Good Journey(よい旅を!)
火之神公園
薩摩半島の先端部、JR指宿枕崎線の終端地である枕崎市は人口約 25,000人南薩摩で一番大きな町です。漁業が盛んで、特にかつおの水揚げ、鰹節生産、焼酎で有名です。 鹿児島県は、全国1位の鰹節の生産量24.623トンを誇り、これは2位の静岡県の約2.5倍、3位の高知県の167倍(平成19年農林水産省統計)となっており、全国の7割を占めるダントツトップの生産地です。 鹿児島県の中でもとくに枕崎は、鰹の水揚げ漁港であり鰹節生産が古くから盛んで、16,388トンの生産をあげ鰹節の国内トップ生産地です。 その枕崎市の南端に突き出た岬に火の神公園があります。枕崎駅から約4km程です。眼前に高さ42mの立神岩がそびえ立ち、湾曲する海を隔てて東に開聞岳、南には天気がよければ硫黄島、竹島、種子島や屋久島が望める景勝地です。カツオの町枕崎のシンボル立神岩は、枕崎港の航海安全と大漁満船を祈願した守護神として崇められています。 |
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立神岩 立神公園から立神岩と山立神 この場所で映画「男たちの大和/YAMATO」(2005年東映)で鈴木京香と仲代達哉が会うシーンが撮影された。 |
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立神岩 高さ43m |
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火之神公園から枕崎方面 この右側の海上に開門だけが見えるはずであるが霞んで見えず。 |
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火之神公園の立神岩方面 |
【火之神の伝説】 神代の昔、霧島の高千穂の峰に天照大神の孫、ニニギノミコトが降臨してのち、都を吾田宮に定められ笠狭野間崎(カササノマミサキ)のオオヤマツミノカミの娘コノハナサクヤヒメノミコトをお妃に迎えられ、お生まれになったのが海幸彦(火照命:ホテリノミコト)と山幸彦(日遠理命:ボオリノミコト・別名:彦火火出見尊ヒコホデミノミコト)のご兄弟でした。山幸彦は兄神海幸彦の釣り針をなくされて探しに出かけられました。国分八幡下のカゴ山から舟を出し、錦江湾を南下した目なしかごは黒潮に乗り、最初に着いた場所が開聞岳と向かい合う、この景勝の地鹿篭の海岸であったというので山幸彦の別名「火の神」をここ一帯の名称にしたということです。 |
【立神岩伝説】 高さ42mの立神岩は枕崎港の航海安全と大漁満船を祈願した守護神として崇められています。 海と川を支配する神々の中に速秋津日子神(ハヤアキツヒノカミ)と妹速秋津比売神(イモハヤアキツヒメノカミ)のニ神があり、この神々は山立神と立神岩との間を流れる早瀬のようなところで、人間の罪穢れを洗い流し,祓い清める、禊払いのお役目をしておられました。。明治42年ごろまで建てられていた立神神社の祭神はこのニ神で御神体は大岩様といって立神岩と火の神一帯を神の棲み給う声域として崇拝したものといわれています。 |
【アクセス】 JR枕崎駅から約4km MAP 【その他】 途中に焼酎の薩摩白波の工場と明治蔵がある。 |