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=========麹町ウォーカー(麹町遊歩人)No.77==========

暑い暑いと言っている間に、もう8月です。夏休み本番、いかがお過ごしですか?

編集担当が住む北海道も30度を越す暑い夏を迎えています。

この時期は、札幌大通や赤レンガの道庁の前で野外ビアガーデンがオープンしています。ここ2年間は、冷夏で寒い?中でビール飲んでいたようですが、今年は大盛況のようですよ。

 

さて今日8月1日は、観光の日(1965年内閣府が制定)・水の日(1977年国土庁制定)・麻雀の日(全国麻雀業総組合連合会が8「パ」1「イ」の語呂合わせでPR用に作成)、歴史上では江戸城に徳川家康が入城した記念日であります。そして、メルマガ『麹町ウォーカー(麹町遊歩人)』の創刊記念日でもあるのです。(実際の創刊は7月29日でしたが・・・・)

このメルマガも創刊3年周年を迎えることができました。暑い創刊記念日に迎えると、H氏は、冷えたビール???ではなくて甘党になるようです。

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昨年の創刊2周年記念号で麹町の和菓子の老舗を紹介したところ洋菓子を取り上げてほしいという話があり3周年号として麹町界隈の美味しい洋菓子店を紹介することにする。

 

「Patissier Shima(パティシエ・シマ)」

麹町近辺で一番に紹介する店はまず「Patissier Shima(パティシエ・シマ)」で間違いはないであろう。

麹町4丁目、善国時坂下にあるラーメン屋さんとドラッグストアーの間を千鳥が淵方面に歩くとすぐの少し左に曲がりかけたところにガラス張りのおしゃれな店のたたずまいが見えてくる。中に入ると狭いが、明るくきれいな店内と教育されたスタッフの対応にゴージャスな気分にさせられる。

この店の一番のお勧めは「クレーム・アンジュ」である。今流行っている「銀のぶどう」の「かご盛しらら」等の名前で見かけるフワフワのフランスアンジュ地方のフレッシュチーズケーキをオーナー島田進氏が日本ではじめて紹介したもので、ショーケースの中にも「元祖」と小さく書いてある。ヨーグルトのような風合いを持つやさしい口あたりに仕上げられたフロマージュ・ブラン(白いチーズのケーキの意味)に、酸味を抑えた甘い香りのフランボワーズ(フランス語で木いちご。ラズベリー)が口の中でクレームアンジェとクレーム・シマ(クレーム・ブリュレ)とけ合う、軽いもののとても濃厚な絶妙のチーズケーキである。白いココット(小さな陶器)に白いガーゼに包まれた姿がなんとも驚きである。1個550円である。

ケーキはどれもやや小ぶりであり、味はとても美味しい。特に高級な美味しいケーキ特有の甘さがスーと消える感じがいい。

クレーム・シマ(クレーム・ブリュレ)(ブリュレはフランス語で「焦げた」意味で、焦げたクリームのこと。表面がパリッとした下からトロリとしたクリームが出てくるのが特徴。)や生チョコレート(東京の石畳)、ガトー(焼き菓子)もとても美味しい。

生チョコはとても高価なものであるが、レジの前に試食用のチョコが置いており、商品を注文してからレジを待つ間に1個頂くことを密かな楽しみにしている。

ここでは、購入した商品を店員さんが出口のところまで持ってきて渡してくれる。このサービスは今では有名なパテェシエの店ではよく見られるようになったが、初めてこの店を訪れた時に受けたこのサービスには感激した。

以前会津若松市に勤務したころ「太郎庵」という会津を代表するお菓子屋さんのスタッフがお買い上げ商品を出口まで持って来てお渡し、お見送りするサービスに驚いたことがあったが、それ以来の感激であった。

千代田区麹町3-12-4 麹町KYビル1F  03-3239-1031 定休日祝祭日

「ラトリエ・ド・シマ(L'ATELIER DE SHIMA)」2005年2月パティシエ・シマに「サロン・ド・テ(Salon de The)」ができました。隣接する「ラトリエ・ド・シマ(L'ATELIER DE SHIMA)」でコーヒーや紅茶とともにケーキもいただけるようなりました。そこにはチョコレートショップも併設されております。スタッフに聞いたら「Salon de The」はフランス語で喫茶店という意味だそうです。
(2005年2月23日)

 

「ゴンドラ」 

九段にある靖国神社と麹町一丁目交差点を結ぶ大妻通りが靖国通りと合流する交差点の左角にある。創業昭和8年の老舗で昔ながらのケーキ屋さんで、気をつけていないと素通りしてしまいそうな小さな店である。

ここは何といっても「パウンドケーキ」が有名である。名物のパウンドケーキは12年もののラム酒をたっぷりと使っているというだけあって、包みを開けた瞬間に、ラム酒の何とも言えない芳醇な香りが広がる。小ぶりのカットながらずっしりと重く、口に入れると、パサパサしておらずしっとりとしていて、ラム酒とレーズンが口の中に広がりとっても満足感の残るケーキである。美味しい紅茶やコーヒーとともに頂きたい。

オーナーの細内善次郎、進さん父子が60年以上もかけて作りあげたという逸品である。

ゴンドラ

細内進氏は、96年度の「現代の名工」に選ばれており、親子二代で選ばれたのは、菓子と料理の世界では初めてだという。

パウンドケーキは1カット250円で、幾分高めの感じはするが食べた後の満足感はそれを納得させる。カット売りの他にまるい缶に入れられたパウンドケーキはお土産用にいい。15cm缶が2,000円、18cm缶が3000円、21cm缶が5,000円である。

今年の桜の季節に千鳥ヶ淵の人ごみを抜けてゴンドラのパウンドケーキを初めて買い求めた。このとき私の後ろに並んでおられた70代のご夫婦が「ここのケーキは美味しいのよ。」と話し掛けていただき、「昔から、ご贔屓なのですか。」と尋ねると、「結婚したときに頂いたのが縁で・・」とのこと。50年以上前のことであるという、思わずうれしくなり帰ってきた。

さらに、近くであれば1時までに注文すれば配達もしてくれる。

この店のパウンドケーキが美味しいということは聞いたことがあったが麹町5丁目から遠いこともあり食べたことはなかった。ところが金曜日夜8時から放映されているフジテレビの「ジャッジ」でおなじみの一番綜合町法律所の所長秘書のU嬢から「ゴンドラのケーキ食べたことがありますか…」という電話が来て、すぐその日のうちにゴンドラのケーキをご馳走になった。麹町ウぉーカーが食べたことのないケーキを紹介できたことに満足げであった。そのとき頂いたケーキの中から私が口にしたのは当然パウンドケーキであった。その感激が忘れられず、今年の桜の季節にはじめて店を訪ねた。秘書のU嬢とT嬢に心から感謝する。このパウンドケーキは間違いなく美味しい!

千代田区九段南3-7-8  TEL 3265-2761

 

「シェ・シーマ 」

市ヶ谷駅から靖国神社に向う途中にある一口坂(いもあらいざか)交差点を番町方面に入ると最初の角にある有名なケーキの店である。ガラス張りの明るい店内に入ると正面にこの店を代表する白いのココット(小さな陶器)にガーゼでくるまれた「クレーム・アンジュ」と茶色のココットに入れられたトロトロしたクリームの表面にゼリーをかけ、焼き上げたような「クレーム・ブリュレ」等がならぶ。

「シェ・シーマ」の由来は開店した1988年の流行語大賞を得た「シーマ現象」(たとえ値段が少々高くても品質が良ければ結構との消費傾向)から名付けられたものだという。従って、手の込んだ高級ケーキを売る店である。シェ・シーマのクレームアンジェ

現在では市ヶ谷本店のみでなく銀座松坂屋、新宿伊勢丹店、池袋西武等の都内の有名デパートにも出店しており市ヶ谷以外でも手に入れることができる。さらに東京駅八重洲中央の東京銘品館に出展したことによりより手に入れやすくなった。

「クレーム・アンジュ」は「パティシエ・シマ」のものと外形は全く同じであるがココット(小さな陶器)を銀紙で巻いてくれる。さらに「銀座の石畳」という生チョコもある。

「クレーム・アンジュ」や「クレームシマ」等の「パティシエ・シマ」と同じ名前の品を食べ比べてみたが、似て非なるものである。食べ比べてみてほしい。

その他、モンブランはお奨めである。

東京都千代田区九段南4-5-14 TEL 03-3222-4031 日祝定休日

 

「しろたえ」

この店は赤坂見附の一ツ木通りをTBS方面に歩き始めてすぐ右側ある。昼休み歩き回っている仲間のM氏に一ツ木通りに行ったらぜひ店に行きケーキを買って来てほしいとお願いしたらその風格のある店構えと上品なお客様に気後れして入ることができなかったと言って帰ってきてしまった。そして次の機会に一緒に行きシュークリームとレアチーズケーキを買ってきた。

ここのケーキはいずれも小ぶりである。レアチーズケーキは土台のビスケットは香ばしく、そのサクサクとした食感とチーズの柔らかさ舌触りがよく絶妙で、チーズケーキがとても濃厚である。

「しろたえ」といえば「レアチーズケーキ」といわれる理由が実感できる。

それにシュークリームのカスタードも美味しい。

店の奥と2階に喫茶ルームがあるが黒光りしたテーブルがとても年代がかっている。ゆったりとケーキをコーヒーとともに楽しむこともできる。

東京都港区赤坂4-1-4  TEL 03−3586−9039 日祝定休日

 

「アラボンヌー」

赤坂一ツ木通りにある「ジョナサン」の前を円通寺通りに入ってしばらく歩いて右側にあるケーキ屋さんである。

ここはフルーツタルト(タルトフリュイ)がお奨め。香ばしく焼きあがった台にカスタードがのりその上に新鮮なフルーツが美味しい。

また、タルト以外ではメープルシュガーとメープルシロップを使って、グラニュー糖を一切使わず焼き上げた「メープルロールケーキ」が美味しい。品のよいメープルシロップの香りが柔らかく口中に広がる、初めて経験する味である。

さらに水曜日限定のシュークリームもバニラビーンズの香りがいい。

東京都港区赤坂4-3-13 TEL  TEL 03‐3583‐7665  日祝定休日

 

「Patisserie SATSUKI (パティスリー サツキ)」

モンブラン「三栗物語」に関しては以前58号(食違見附)で紹介した。年末から1月一杯の期間限定品である。さらに年末のケーキ類もお勧めである

東京都千代田区紀尾井町4-1 ホテルニューオータニ ザ・メイン ロビィ階

 

「ローザ」

40号のクッキーのところで「生クリームとカスタードの二つの味を一緒に楽しめるベビーシュー」を紹介した。

 

山王祭で大田楽に参加されておられたI様から「シェ・シーマ 」の月替わりのプリンや弘済会館のカフェテリア「プチファイユ」のアイスクリームが美味しいという情報を頂いたので紹介する。

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今回紹介したお店のHPです。(見つからないお店もありましたので・・・・)

「パティシェ・シマ」

http://www.cakechef.info/esprit/patisserie/shima/

 

「シェ・シーマ」

http://www.chezcima.co.jp/

 

「アラボンヌー」

http://www.alabo.jp/

 

「ローザ」

http://www.roza.info/

 

HPを観ているだけで、口の中が甘くなってきてしまいます。

ところで、札幌郊外に編集担当者推薦の洋菓子店があります。焼き菓子がほんとに美味しい!!「ガトー・ド・ノポロ」という、札幌郊外というより、札幌から車で30分くらいかかるでしょうか?HPを紹介します。

http://noporo.com/

 

 

H氏のHPです。是非訪ねてみてください。

http://homer.pro.tok2.com/

 

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http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

(大)

平成16年8月1日配信


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