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蓼科山
日本百名山(63)
(2530m)
2006.5.4 妻と二人のパーティー

登り 下山

8時10分:女乃神茶屋登山口
9時17分:2113mの三角点
9時32分:蓼科山が見えてくる。
10時48分:樹林と岩場との境界
11時09分:蓼科山山頂(2530m)

12時08分:下山開始(蓼科山頂フュッテ)
12時20分:岩場と樹林との限界(アイゼンを付ける)
13時25分:2113m地点
14時28分:女乃神茶屋登山口
写真をクリックすると詳細写真をごらんになれます。

埼玉の家を4時半に出発して東松山IC、佐久ICを経由して蓼科山スズラン峠下の駐車場に7時45分に着いた。

山麓の立科町にはまだ桜の花が満開であった。

身支度を整えて駐車場から少しおりた女乃神茶屋前の登山口から登り始める。蓼科山女乃神茶屋登山口

なだらかな熊笹と白樺の登山道を5分も歩くと、最初の急な登りになる。笹と唐松の明るい登山道であるが、ジグザグではなくほぼ一直線の急な登山道は思ったよりきつい。

10分ほど登るとなだらかな場所に出て残雪が出てくる。林の中の残雪の道を5分程も歩くと一段と雪が深くなり、そこから登りが急になってくる。日陰の多い岩場は溶けた雪が固まりとても滑り易くとても登りにくい。しかし少し登ると、雪も少なく大きな岩がゴロロゴした一直線に直登する登山道であるが、木々が切れると背後に南アルプス、南八ヶ岳が一望できる。この急登りを35分ほど登りきると展望が開け、広い場所に出る。そこに2113mの三角点がある。

蓼科山登山2また、ここから一時登りは緩やかとなり、山頂直下の岩場になる森林限界まで深い残雪の中を登る。

10分ほど登ると正面に蓼科山が見えてくる。そして尾根道を一度少し歩くと最後の急登になる。これから先はただひたすら真っ直ぐの急登で約1時間登ると森林限界を越えて山頂直下の岩場に出る。それにしてもこの登りはこれでもかというほどの真っ直ぐな急な登りである。雪がなければとても大きな岩場を登ることになるのであろう。男体山の登りと同じである。積雪のある山はアイゼンなどの足回りさえしっかりしていれば夏山よりよっぽど登りやすい。

蓼科山森林限界

山頂に近づくに従って立木の背丈は低くなり、北八ヶ岳の名物である立木が枯れた縞枯現象が見られる。この登りはとても急ではあるが、明るい登山道であり南八ヶ岳の赤岳、阿弥陀岳などの急峻な山並みと共に南アルプスの雪を頂いた鳳凰三山、北岳、間ノ岳、甲斐駒ヶ岳、塩見岳、仙丈ケ岳が一望できる。

岩場になる場所に来て初めて中央アルプスと北アルプスを一望できる。山頂直下の急な岩場の向こうに穂高岳や槍ヶ岳が見えている。アイゼンをはずして急なそれもとても大きな岩場をクサリと黄色いペンキのマークに誘導されながら蓼科山の山頂を右から巻き込むように登って行く。最後の登りは一面の雪の斜面を登りきると蓼科山頂標(2530m)があり、その脇に一等三角点がある。三角点にタッチして登頂成功を確認した。蓼科山の山頂はとても広く大きな岩がゴロゴロと広がっていて、多くの登山者がくつろいでいる。

 

蓼科山山頂快晴の蓼科山山頂は360度のパノラマで北には浅間山、西には南八ヶ岳の横岳、赤岳、阿弥陀岳、南には南アルプス、鳳凰山、北岳、間ノ岳、甲斐駒ヶ岳、塩見岳、仙丈ケ岳(蓼科山からはこのような並びに見える。)、そして中央アルプス木曾駒ヶ岳、御岳、乗鞍岳、西には北アルプスの奥穂高、槍ヶ岳から鹿島槍ヶ岳、白馬岳の山並みが雄大に南北に伸び、そして火打岳、妙高山まで名だたる山が一望できる。これどの雄大な山頂の展望は経験したことがない。

山頂の南西端には方位板があり、山頂から見渡せる全ての山が紹介されている。その脇の眼下に車山、白樺湖、正面に北アルプスの穂高岳、槍ヶ岳が見える場所で、ゆっくり食事を楽しんだ後、山頂中央にある蓼科山神社にお参りして、北面からの下山に取り掛かった。

山頂の北面には沢山の雪が残り、蓼科山頂ヒュッテは殆ど雪の中に埋もれている。山小屋の前に蓼科山のピンなどのみやげ物が販売されており、記念のピンを買い、山小屋のオーナーに北面を下り蓼科山莊から滝ノ湯川に下るルートの情報を聞くとまだ雪が多くて危険なため登ってきた道を戻るようにとのアドバイスを受ける。蓼科山頂ヒュッテ

山小屋の前でオーナーにこの小屋のホームページに埼玉県ふじみ野市の住所が書かれていたため「オーナーは埼玉の方なのですね。私たちも伊奈町からきました。」などと話をして、山小屋の前にある雪に埋もれた蓼科山と書かれた標識を前にして写真を撮っていただいた。

そして蓼科山頂ヒュッテを後にして雪の斜面を横切って下山を開始し、急な岩場を下る。快晴の蓼科山の岩場はとても高度感があり、八ヶ岳の裾野の広さが雄大である。岩場を抜けて積雪のある場所でアイゼンを付け、滑落したり、雪を踏み抜いて穴に落ちないように慎重にルートをとりながら雪道を下り約2時間で登山口に戻ってきた。

今年初めての本格的な登山で体力的には大変であったが、幸いにも快晴に恵まれ楽しい登山であった。
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2006年5月4日撮影

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