戻る 埼玉県北足立郡伊奈町(伊奈町見聞記)

綾瀬川上流改修碑

この碑は「綾瀬川上流改修碑」といわれるもので県道大宮栗橋線の伊奈町栄地区からJR宇都宮線蓮田駅に向かう伊奈町と蓮田市を隔てる小厩橋の蓮田側綾瀬地区の橋のたもとに建っている。同地が二等水準点でもある。
建立は昭和11年3月とある。本文の上の題額には当時の農林大臣島田敏雄の書による「世萬澤利」とある。万世にわたってこの恵沢を受けることを願ってという意味であろうか。
碑文には綾瀬川が古来荒川の支流であったこと、寛永6年に関東郡代伊奈忠治が瀬替えを行って流域住民が恩恵を受けたこと。流れが幾重にも別れ綾糸のようにあったところから綾瀬川という名前があること。しかし、一度雨が降ると洪水に悩まされたため治水が必要となり、綾瀬川も改修の対象となり国費と地元縣ならびに組合の協力により綾瀬川の起点から原市沼が落ちる綾瀬川と合流する上尾市瓦葺あたりまで改修したということが書かれている。
この碑文の裏には上段にこの「工事の概要」が下段にはこの工事に尽力した人々の名前が彫られている。
碑を読み取ることは大変であったが平成15年4月26日に全文を読み取ることにチャレンジした。その「綾瀬川上流改修碑」も全文を別に掲載するあえて訳文はつけないが意味は読み取れると思う。「工事の梗概」についても同様に掲載する。パソコンで表記できない旧字や読み取れないものはご容赦願いたい。今後とも碑文の正確性を上げていくつもりでする。
綾瀬川上流改修碑表(表面Iは農林大臣の文による綾瀬川の歴史や名前の由来流域住民の苦難の歴史そして其れを克服する為にささげられた努力が記されている。)
綾瀬川上流改修碑の裏面(上段に工事の概要が下段に工事の功労者が彫られている)

2003年4月26日撮影


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