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青いバラ(Bleu Rose)

「青いバラ」   
「Blue Rose」英語の辞書を引くと「不可能なこと」という意味があります。

バラには青い色素が無いためどれだけ掛け合わせても青いバラはできないのだという。
近年、遺伝子工学やバイオテクノロジーを駆使した青いバラを作る研究が行われる。

この本はバラの歴史から最新の遺伝子操作に基づく研究まで網羅されており、鈴木省三氏との語らいのなかでバラの歴史を掘り下げていく。
日本のバラ育成・発展の歴史・園芸史等かなりの深さで紹介された、バラ好きはぜひ読んでほしい一冊である。
    著者:最相葉月 小学館 1600


この「青いバラ」に関するギリシャ神話でよく知られている話が紹介されていました。

ギリシア神話青いバラ
春と花の女神フローラの愛する妖精(ニンフ)を失ったとき、オリンポスの神々にニンフを枯れない花に変えてほしいと懇願した。これを聞き入れた神々はニンフをバラに変え、アフロディーテ(ビーナス)はそのバラに美しさを与え、西風の神ゼピュロスが青空をさえぎる雲を吹き飛ばして、アポロンの祝福の光(太陽の光)が届くようにし、女神達は美しさと、優雅さと、喜びを与え、酒の神バッカスは高貴な香りを与えた。

そして最後にフローラは花びらにさまざまな色を与えるとニンフの屍骸は薫り高く美しい高貴な花へと生まれ変わった。
しかし、冷たく不吉な死を暗示する青色だけは与えなかった。それゆえに青いバラはないという。


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