燕岳
(2763m)
2011年10月29日(晴れ)
私達夫婦2名のパーティー
燕岳(つばくろだけ)は、百名名山以外では登ってみたい山の上位に入り、また燕山荘(つばくろさんそう)は泊まってみたい山小屋ナンバーワンの有名な山荘である。大正10年に創業して、昭和12年に現在の本館が帝国ホテルのスタッフにより建設された今年創業90年を迎える立派なものと聞いていた。そして何よりそのサービスの良さはどのサイトでも紹介されていた。昨年(平成22年)鷲羽岳で出会った若者たちは「燕岳は登るといい山なんだけども、遠くでみると目立たないな。百名山になれなかったのも分かるな・・」という会話を聞いた。確かに鷲羽岳から見た燕岳はほとんど目立たない山だった。しかし、いつもはテント泊の私達も、テントも持たず食糧計画も全くせずに燕山荘のサービスを楽しみに山小屋利用の装備で10月の末にチャレンジした。登ってみると三大急登も思うほどのことはなく、眼前に現れた燕岳はハイマツと真っ白の花崗岩の美しい山だった。そして何にもまして燕山荘の歴史の持つ重厚さとそのサービスの素晴らしさに感動しました。さらに赤沼オーナーの夜の話で自然とのかかわりあい方の本質を教えられるとともに今までの自分たちの自然とのかかわり方にも重大な反省を迫られました。燕山荘はとても素晴らしいサービスに山小屋でした。 |
7時43分:中房温泉⇒8時19分:第一ベンチ⇒8時54分:第二ベンチ⇒9時32分:第三ベンチ⇒10時21分:富士見ベンチ⇒11時00分:合戦小屋(到着)⇒11時10分:合戦小屋(出発)⇒11時29分:合戦尾根の頭(5分休憩)⇒12時33分:燕山荘 燕山荘⇒(30分)⇒燕岳(山頂) |
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7時19分 | 第二駐車場 この下の温泉橋の右岸に第一駐車場がありかにトイレもある。 中房温泉までは約400m程である。 |
中房温泉登山口 標高1462m 左側が登山者用水洗トイレ 燕山荘まで約4.5km |
7時36分 7時43分 (出発) |
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8時3分 | 中房温泉の脇からすぐに北アルプス三大急登と呼ばれる登りが始まる。 |
第一ベンチ 中房温泉まで1.0km 燕荘まで4.5km 右下50m程の沢が水場である。 |
8時19分 | ![]() |
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8時54分 | 第二ベンチ 中房温泉まで1.7km 燕荘まで3.8km 標高1820m |
第三ベンチ 中房温泉まで2.7km 燕荘まで2.8km |
9時32分 | ![]() |
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10時21分 | 富士見ベンチ 中房温泉まで3.1km 燕荘まで2.4km ここから富士山が見えました。 |
合戦小屋 ここまで下から荷揚げ用のケーブルが設置されている。 宿泊はできないが軽い食事はできる。 トイレもある。 中房温泉まで3.8km(約2.5時間) 燕山荘まで1.5km(約1.5時間) |
11時00分 (到着) 11時10分 (出発) |
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合戦小屋の上あたりから大天井岳の稜線に槍の穂先が姿を現す。 | 11時19分 | ![]() |
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11時29分 (到着) 11時35分 (出発) |
合戦尾根の頭 このあたりから槍ヶ岳も見えてくる。 中房温泉まで4.2km 燕荘まで1.3km |
頭上に燕山荘が見えてきた。 | 11時30分 | ![]() |
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11時53分 | 登山道をは砂礫と岩場で、途中から山荘した東面の巻道を登るようになる。 |
稜線手前のテント場が見えるとその左上が燕山荘 | 12時23分 | ![]() |
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西側に広がる北アルプスの大展望 左から槍ヶ岳、笠ヶ岳、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、ワレモ岳、水晶岳、黒部五郎岳 | ||
燕山荘の前から北側に燕岳を望む。 約30分で登頂できる。 ハイマツの間の滑りやすい白い花こう岩の砂礫の展望のいい楽しい登山である。 |
12時25分 | ![]() |
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12時33分 | 大正10年に赤沼千尋氏が燕の小屋(現:燕山荘)を開業し、昭和12年に株式会社化に当たり帝国ホテルのスタッフにより設計され、建設された重厚な本館。 2011年は創業90周年という記念の年でした。 第三ベンチあたりから切り出した木材で建設したという。 |
本館の前にテント場がある。 テント場の左奥にもテント場とトイレがある。 |
12時34分 | ![]() |
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12時34分 | 山荘の前の広場からは安曇野の盆地と北アルプスの北部が一望できる。 |
今回の登山では食料の計画は一切せず、この山荘での食事を楽しみにやってきた。 そしてこれは最新のスチームコンベンション、オープンを駆使したこの年限定のビーフシチュー。そしてカレーうどん。 「お昼はビーフシチュー」と唱えながら登ってきた。 |
12時43分 | ![]() |
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13時15分 | 畦地梅太郎作の山男の石像と方位盤 そして背後に燕岳 |
燕岳を代表するイルカ岩 背後に槍ヶ岳とそこに至る表銀座ルートの稜線 |
13時24分 | ![]() |
花崗岩の巨岩群とその背後の燕山荘 | 13時28分 | ![]() |
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13時29分 | 青空を背景に燕岳がそびえる。 ハイマツと白い花こう岩の砂礫の登山道を30分ほどで山頂に出る。 |
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13時42分 メガネ岩の表と裏 |
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13時54分 | 燕岳山頂から北燕岳を望む。 |
山頂から燕山荘を遠望する。 | 13時55分 | ![]() |
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15時06分 | 燕山荘の全景 右側にはゴリラ岩と呼ばれる巨岩も見える。 |
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17時03分 | 槍ヶ岳 大槍、小槍、孫槍まで見ることができる。 |
鷲羽岳から水晶岳への稜線のシルエット 昨年はあの山頂からこの山を見ていた。 |
17時03分 | ![]() |
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17時18分 | 燕山荘から安曇野の夜景を望む。 これが楽しめるのも燕岳登山の楽しみ。 |
魚の煮付けにハンバーグそしてこの夜はマネージャーによる手打ち蕎麦が振る舞われた。 これだけの高山委でここまで素晴らしい食事を提供する山小屋の努力に敬服です。 |
18時01分 | ![]() |
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19時27分 | オーナーの赤沼健至氏による自然に関する話の後アルプホルンの演奏 「高山植物はその与えられた場所で懸命に生きている。」それを経営の基本にしていますとのこと。 |
【駐車場】 中房温泉の手前400mの橋のそばに2か所駐車場がある。そして有明荘の脇にも第三駐車場があります。 【トイレ】 第一駐車場に簡易トイレ。中房温泉登山口に立派なトイレがあります。 【水場】 中房温泉登山口に水場があります。第一ベンチの50mほど下の沢が最後の水場です。 【テント場】 燕山荘の前に30張りほど。 【温泉】 中房温泉と有明荘 有明荘は燕山荘の割引券で500円で入浴できます。 |