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Good Journey(よい旅を!)

塔のへつり

大川羽鳥県立公園、大川ラインの一番の景勝地。100万年以上の歳月をかけて、浸食と風化を繰り返してできたといわれる奇石、怪石が並ぶ。川の流れにより岩肌が削られて(これをへつるというらしい)見事な景観ができている。昭和18年8月24日に国の天然記念物に指定されている。春の新緑、初夏、藤の花と白い岩肌、秋の紅葉、冬の雪景色、四季折々に楽しめる場所である。 MAP

大川にかかる藤見橋
対岸の岩が中国の仏塔のようにも見える。
橋を渡った正面には虚空蔵尊が祭られている。
10本の塔のように見える岩にはそれぞれ名前が付けられている。
橋の上から上流に向かって烏帽子岩、護摩塔岩、像塔岩、尾形塔岩、九輪塔岩、櫓塔岩、屋形塔岩、獅子塔岩、鷹塔岩、鷲塔岩である。
岩が川の流れで削られて人が歩ける歩道になっている。
吊橋が緑の川面に映る。
吊橋の奥に会津鉄道の鉄橋が見える。
会津に住んでいたとき四季折々に朝早く出てはこの景観を楽しんだ。楽しみの一つはこの景観のほかにこの渓谷の入り口の売店の味噌汁と山菜のてんぷらなどがサービスされるのである。会津の美味しい味噌を使った温かい味噌汁をすするのが楽しみであった。
この「へつり」という言葉はとても不思議な言葉でとても気になっていた。この地方では危険な場所というような意味のようであるが広辞苑では「東日本で、山中の岨道(ソバミチ)、絶壁や川岸などの険岨な路などをいう。福島県会津に「塔のへつり」という名勝がある。」とある。広辞苑の例がこのこの場所とは驚きである。しかし会津にいるものとしてこれでは循環論法(トートロジー)でよくわからない。
登山をするようになって岩場をトラバースするときに「へつる」という言葉が使われることをしった。"traverse"は「横切る」という意味である。
2005年10月29日  撮影 CANON G7

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