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山の話題

徳澤園西郷隆盛揮毫

徳澤園の階段の上のい壁に架かる揮毫は西郷隆盛のものである。
この揮毫は明治6年西郷47歳のとき、征韓論に破れ10月28日帰郷の途につき、11月10日鹿児島に着いた。まさにその日に作られた田園生活吟詠の第一声である。この書は徳澤園の女将の故郷熊本県天草の実家から譲り受けたものであるという。
女将の祖父にあたる小山又次が鹿児島で商売を行なっていた際手に入れたものが代々受け継がれてきたものという。
【西郷隆盛の揮毫】
我家松洗塵縁
満耳清風身欲
謬作京華名利客
斯已声不聴三年
【読み】
我が家の松塵縁(しょうらいじんえん)を洗い
満耳の清風に身僊(みせん)ならむと欲っす
誤って京華名利(けいかめいり)の客となり
この声聴かざることすでに三年
【意味】
自分の家の松風の音が塵の浮世の縁を洗い去り 
清らかな風が耳いっぱい吹き入って すがすがしい気持ちになり
何時の間にか仙人になってしまいそうな気がする。
思えば、自分はあやまって都の出て 名誉利益を追う旅の客となり
この松風の声を耳傾けて聞かなくなって早3年になる。
2009年10月撮影

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