荒川三山から赤石岳(1)
(畑薙ダムから千枚小屋)
2008.9.13日から15日
妻と二人のパーティー
憧れだった南アルプスの3000m峰をつなぐロングトレールにチャレンジ。2日目の千枚小屋から赤石小屋までのルートが長く約11時間から12時間ほど歩くため、荒川小屋でもう一泊する人も多いが、私たちは2泊3日の計画を立てた。悪沢岳から中岳、そして赤石岳に向かう3000m峰の稜線は北アルプスとは一味異なる雄大なトレッキングである。 |
1日目8時5分:畑薙第一ダム(バス40分)→8時50分:椹島ロッジゲート(着)→8時59分:登山口→9時56分:鉄塔(10分休息)→10時34分:林道との交差(鉄の梯子)→12時9分:清水平(40分休息)12時47分(発)→13時29分:蕨段→14時5分:木馬道跡→15時4分:駒鳥池(10分休息)→15時55分:千枚小屋 |
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6時54分 | 畑薙第一ダム 東名高速静岡ICを出て約85キロ(約2時間半)の山道を走ってきた。本当に遠い。 ダムの駐車場には東海フォレストのバス乗り場があり、公衆トイレもある。 8時が始発であるが混雑状況に応じて柔軟に対応してくれている。 しかし、駐車場に着いたらバス乗り場に早く並ぶのが秘訣(ザックだけでも置いて順番を取ること) 詳細写真 |
千枚岳登山口 ダムを出て約50分ほどで椹島ロッジの入り口(赤石登山口)に着く。 ロッジまで行くと少し時間がかかるため、トイレと水に問題がない登山者はここで降りたほうがいい。 林道を約10分歩くと千枚岳登山口にいたる。 詳細写真 |
8時59分 | |
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9時56分 | 鉄塔 最初のポイントはこの鉄塔 沢の吊橋を渡り急なジグザグな登山道を約40分ほど登るとここに出る。 |
林道の鉄の階段 鉄塔を出て10分ほどで岩場の見晴しのいい場所に出る。 しばらくなだらかな道を登ると林道にでる。そこを左に曲がると鉄の梯子が見えてくる。急坂を登りきると小石下と呼ばれる場所。 そのさきでもう一度林道を横切り、再度トラバース道を進む。 詳細写真 |
10時36分 | ![]() |
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12時9分 | 清水平 急な登りの途中に清水が湧き出る場所がある。 |
蕨段 清水平を出て約30分ほどで蕨段と呼ばれる場所。 蕨段を過ぎてしばらくして地図には「見晴台」と書かれた場所があるが、登山道から少し右に登った場所にあるため知らずに通り過ぎてしまった。 |
13時29分 | ![]() |
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14時5分 | 木馬道跡 古い切り倒された木々や株がある場所は明治40年から43年まで伐採した跡地で当時木材を搬出した木馬道がこの看板の下から東方向へ約1kmほど続いているという。 |
古い伐根と樹木 古い伐根の続く広い登山道が続く。 |
14時51分 | ![]() |
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15時8分 | 駒鳥池 樹林帯の下に緑色の神秘的な駒鳥池が見えてくる。 詳細写真 |
千枚小屋(標高:2610m) 小山で約15分と書かれたプレートを過ぎると水場にでる。そこから10分ほどで千枚小屋である。 (2009年6月30日千枚小屋が火事により消失する。所有者の静岡県によると今期の再建は無理とのこと。しかしテント場と水場は使えるという。2009年シーズンにこのルートを使う登山者は注意を要する。) |
15時55分 | ![]() |
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16時43分 | 千枚小屋テント場 テント場は1人600円である。 小屋から約1〜2分ほど先の木々の中にテント場がある。 水場はトイレの前と小屋の北側に2ヶ所ある(無料)。 |
南アルプスの最深部の荒川三山、赤石岳の縦走はアプローチも登山ルートもロングコースである。 埼玉を出て、首都高速が池袋のタンクローリー火災で閉鎖されているため、環八から用賀を経由して東名に入り、静岡ICの前の日本平PAで仮眠をとり、3時50分に出発して畑薙ダムを目指した。 ナビゲーションが選択したのは国道362号線を大井川鉄道の千頭、川根地区を経由して県南アルプス公園線を経て畑薙に至るルートだった。しかしこのルートは少し長く、ナビでは約85kmあった。帰りに畑薙ダムのそばにある標識には静岡駅まで81kmと書かれていた。これは静岡市から県道27号線(県道井川湖御幸線)から安部川を渡り県道三峰落合線で富士見峠を通るルートが一般的のようである。いずれにしても曲がりくねった狭い道である。ダムには6時20分に着いた。 すでにダムの左岸の駐車場はほぼ満車で遅く来た車はダムの右岸に駐車している。 東海フォレストのバスはこの時期8時が始発であるが、乗り場には7時前からすでに長い行列ができていた。バスの運行は混雑状態の応じて柔軟に対応してくれており、この日の第1便は7時前に出発し、そして我々のバスは7時50分に発車した。 バスに乗り椹島までは約1時間弱のきびしいダートである。 千枚小屋までは椹島ロッジを起点として登るのが一般的であろうが、水やトイレに問題がなければその上のロッジ入り口で降りて登山を始めることを勧める。(その理由は時間を短縮できることと共に最終日、椹島に着いた時の感激のためである・・) |