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鳥海山
(2236m)
2009年5月6日(晴れ)
妻と二人のパーティー
写真が失われておかしくなっています。

出羽富士と呼ばれる鳥海山を秋田県側の登山口八島町の祓川フュッテから深い雪の上を一直線に七高山を目指して登った。
雪山は地図上の位置取りが難しく、避難小屋ぐらいしか明確なポイントはなく、25000分の一の地図の等高線から地形をイメージして自分の位置を特定するするしかない。しかし、鳥海山はその等高線による地形のイメージトレーニングにはとっておきの山である。また、鳥海山は山頂まで赤いリボンの付けられた竹が刺されてルートマークがあり、安心して登ることが出来る。
今回のGWに、山スキーを楽しむ山を4ヶ所登ったが、鳥海山の祓川ルートはその規模の大きさにおいて格別であると実感した。
鳥海山は山形県から見ても秋田県側から見てもたおやかなが、山頂が外輪と新山からなる荒々しい岩山であったことは知らなかった。それに山頂からはるかに伸びる裾野は他の山では経験できない雄大さがあった。
妻の里の大仙市大曲から田植えのときに南西に聳えている雪を頂いた鳥海山は、百名山を目標にするようになってぜひ秋田側から登りたかったが今回登って本当に素晴らしい鳥海山を楽しむことができた。また登山口の八島町は釣キチ三平の撮影地法体の滝のある場所である。
【ルートタイム】
5時23分:祓川駐車場⇒5時26分:祓川ヒュッテ(登山届)⇒竜が原湿原⇒5時31分:祓川ヒュッテ(発)⇒6時8分:賽の河原(?)⇒6時43分:御田(?)⇒6時45分:七ッ釜下の急斜面の取り付き21丁目⇒7時08分:七ッ釜避難小屋⇒8時5分:氷の薬師(辺り?)⇒舎利坂⇒9時40分:七高山⇒10時15分:新山⇒10時30分:新山(下山開始)⇒10時52分:七高山(着)⇒11時15分:七高山(発)⇒12時30分:七ッ釜避難小屋(着) ⇒12時35分:七ッ釜避難小屋(発)⇒13時20分:祓川ヒュッテ(着)
5時23分 祓川駐車場
ここにはきれいなトイレがあり、登山口に水場もある。
詳細写真
祓川ヒュッテ(五合目 標高:1212m)
八島町営のフュッテ
利用料金(一泊)1,370円
毛布は各自1枚 炊事場は自由に使用できる。
電気は9時まで。
ここで登山者記録票を書いてポストに入れる。
5時26分
5時31分 竜ヶ原湿原
夏なら高層湿原が広がる場所である。。
背後が竜ヶ原湿原と祓川ヒュッテ
祓川神社の右脇にクレーター状の亀裂がある。池塘の場所であろうか。
5時43分
5時55分 六合目の賽の川原辺り(標高:1354m)
七合目の御田あたり(標高:1424m)
詳細写真
6時43分
7時8分 七ッ釜避難小屋
石でできてとても堅牢な避難小屋で内部は思ったより広くまたきれいな避難小屋です。
避難小屋の少し上の標高1600m辺りが八合目
大雪路雪渓と呼ばれる場所の上部。
この上が氷の薬師(標高:1770m)と呼ばれる場所。(九合目)
それから先がとても急でまたとても長い登りである。
8時3分
9時14分 舎利坂の下部の急な登り。
舎利坂上部の急斜面
意気が上がり山頂下の岩場で休息する。
斜度がありスリップすると大変。
ピッケルを雪に刺して登る。
9時37分
9時37分 七高山山頂(標高:2230m)
七高山の山頂と外輪壁は雪はついていない。
新山(標高:2236m)
外輪壁の奥に新山が巨大な姿を現す。
9時40分
9時45分 七高山から外輪を正面に見える虫穴と呼ばれる大岩に向かう。
この岩の両脇から外輪の絶壁を下に下りるルートがあある。
夏道の正規ルートはその先に鎖がついた場所がある。
外輪の絶壁(正面が七高山)
この崖を左に下る
詳細写真
9時51分
9時57分 新山への登り
崖を下ると外輪壁と新山との間の谷間を左右から吹き付ける強風で雪が盛り上がりスノーブリッジができておりそれを渡り、新山に登り返す。
夏場であればかなり下まで降りるのだろう。
真っ白な世界・・・
新山の山頂は夏ならゴツゴツした溶岩ドームの上に大きな岩が何本もニョキニョキとそそり立つ特異な景観であるが、深い雪の上に黒く大きな鋭い岩が天を突いている。 10時10分
10時17分
鳥海山 新山山頂
←大物忌神社(おおものいみ)と御室小屋(鳥海山頂上参籠所)
⇒北東の稲倉岳方面の展望
山の先は象潟と日本海
詳細写真
10時36分 山頂から神社の上の崖まで降りてからスノーブリッジを渡り、外輪山の崖を登り七高山に向かう。
七高山からの下山開始
快晴の強い日差しの中に雪面がどこまでも続く。たくさんの山スキーの登山者が登ってくる。
11時15分
11時59分 祓川ヒュッテまで真っ直ぐに下る。
遮るものがないとても楽しい下り。
七ッ釜避難小屋上部
詳細写真
12時29分
12時48分 この少し上で秋田市から来たという山頂下で会ったスキーヤーともう一度お会いすることができた。
御年70歳になるとのことであるが、高い腰の位置の綺麗な滑りであっという間に見えなくなってしまった。只者ではない。
鳥海山の山(春)スキーが一番だと誇らしげに話しておられた。その通りだと思います。有難うございました
竜ヶ滝湿原上
正面に祓川神社と祓川ヒュッテ
13時12分
【アクセス】
矢島の街中から駐車場まで約30分
【矢島口登山道の情報】
由利本荘市矢島総合支所産業課 TEL 0184−55-4953
〒 015−0402 秋田県由利本荘市矢島町矢島町20
【祓川ヒュッテ】
利用料金 一泊1370円 自炊、毛布一枚
【その他】
この矢島町は2009年春公開された原作矢口高雄の「釣キチ三平」」(滝田洋二郎監督)のクライマックスシーンが撮影された「法体の滝」のある場所です。
2009年5月6日撮影 CANONG10

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