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Good Journey(よい旅を!)
抱返り渓谷
(だきかえりけいこく)

夏瀬温泉から玉川の流れがつくる渓谷は「東北の耶馬渓」とも称され、一湯、六滝、三島(奇岩のこと)の見所があるといわれ、コバルトブルーの水の流れと峻険な岩の断崖は息を飲む景観である。遊歩道が整備され、奇岩や急流、滝が見られる。新緑や紅葉は特に美しい。 (だきがえりけいこく)  MAP
抱返り渓谷

雄物川支流の玉川中流に位置し、全長は約10kmにも及ぶ。上流には神代ダムがある。
名の由来は、地形が非常に急峻で狭隘なために、人がすれ違うときに、互いを抱き合って振り返ったことによるといわれる(むしろ、そうせねばならないほど狭いという喩えからか)。
これに対して神社の由来書には別の言伝えが書かれていた。
抱返り神社
由来 康平五年(1062年)前九年の役で源義家が盛岡厨川(クリカワ)の柵の安部貞任を攻める為この地より玉川の川筋を進もうとし川の流れの静かなることを願って持仏を祀って祈願した。祈願を済ました義家は再び持仏を懐にして厨川の柵を攻め勝利を治め、無事ここまで帰ることができた。義家はこれをこれを仏のお陰と改めて堂宇を建てて持仏を祀った。つまり持仏を懐に入れてお守りとして帰ったから「懐き帰る」、「懐還神社」と言い伝えられたとある。
鮭が遡上してきていた。

昔此の下流に鮭の採卵場があったらしい。
その子孫か今でもここまで遡上してきている。

初めて見た鮭に大感激!
神の岩橋
案内板には「この吊橋は秋田県でも最も古い吊橋で大正15年(1926年)に完成しました。抱返り渓谷入り口の象徴として、昔からその美しい姿を碧水の水面に写しています。この神秘な橋の名は旧神代村と旧白岩村から一字づつをとって名づけられたといいます。真に神秘の渓谷にふさわしい名称ともいえましょう。」と書かれている。
神の岩橋から上流を望む。
ここのある堰の為、鮭がこれ以上上流に遡上できずにこの橋の下に鮭が留まっていた。
茣蓙(ござ)の石
説明版には抱返り渓谷の奇石の一つで、ござ(イグサを編んだ敷物)をす数枚ほど敷くことができるほどの巨石で上面は平滑になっている。この平らな部分は信州木曽川の上流にある「寝覚の床(ねざめのとこ)」によく似ているといわれていると書かれている。
途中幾つかの吊橋と岩をくりぬいた隋道がある。特に回顧の滝の手前の3つの暗いトンネルは入るのを躊躇したくなるほど真っ暗である。
しかし、自動的にtライトがつく。
コバルトブルーの水がこの渓谷の美しさの特徴。
それにしてもこの水の色には驚く。
回顧の滝(みかえりのたき)
回顧の滝(みかえりのたき)
案内板には「抱返渓谷随一を誇る名所として多くに人々に親しまれています。その人気は四季折々に表情を変え、正に女性が着物を着替える様を見るようなところと、木々の間から落下する飛瀑が荘厳と優雅な姿で白い絹布を懸した様にも見えるところなど、名の由来からもその美しさを、また振りかえり見たくなる滝でもあります。」と書かれている。
渓谷の入り口神社の手前に民謡『秋田おばこ』を全国に広めた歌手、佐藤貞子の記念碑がある。
神社を過ぎて眼下に見えるコバルトブルーの水面に6から7匹ほどの鮭が泳いでいるのには驚いた。
抱帰り渓谷は角館駅から車で田沢湖方面に約20分程(神代駅から約10分)の場所にある。抱返り渓谷の入り口にはたざわこ芸術村、劇団のわらび座があり、「ゆぽぽ」という温泉設備や飲食設備もある(秋田県仙北市田沢湖卒田字早稲田430)。MAP
2008年10月3日  撮影 CANON G7

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