 千畳敷から宝剣岳とカール
標高2611m
観光客と木曾駒ヶ岳を目指す登山者でごった返している
皮靴と背広姿で駒ヶ岳に登って行った高齢者がいた。手軽な場所とはいえあまりにここを軽く見すぎている。
詳細写真(1)
駒ヶ岳神社の脇から極楽平を目指して登り始める。
このカールの斜面を30分ほど登ると極楽平。
8時10分
8時45分 極楽平に到着
右に向かうと宝剣山
左に向かうと空木岳
島田娘から遥か彼方にこれから向かう空木岳への稜線が続く。
島田娘はこの東面に踊り子の雪形が出るらしい。

9時4分
9時6分 遥かなる空木岳を目指して雲海の上を歩く。これぞ縦走の醍醐味。
雲海の上には南アルプスの名だたる山々が一望できる。
左から甲斐駒ケ岳、仙丈岳、北岳、間ノ岳農鳥岳そして富士山、塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳・・
これだけ一堂に南アルプスを展望したのは初めてであった。
そそてこの光景が霞むことなく一日中続き、翌日も下山するまで見ることができた。
詳細写真(2)
ここから一旦下り、左手側の濁沢大峰に登り返す。
そしてその先みゃせおねの岩稜が続き一旦下ってから檜尾岳にむかう。

左から濁沢大峰、檜尾岳。
中央に空木岳その右奥に南駒ヶ岳、そして右側が熊沢岳
9時32分
10時04分 濁沢大峰から熊沢岳と空木岳を望む。
このの岩峰の尾根の西側を巻きそのあと痩せ尾根の岩稜を進む
痩せ大きな岩の稜線
ここから一旦下り、左側のたおやかな山頂の檜尾岳に登りかえす。
ここからはかなり急な下りである。
10時23分
11時44分 檜尾岳山頂
山頂は南北に長くとても広い山頂であり、東側にのびる尾根の稜線上に避難小屋がある。
ここで昼食をとる。
檜尾岳から正面のピークの尖った熊沢岳。
なだらかそうに見える稜線であるが途中には岩場もありかなりスリリングな縦走路である。
詳細写真(3)
12時06分
12時20分 大峰山
尖った岩が天を突く大峰山を巻いてなだらかな稜線を熊沢岳に向かう。
しかしこれが結構長い。
熊沢岳への最大の難関の岩場。
正面の大きな岩場はかなり厳しい岩登りである。
13時04分
14時00分 熊沢岳山頂
昭文社の山地図では檜尾岳からここまで1時間10分と書かれているがとてもそれではつかない。多くの登山者が今時間では無理だろうといていた。1時間30分ほどかかる。
右奥の霞んだ峰が東川岳
この山の20分程下に木曾殿山荘がある。
東川岳の手前に小ピークがありそれに上る場所に急な崖がある。
詳細写真(4)
14時25分
15時04分 稜線上から空木岳がますます大きくそして鋭くなってきた。
花崗岩の白く鋭い山頂が望める。
木曾殿山荘からの上りはなだらかそうに見えるが・・
上部はとても急で厳しい岩場である。
8時間ほど歩いた体には厳しい最後の試練の場である。
15時20分 東川岳の手前の小ピークに上る急な岩場。高度感もあり緊張する場所である。
東川岳山頂(標高2671m)
この奥から木曾殿山荘に下る。
正面に空木岳
15時32分
15時50分 木曾殿山荘が見えてきた。
東川岳から山荘までは、ガレた急な下りを約20分
木曾義仲 乗り越えの地
木曾殿山荘
標高2500m
8分ほどの場所に義仲の力水があると書かれていた。
15時55分
15時58分 木曾殿山荘から空木岳への上り。
東川岳から見た時にはなだらかに見えた登山道であるが、しかし最初からとても急な上りが始まる。
空木岳の下部の登山道は見ての通りの見上げるような急な上りである。
ロートタイムは1時間30分とあるが2時間での登頂を目指してことことと登る以外にない。
16時45分
17時57分 第一ピーク
空木岳には3つのピークがあり、岩場を登り最初にピークが第一ピーク。
第一ピークから第二ピークへ。
西面から東面に出てくる。
空木岳のコースは赤い矢印のルートマークがついている。
詳細写真(5)
17時28分
17時37分 第二ピークの裏(西面)の岩場。
とても急な岩場が続く。
急で長い鎖場。
この様に長くとても急な岩場があり、2時間ほど登ってきた体にはとてもつらい。
17時40分
17時42分 花崗岩の林立する間を登っていく。
この上にチムニー状に岩場に難し上りがある。
山頂手前の急斜面に丸太を固定した場所がある。
これを越えると後は厳しい場所はなく山頂がもうすぐである。
17時56分
18時04分 空木岳山頂
とても大きな花崗岩の巨岩・奇岩が林立する山頂である。
山頂にいる登山者が「ここが山頂よ!」と手を振って迎えてくれた。
この急な岩場を苦労して登った体験を共有したが故の歓迎である。
眼下に駒ケ根の街並みと稜線上に駒峰ヒュッテが見えてきた。
駒峰ヒュッテは山頂から5分ほどの場所。
18時04分
18時05分 空木岳山頂
標高2864m
日没とともに山頂に立つことができた。
【アクセス】
中央自動車道駒ケ根ICから数分管の台バスセンター。
【駐車場】 
管の台バスセンター(500円)
【トイレ】
管の台バスセンター、千畳敷、檜尾避難小屋、木曾殿山荘、駒峰ヒュッテ、空木平避難小屋、池山小屋。 
【水場】 
木曾殿山荘の下の水場、空木平避難小屋以外はない。
【テント場】
この稜線上にはテント場はない
【避難小屋】
檜尾避難小屋(トイレあり)、駒峰ヒュッテ(トイレあり水場無、販売している)、空木平避難小屋(トイレ、水場あり。)
(2日目) 
2011年9月18日撮影 CANONG10

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