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月山
(1984m)
2009年5月3日(曇り)
妻と二人のパーティー

春スキーのメッカ月山は4月10日にリフトが動き出したばかりで、沢山の春スキーを楽しむゲレンデスキーターのほかにバックカントリースキーを楽しむ山スキーヤーで賑わっていた。
リフトで約1500m程の姥ヶ岳の取りつきまで登り、そこから月山山頂までは夏ルートの少し上部をほぼ真っ直ぐに登った。鍛治小屋跡から上部の山頂台地は霞んで全く展望は利かなかった。頂上小屋と山頂の神社の辺りは深い雪でほぼ標高差がない状態で写真で見た台地の中央に聳える神社のイメージは無かった。
鳥居も神社も雪に埋まっておりどこが山頂かわからなかったが、神社の裏辺りが山頂とのことであり、登頂とした。出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)の主峰月山は春スキーと山スキーのメッカであると実感した。
【ルートタイム】
7時15分:姥沢駐車場⇒7時30分:リフト乗り場⇒7時45分:リフト山麓駅(発)⇒7時45分:リフト山頂駅(着)⇒15時50分:牛首⇒9時48分:石の鳥居⇒10時00分:頂上小屋⇒10時04分:山頂神社⇒10時17分:山頂(下山開始)⇒10時55分:牛首⇒(休息:食事)⇒11時25分:牛首(発)⇒12時29分:リフト山頂駅(5分休息)⇒12時55分:リフト山麓駅⇒13時10分:姥沢駐車場
6時45分 姥沢駐車場
環境美化協力費(駐車料金)1000円を支払う。
公称500台の駐車ができるというが。
駐車場の脇にはトイレもあり8軒ほど宿もある。
月山リフト下駅(標高:1250m)
駐車場を出て宿を抜けるとそこからは深い雪の道になる。約10分ほどで月山リフト乗り場にである。
リフト代金は560円であった。
7時35分
7時45分 月山リフト上駅(標高:1510m)
前方に朝日連山が望める。
姥ヶ岳(標高:1670m)
リフトを降りてテーバーリフトの有る方に登ると姥ヶ岳。
沢山のスキーヤーがいる。ここ当たりは普通のゲレンデスキーヤーである。
7時45分
7時46分 正面が月山
月山に向かってほぼ夏ルートと同じルートをとる。
しかし、夏とは異なり少し標高の高い位置をとりながら斜め上に向かって真っ直ぐ牛首に向かって登る。
スノーシューは不要であるがここからアイゼンを付けて登り始めた。
このルートでは足が埋まってしまうようなことはほとんど無かった。
姥ヶ岳東面を登る。
途中数回姥ヶ岳から牛首に向かう尾根から伸びる支尾根がありそれをアップダウンする。
標高を下げて登りが急にならないように斜め上に真っ直ぐに登る。
8時10分
9時3分 牛首
牛首のに西面は崖になっており、月山の南西側の急斜面は絶えず雪崩が起きて大きな音を多々ている。
ここから山頂まで急な斜面が続く。
この斜面の上部でアイゼンを持たずに登ってきたソロの女性登山者が立ち往生しており、私たちが予備に持ってきた軽アイゼンを貸し、山頂まで同行する。
石の鳥居
上の写真の急斜面を登りきると山頂台地の手前に石の鳥居がある。
手前に地藏様があり石の鳥居が立っていた。
ここが以前あった鍛治小屋の跡のようである。鎌倉時代以降名刀月山鍛治の発祥の地である。(2003年には鍛治小屋の写った写真があるが2005年には鍛治小屋はなくなっている。平成16年に小屋は撤去されたようである。)
山のHPのレポートによっては山頂小屋を鍛治小屋と勘違いしているサイトが多い。
9時48分
9時53分 山頂前の階段
鍛治小屋後を過ぎるとあとはなだらかになり300mほどで山頂台地にでる。
月山山頂はとても広い台地のようであるが視界が利かない。
方位版のあるこの辺りに湿原や池があるはずなのだが・・全く見えない。
9時56分
10時00分 立派な山頂小屋(標高:1967m)。右手前の小屋が公衆トイレのようであるが深い雪の中である。
ほとんどの人がこの小屋を鍛治小屋と勘違いしている。(地図を見えそのように思えなくもない)
左が雪に埋もれた月山神社の鳥居と奥が神社。
本来なら高台の上にあり急な石の階段を上ってくるはずであるが深い積雪で山頂小屋と山頂の標高差がなくなっていた。
10時2分
10時4分 月山神社は雪の中。

この辺りが山頂のはずですが。標高:11984m
山頂辺りはとても雪が深い。
ホワイトアウトの状態でこの先に歩いてみたがなだらかな台地が反対側の月山八合目登山口方面に続いているようであった。
日本でも有数のコニーデ型火山で、頂上の「おむろ」に月山神社があり、月読神を祀る。約千年前につくられた延喜式神名帳にのる名神大社。東北唯一の官幣大社で、国の殊遇を受けた。神社は水を司る農業神として又、航海漁癆の神として広く庶民の信仰をあつめている。
下山の途中、山スキーの登山者が沢山登ってきた。
鍛治小屋下の急斜面上部。
10時41分
10時53分 牛首から急斜面
この時間になると沢山の山スキーヤーや登山者が登ってきた。
山スキーヤーが圧倒的に多い。
牛首
背後は絶壁になっている。後ろに見える崖は絶えず雪崩が起こり大きな音をたてていた。
ここに来て風もおさまり、天気が回復したため、お湯を沸かして温かい飲み物と昼食を作る。
晴れ間から朝日連峰など展望を楽しんだ。
10時56分
11時46分 リフトの山頂乗り場へ真っ直ぐに下る。
高度を落しすぎると最後が登りになるため高度を下げないように真っ直ぐにリフト乗り場を目指す。
リフト上駅
ここからリフトに乗らずゲレンデ脇を下る。
リフトの隣の大きな建物が休息所で一番左の建物がトイレである。
これから下の春スキーを楽しむスキーヤー、ボーダーで賑わっている。
12時27分
12時54分 リフト山麓乗り場
ゲレンデを歩いて山麓に着いた。
リフト券売り場で鍛治小屋跡下の急斜面出立ち往生していたソロの女性登山者に貸した軽アイゼンを回収する。
姥沢駐車場
朝は少なかった車も満車の状態。
沢山スキーヤー、ボーダーが思い思いに楽しんでいる。
13時10分
【アクセス】
山形自動車道月山ICから約25分
【温泉】 月山スキー場への途中に志津温泉がある。
【リフト】 運行時間/平日8:00〜16:30 スキー期土日7:30〜16:30 5月GW7:00〜16:30 リフト560円
【その他】
少し古い地図や案内書には鍛治小屋が書かれている。今回登ったときも、頂上小屋であった夫婦の登山者が地図を見ながら山頂小屋を鍛治小屋と勘違いしていた。そのため、山頂に頂上小屋がありその先に山頂があると勘違いしてしまいそうである。この月山の山小屋に関するHPの情報は少なく、営業している頂上小屋もTOPページはあるがサブページは閲覧できなかった。
また鍛治小屋の情報はほとんど無く、芭蕉が登山したりとき立ち寄ったとか名刀月山の鍛冶場だったという情報が多く、何時閉鎖されたかについては見つからなかった。
2003年の雪山の写真には鍛治小屋が建っている姿が見られるが、2005年以降の登山レポート等には鍛治小屋跡としてしか出てこない。登山のガイドブックをお持ちの方はこの点に注意する必要があるであろう。
2009年5月3日撮影 CANONG10

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