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富士山
 (3776m)須走コース
2014年8月24日(曇り時々晴れ)
私達夫婦2人と女性1人、男性2人の5名のパーティー

【ルートタイム】
9時38分:須走五合目登山口⇒11時23分:新六合目のしゃくなげ山荘長田山山荘⇒12時17分:本六合目 瀬戸館⇒14時10分:七合目「太陽館」⇒15時39分:本七合目 見晴館⇒16時23分:富士山八合目下江戸屋

 5時55分
中央自動車道からのこの日の富士山にはかさ雲がかかっていた。
とても強い風が吹き気温が低く大変だったという。
東富士五湖道路須走ICで降りて道の駅のそばにあるシャトルバス乗り場の駐車場に車を止める。
富士山須走口五合目
多くの登山者がここで休憩して高度順化を図っている。



*標高は国土地理院の地形図から読み取っています。
 9時38分
登山口
売店の先が登山口
標高2000mと表記されているが実際は標高1970m。
富士山の看板や標識は何故か殆ど標高を高く表示しているので注意が必要。この先で富士山保全協力金1000円を払う場所がある。バッジと世界構成遺産に関する冊子がもらえる。
9時45分
古御岳神社
この裏あたりが標高2000m地点
五合目より上の登山道は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として文化遺産富士山の構成遺産である。
9時49分
鹿の親子と遭遇
10時10分
下山ルートとの合流点
登りは直進する。
標高:2015m
10時12分
視界が開けてこれから登る富士山が一望できる。
これからしばらくザレた樹林帯を登る。
10時59分
展望が開ける砂礫地を登る。
 ヤマホタルブクロ
が沢山咲いていた。
 10時51分
シラカバやダケカンバ、ミヤマハンノキナナカマドなどの落葉広葉樹と共に森林限界付近までカラマツがある。
低温と季節風で変形したこのカラマツは西風で東に向いて枝が伸びている。風で出来た樹形という意味で「風衝樹形」であり特にこれは「旗形(きけい)樹形」と呼ばれる。
11時23分
新六合目
しゃくなげ山荘長田山山荘
看板には標高2400mとある。
小屋の看板には2450mと書かれている。
実際は2420m。
12時17分
左奥に三日月状の山中湖が見える。

中央雲の下が五合目登山口辺り

緩やかな登山道の様子がわかる。
12時17分
本六合目 瀬戸館
標高2700mと書かれているが実際は標高:2620m
 ムラサキモメンズル(紫木綿蔓)
名前は花の色と、根が木綿のようで、つる性であることからつけられたという。
ホタルブクロやトモエシオガマも沢山咲いていた。
山梨県山中湖方面の展望
静岡県東富士演習場の展望
この日、自衛隊の総合火力演習が行われ大砲の砲撃の大きな音と共に火が上がり、着弾の煙が見えていた。
12時55分
瀬戸館からの上部の展望。
この少し盛り上がった尾根筋を登る。
13時25分
溶岩とザレた登山道を登る。
高山病対策でゆっくりと登る。
13時28分
小屋跡
13時35分
「廿六夜」(にじゅうろくや)の碑に沢山の鈴が撒かれている。
江戸時代、品川宿辺りで信仰されていたもので、この26日の月の上に阿弥 陀如来、観音・勢至両菩薩の三尊の姿を見たという。いわゆる来迎菩薩。
14時10分
七合目「太陽館」

標高2920m
この辺りから高山病の影響が出始める。酸素を補給
ここで昼食
出発は14時45分
14時45分
七合目太陽館出発
砂礫の登山道を登る。次第に傾斜がきつくなる。
生えている植物は「イタドリ」。通称スカンポと呼ばれますね。
山頂近くまで生えている。
15時9分
背後に七合目太陽館が見えている。
まだまだ楽しそうに写真を撮る我らがパーティー。
15時29分
登山口で話をした2人の男性が前日強風と寒さで登頂をあきらめビバーグしたと聞いた岩屋。
彼らから余った食料を分けていただいた。ありがとうございました。
15時39分
本七合目 見晴館
標高3200mと書かれているが実際は標高3140m。
16時7分
雲海の上を登る。
ここあたりから次第に高山病の兆候が出始める。
16時7分
登山道はしばらくブルトーザーの道と一緒になる。
正面の平たい建物が下江戸屋。
中央の建物が富士山ホテルとその左奥が本八合目
16時20分
16時22分
右奥の標識に音声案内版がある。
右に折れると須走口
真っ直ぐに進むと吉田口下山ルート
16時23分
下江戸屋
16時23分
富士山八合目
下江戸屋
標高:3270m
この夜の宿はこの山小屋。
 16時23分
下江戸屋からの展望
16時43分
何と早く着いて1階と2階のベッドは空いているにもかかわらず小さな梯子を登った屋根裏部屋(3階?)におしこめられた。
ご覧のとおり屋根が顔の前に迫り、カスガイを乗り越えて布団2枚に4名のスペース。トイレに行くこともままならない。初めて山小屋を経験する女性や子供には恐怖以外の何物でもないであろう。私達も火事にでもなれば逃げ場がない為とても怖かった。
スタッフからは退避方法の説明などなかった。
 16時50分
夕食はハンバーグにカレー。昔より良くはなった。
ただ時間を見ていただきたい。屋根裏に押し込められて10分もたたないのにすぐに食事をしろという。後から来た女性のグループなどは高山病で苦しいにもかかわらず荷物を置くや否やすぐに食事をしろと言われて、さすがにコメントンのしようがない。顧客の快適さより小屋の事情が全てに優先なのである。富士山では他の山小屋の常識は通用しない。
【アクセス】
登山口に200台ほどの駐車場があるがこの期間はマイカー規制区間
須走道の駅の裏からシャトルバスで登山口までやってくる。
運賃:片道1,220円 / 往復1,600円
【富士山保全協力金】
任意の協力金であるが各登山口ごとにデザインの異なるバッジがもらえる。
静岡側では「構成遺産ガイドブック×富士山トラブルお助け本」が見らえるが、これは富士山が自然遺産でなく文化遺産であることのその内容が理解できる。必読の一冊である。
2日目
2014年8月23日撮影

HOMER’S玉手箱 麹町ウぉーカー(麹町遊歩人) 会津見て歩記 甲府勤番風流日誌 伊奈町見聞記 鹿児島県南さつま市坊津町 Good Journey(よい旅を!)