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============麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)NO44=========

千鳥が淵の桜も散ってしまい、麹町に通うサラリーマンの次の楽しみはゴールデンウィークでしょうか。
今年は残念なことに長期で休めるというGWではなく、安近短の日帰り旅が無難なGWみたいですね。

江戸開府400年を迎えた都内を、「江戸ウォーカー」として一日歩き回るのはいかがですか?
そして「江戸切り絵図」を片手にチョッと拘りをもって江戸を歩き回りましょう。

普段何気なしに通っている街角が、大名の屋敷跡だったりして、ちょっと江戸時代を感じることが出来るかもしれません。

「江戸切絵図」は簡単に言えば江戸時代の住宅地図みたいなものですが、とても味わいのある地図です。
「江戸切り絵図」を片手に、江戸時代を探って歩く江戸ウぉーカー!

麹町遊歩人からのお勧めです。

そしてH氏から、H氏必須アイテム「江戸切り絵図」の紹介です。

======================================  江戸開府400年記念クイズ景品

半蔵門から麹町大通を四ツ谷駅方面に向かって5分ほど歩いた千代田区麹町三丁目-1には20号紹介した
地図の「マップル」や旅行ガイド昭文社ブック「まっぷる」等で有名な鰹コ文社がある。何の縁か、
ここ麹町は江戸の昔「切り絵図」という江戸の地図の有名な版元があった場所である。

麹町6丁目にあったとされる「尾張屋清七(金鱗堂)」と麹町10丁目の「近江屋五平(近吾堂)」である。
ここで言う6丁目というのは現在の4丁目に当たり紀尾井ビルから
大通りに出た角あたりであり、
10丁目は四ツ谷駅前のスクワール麹町から東急ホテル、三井住友銀行あたりである。

近江屋が先に切り絵図をはじめたようであるが、同じ町内で錦絵双紙店を営んでいた
尾張屋はそれまで売られていた切り絵図より色を多麹町4丁目PBと櫻井食品のあたり用してよりカラフルに描き、
武家屋敷に家紋を入れたり寺社を色刷りにしたりして見やすい切り絵図を発売して一躍、尾張屋清七の切り絵図として有名になったという。

江戸時代、参勤交代で地方から単身赴任でやってくる殆どの武士は江戸の地理には不案内であり切り絵図は必需品だったという。この時代、各版元が競い合って使いやすい切り絵図を販売したようである。

「剣客商売」、「鬼平犯科帳」などを書いた池波正太郎も、手元にこの麹町で刷られた近江屋近吾堂版と、尾張屋金鱗堂版の二種類の切り絵図を置いて執筆したといわれている。

 

切り絵図は本来実用のためだったのであろうが現在では芸術品とも言えるものも多い。
現在、復刻版として販売されている切り絵図は日本橋須原屋茂兵衛のものを見かける。
カラフルなものでお城を中心にして武家屋敷が詳細に描かれている。
大名屋敷には家紋が描かれ、寺社は赤く色刷りされている。

この春、花見のときに千鳥が淵戦没者墓苑の休職所の売店みかけた
「千代田区観光ガイドブック(千代田区観光協会03−3264−0151)の裏側には
日本橋須原屋版の切り絵図が使われているので買い求めた。300円で買えるなかなかの掘り出し物である。

 

ところで1590年に家康公が江戸の町に入ったときには100戸ほどの家しかなかったといわれる町も
寛永末期(
1640年頃)に京都に追いつき、1800年代に入ると128万人を超えて
当時ヨーロッパ最大の都市ロンドンを超えて世界一の大都市になったのだという。

八百八町といわれる拡大し続け江戸の町にその範囲はどこまでをいうことが問題となったことがあるようで、
文政元年(1818年)12
月に老中阿部正精から「東は中川限り、西は神田上水限り、南は南品川町を含む目黒川辺、
北は荒川・石神井川下流限り」という見解を出している。

現在の行政区画でいえば、千代田区・中央区・港区・新宿区・文京区・台東区・墨田区・江東区・
品川区の一部・目黒区の一部・渋谷区・豊島区・北区の一部・板橋区の一部・荒川区ということになるのだそうである。

江戸の町は八百八町といわれるが実際は1600以上もあったという。
切り絵図を見ていると広いカラフルな武家屋敷や寺社に対して狭い町屋は殆ど町名でしかかかれていない。

ところが武家地が全体の約65%であるのに対して町屋は約20%前後、残りは寺社地である。
となると人口約128万の半分弱が武士で半分切り絵図麹町周辺強が町人であり、
殆どが平屋の長屋に住んでいたわけであるから町人にとってものすごい人口密度であったことが想像される。

 

最後に現在江戸開府400年記念事業の公式サイト「江戸ネット」で江戸の歴史や400年記念のイベントの紹介されている。そのなかの歴史クイズに答えてポイントをゲットするといろんなものがもらえる。中でも100ポイントでゲットした「分間江戸大絵図」は手ごろすばらしい江戸切り絵図の入門版である。ちなみにここで配布されている分間江戸大絵図は日本橋にあった須原屋版である。

「麹町ウぉーカー」あるいは「江戸ウぉーカー」をするに切り絵図は必要であるのでぜひゲットすることをお勧めする。  江戸開府400年記念クイズ景品

 

今回切り絵図を調査するにあたり東北大学付属図書館狩野文庫、東京大学附属図書のデータベースを利用させていただいた。

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最近の本屋さんの店頭に「江戸切り絵図」が並んでいるのをよく見かけますが、図書館で借りてくるのも手ですよ。

先日H氏からGW向けに「東京日帰り中央アルプス」という木曾駒ケ岳の手前の宝剣岳を登って帰って来る日帰りツァーがあると教えてもらいましたが・・・・・・体力と気力に自信喪失気味の我々には厳しいと止む無く(?)断念。

とにかく、充実したGWを過ごしたいものです。

先月になりますが、早朝に皇居を一周してみました。

歩いてみて皇居(江戸城)は東京(江戸)の中心であることを実感しました。

さて、江戸ウォークを試すのであればこんなHPを参考に・・・・・。

http://tokyojourney.com/

 

H氏のHPも4月3日で2003年度桜の定点観測が終わったようです。次は何かな?

http://homer.pro.tok2.com/

 

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(大)


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