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荒川三山から赤石岳(2)
(荒川東岳:悪沢岳:3141m)(荒川中岳:3083m)(荒川前岳:3068m)((赤石岳:3120m)

2008.9.14日(曇りのち晴れ)
妻と二人のパーティー

2日目
5時48分:千枚小屋(発)→6時14分:二軒小屋分岐→6時33分:千枚岳(10分休息)→7時31分:丸山→8時11分:悪沢岳
(荒川東岳)→8時45分:悪沢岳(発)→9時49分:中岳(避難小屋:15分休息)→10時07分:中岳(小屋から約3分)→10時14分:前岳分岐→10時18分:前岳→10時24分:前岳分岐→11時15分:荒川小屋(着)→11時40分:荒川小屋(発)→12時15分:大聖寺平→13時13分:小赤石の肩→13時30分:小赤石岳→13時40分:赤石岳・小屋分岐→14時:00分:赤石岳→14時22分:赤石岳・小屋分岐→15時05分:砲台休息所→16時8分:富士見平→16時35分:赤石小屋
5時35分 千枚小屋からの富士山
千枚小屋の正面にはとても大きな富士山が聳えて見える。
これほど大きく見える富士山にはビックリする。
詳細写真
千枚岳
小屋を出て約20分で二軒小屋との分岐。そこからしばらくしてハイマツの生えたザレ地に出てしばらく登ると千枚岳に至る。
千枚岳は特に特徴のある山ではなくゴツゴツした岩の散らばる山頂である。
6時33分
7時32分 丸山山頂
千枚岳から10分ほど急な岩場の尾根や下りが続き、鞍部からマツムシソウが咲く登山道を登り返すと丸山山頂である。
詳細写真
悪沢岳(荒川東岳)山頂
丸山から広い尾根を登ると大木が岩がゴロゴロした海岸の岩場の様な場所が出てくるともうすぐ、悪沢岳(わるさわだけ)の山頂である。
この岩場の様子から深田久弥氏が書いているように荒川東岳というより悪沢岳のほうがふさわしいようなきがする。
山頂からは北に塩見岳、北岳などが望め、東には富士山も大きく聳えている。
詳細写真
8時11分
8時57分 悪沢岳から下り
悪沢岳から急な斜面を正面に中岳を望みながら下る。
悪沢岳
中岳への登りの途中から悪沢岳を望む。
9時17分
9時49分 中岳避難小屋
中岳山頂のすぐ手前に避難小屋がある。
30人が泊まれるという。避難小屋でありながら管理人もおり、食事サービスも受けられる。
トイレは有料
詳細写真
中岳はあっというまにすぎ、すぐに前岳が見える。
荒川小屋との分岐にザックをデポして約10分ほどで前岳の山頂である。
山頂の南西側は切り立った崩落壁である。
10時22分
11時11分 分岐に戻り急なザレた登山道をジグザグに下る。
荒川小屋の赤い屋根が見えるがなかなか着かない。
詳細写真
荒川小屋は新しい小屋で、青い色の屋根の旧小屋の先に水場がある。
トイレも荒川小屋の下の赤石岳に向かう登山口の前にある。
12時00分 森林限界を超えて、何処までも見渡せるトラバース道を登る。
この正面が大聖寺平である。
詳細写真
大聖寺平から少しずつ急な登りになり小赤石の肩まではますます急なジグザグの登りである。 12時53分
13時40分 赤石小屋と赤石だけとの分岐
ここのザックをデポして山頂を目指す。
詳細写真
赤石岳山頂
分岐から20分程で赤石岳山頂に着く。
山頂の南側に赤石岳避難小屋がある。
この避難小屋とても立派なものである。
宿泊のほか簡単な食事の提供もありトイレもある。
14時00分
14時33分 赤石小屋へはとても急な下りが続き、眼下に少し開けた砲台休息所という場所が望める。
写真の下山道をくだり約40分で水場を過ぎると砲台休息所である。
詳細写真
砲台休息所から小赤石尾根の南に付けられたトラバース道は岩場や梯子などとても気の抜けない下山道である。 15時35分
16時10分 富士見平
冬登山道の入り口を過ぎてしばらく登り返すと富士見平。
詳細写真
赤石小屋
富士見平から約30分樹林帯を下ると赤石小屋である。
16時35分
千枚小屋から赤石小屋までのルートはとても長く約9時間を越えるルートである。この日も朝4時半に千枚小屋を出て12時間以上歩いてやっとたどり着いた女性のグループがいた。荒川小屋や赤石避難小屋で一泊して下山するのも方法である。
しかし、千枚岳から丸山、荒川三山、赤石岳のルートは3000m峰をつなぐとても楽しいルートである。
この日、赤石岳で百名山が完成したという男性はわずか3年半で達成したという。この男性が疲労困ぱいで降りてくる登山者に対して「お疲れ様でした・・という言葉の意味がよく分かるな」と言っていたのは印象的だった。
南アルプスは技術ではなくて体力だという言葉が実感できる。
それに神奈川県からきた親子3人のパーティーと一緒になった。男の子は4歳から百名山に登り始めて赤石岳で51座目であるという。それにこれだけのロングコースを夕食前やお昼の食事のときも勉強のプリント問題を解きながら楽しそうに歩いてくる男の子には驚いた。お父さんも中国大連出張からの帰りこの登山にきたというからそのパワーに敬服である。百名山を親子で楽しめる家族は素晴らしい。中国から持ってきた月餅をいただいたが美味しかった。
赤石小屋は新しく・とても綺麗な小屋なのだが、そのサービスに疑問を感じた。
畑薙ダムから東海フォレストのバスに乗るためには3000円のアルプスリゾート券を購入してどこかの山小屋に少なくとも一泊しなくてはならない。利用料金の一部3000円をこのチケットで払うのであるがテント泊の私たちもやむを得ずここで食事2食付で宿泊した。スッタフから「前がテント泊だったのであれば寝具付きの8000円ではなく寝具無の500円引きでいいですね。」といわれた。すると綺麗な小屋の下にある別館を指定された。別館とは…旧山小屋であった。そこは真ん中に土間のある暖房もない所で、暖房のある本館とは明らかにサービスが異なるとても寒い場所だった。寝具付きか否かで500円しか違わないのであるが、その待遇は格段の差がありそれに見合う合理的な差といえるかどうか疑問であった。むしろ自前の寝具を使うのであれば別館になる旨告げてから顧客に選択させるべきである。500円では暖房であるとか快適さを納得させるだけの合理的理由はなく顧客サービスに対する姿勢に問題がある。この山小屋は静岡県が設置し東海フォレストが受託しているようであるが、どちらかというと事務的であり、北アルプスの山小屋にみられるオーナー達の登山者をできる限りの努力でもてなすという人となり経営コンセプトが伝わってこない悲しいサービスであった。そして新築の山小屋は何故か全てトイレが小屋の外にあった。
今回は天気に恵まれたが雨天時にテント泊ならともかく小屋から離れたトイレに行くのはなかなか大変に違いない。
せっかく素晴らしい山旅であっただけに山小屋に関しては残念な思いが残った。
1日目 3日目(赤石小屋から椹島ロッジ)に
2008年9月14日撮影

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