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空木岳
   (3193m)     
(2日目)
2011年9月19日(快晴)
私達夫婦2名のパーティー

【登山概要】
駒峰(こまほう)ヒュッテで日の出を堪能して、池山尾根を管の台のバスターミナルまで約6時間ほどの下り。
【ルートタイム】
5時50分:駒峰ヒュッテ(発)→6時20分:駒石→6時40分:空木平避難小屋との分岐→7時45分:迷い尾根→8時54分:尻無の分岐→9時25分:池山小屋下水場(40分休憩)→10時10分:水場を出発→10時14分:池山との分岐→10時38分:鷹打場10時44分:こもりが沢の岩窟分岐→11時04分:林道終点ゲート→12時15分:管の台バスセンター
5時32分 この日の日の出は5比32分であった。
小屋の裏から望む。
甲斐駒ケ岳と仙丈岳との間から登ってきた。
朝日の右側に先月縦走した北岳と間ノ岳。
北には宝剣岳、木曾駒ヶ岳そして左奥には御嶽がでーんと聳えている。御嶽はいい。
木曾駒ヶ岳の左奥に小さく穂高と槍ヶ岳が望めた。
駒峰(こまほう)ヒュッテのデッキから振り返るとたおやかな空木岳が聳える。
詳細写真(6)
5時37分
5時47分 駒峰ヒュッテ
駒峰山岳会が建設して管理している避難小屋。この日は素敵な女性の管理人がおりました。ビールも水もカップラーメンなども販売しております。
寝具付きで4500円です。
トイレもきれいに管理されています。
山が好きな人たちが作った心温まる山小屋です。定員は40名ほどですが最高95名まで収容したとのこと。
この日は45名でしたが問題なく寝ることができました。
管理人がいないときには利用料金や購入代金は箱に入れるようになっている。
これから下るたおやかな池山尾根。
駒ケ根の町並みは雲海の下。これから駒石を経由して下山していく。大展望が堪能できる素晴らしい下山ルート。
6時00分
6時16分 振り返るとたおやかな空木岳の山頂が望める。

東側から見る空木岳はたおやかな優しい山であるが駒ヶ岳からの縦走ルートの熊沢岳や東川岳から望む空木岳の見る空木岳は天を鋭くさす厳しい岩峰であった。
そして北西側の最後の上りはまさに岩登りでした。
駒石が見えてきた。
この先のハイマツ帯を過ぎると灌木帯に入る。
6時17分
6時20分 駒石
写真のMrs.Heartと比較して大きさがご理解いただけると思います。
岩の上に上ることができるようです。
標高2650mあたりでした。
中生代白亜紀後期 珪長質深成岩(マグマがゆっくり冷えて固まったもの)類すなわち花崗岩(みかげいし)とのこと。
駒石から暫くハイマツ帯の尾根を下る。
正面に南アルプス左手に木曾駒ヶ岳、宝剣山の大展望。
6時26分
6時42分 空木平避難小屋との分岐

ここから空木岳まで約2km、避難小屋まで500mと掛かれており、池山まで7km。
木製の橋や階段が現れて急な下りが始まる。
この先整備された鉄製の階段が幾つも出てくる。
7時28分
7時45分 迷尾根。
これから先は急な場所が続き滑落の危険があるので注が必要と書かれている。
特に迷うような場所はなかったような気がします。
迷い尾根の手前の北側に巻くように開けた鞍部が地図にある「ヨナ沢の頭」のようである。
小ピークの手前に鉄板を組んだ展望スペースがある。
この頭から急な下りが始まる。
ここから下が小地獄、大地獄あたりか。
詳細写真(7)
7時54分
7時57分 長い鎖が続く
真っ直ぐに10メートルほど下った後に水平に張られた長い鎖がある。
このルートの中で一番長い鎖場で危険な場所。
しかし、足場もしっかりしており注意して下れば問題ない。
ここが大地獄あたりか?。
地図には小地獄、大地獄とあるがどれがどれか判別できない。
8時09分
8時54分 尻無
ここで尾根沿いに進む遊歩道ルートと左に下る登山道ルートに分かれる。
合流までともに1.7kmであるが前者は明るい尾根ルートで、後者は深い木々の中の下山道である。
池山小屋下の水場
この1分ほど上が合流点。
ここには腰かける場所もあり格好の休憩場所。
ここで、香川県から来た15人ほどのパーティーと熊本から来た3名のパーティーと一緒になる。
9時25分
10時38分 鷹打場
直進すると野生動物観察園(約100m)
ここを右に折れて管の台に下っていく。
急な下りであるがとても整備された登山道でジグザグに緩やかに下る。
林道へのゲート
よく整備されたジグザグの明るくてなだらかな登山道を下ると突然、大きな木が打ち込まれたゲートが現れた。

11時04分
11時05分 林道終点
標高1360mあたりです。
ここから真っ直ぐにスキー場を経由して管の台のバスターミナルまでくだる。
管ノ台が標高850mあたりです。
ここから駒ケ根高原まで約1時間10分と書かれていた。

(この先でカメラの電池が切れてしまう。)
【余話】
池山小屋下の水場で出会った人々
池山小屋の下の水場で熊本からやってきたという男女3名のパーティーと一緒になった。池山尾根をピストンしてこの日駒ヶ岳に登り、明日木曾の馬籠を観光して帰るという。聞くと熊本を6時の新幹線に乗り10時過ぎに名古屋に着き、駒ケ根に電車で来たとのこと。九州新幹線の開通でアルプスが近くなったとのこと。
私が「私は隣の鹿児島です。」と答えると、ご主人の親戚が大隅半島とのこと。そこで「私は薩摩半島の坊津の生まれです。」と返すと、奥様が「叔母が坊津の出身です。」とのこと。それも「久志です。」とのこと。「私はその久志の生まれですよ。」と驚きの出会い。故郷を遠く離れた中央アルプスの山中で鹿児島県南さつま市坊津町の話で盛り上がる不思議な縁に驚く。
妻がオレンジを差し上げるとドライフルーツの袋を頂いた。どうもありがとうございました。次の山で使わせていただきます。またどこかの山でお会いしたいものです。
 【後日談】
2012年8月11日(土曜日)、千代田区飯田橋の鹿児島県南さつま市金峰町出身の素敵な女性社長の経営する盈進社の会議室で故郷の関東坊津会の役員会の後の飲み会の席でまたまたの偶然に驚された。
「いとこが山に登って久志の人と会ったという手紙をもらったんだけど・・Hさんでは・・。」と隣にいるKさんから声をかけられた。
「まさか空木岳の下山であった熊本から来た男性と女性二人のパーティーのこと。叔母が久志出身だと言っていた女性がいたけど・・叔母というのはKさんのお母さん?」、「そうですよ。私の母です。あの女性はいとこです。」とのこと・・。持っていたパソコンを開いて空木岳登山のとき出会った池山小屋下の水場の写真を見せ「この大きな丸太をくりぬいた水場で会ったんですよ。」と当時の様子を語り合った。なんという偶然であろうか。広いアルプスで出あった方との縁がつながって故郷の先輩につながった。
(1日目) 
2011年9月19日撮影 CANONG10

HOMER’S玉手箱 麹町ウぉーカー(麹町遊歩人) 会津見て歩記 甲府勤番風流日誌 伊奈町見聞記 鹿児島県南さつま市坊津町 Good Journey(よい旅を!)