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尾瀬トレッキング」
2004年8月31日〜8月1日

パーティー 男性1名 女性3名 合計4名 (但し1名は高齢者)

731日 () 81()

5:00埼玉伊奈町発
6:35東北道那須塩原IC
8:25檜枝岐村七入
8:40御池着
9:00御池発(シャトルバス530)
9:20沼山着
9:30沼山発
9:50沼山峠展望台(1781m)
10:20大江湿原
1030小淵沢田代分岐点
10:40平野家墓(武田久吉先生の碑あり)
10:55尾瀬沼ビジターセンター着
11:25尾瀬沼ビジターセンター発
11:40長英新道分岐(浅湖湿原)
12:35沼尻着
13:20沼尻発
13:30白砂田代
13:40白砂峠
14:20水場
14:40イヨドマリ沢()
15:10燧ケ岳登山道見晴新道分岐
15:25尾瀬ヶ原見晴十字路着(原の小屋)

6:20見晴十字路発
6:40東電小屋への分岐
6:55赤田代着(温泉小屋)
7:05赤田代発(温泉小屋)
7:10団吉新道分岐
7:20平滑り滝着
7:30平滑り滝発
8:10三条の滝分岐(リュックをデポ)
8:15三条の滝着
8:30三条の滝発
8:40三条の滝分岐
9:17渋沢温泉小屋分岐
9:20団吉新道分岐
10:20裏燧橋(シボ沢)
10:30天神田代分岐
11:15西田代
11:30上田代着(平ヶ岳眺望)
12:10上田代発
12:37燧ケ岳登山道分岐
12:40御池駐車場着
13:00檜枝岐村(燧温泉)600円

           高齢者(70代)女性を連れたハイキングのルートタイムです。

             かなりゆったりと休憩時間をとって歩いたので、高齢者が尾瀬を楽しむためのハイキングの参考になると思います。

埼玉の家を午前5時に出発して東北道那須塩原ICを出てナビゲーションで目標地点をを南会津郡檜枝岐村七入に設定すると約82キロ程の走行距離が示された。

それから約2時間弱かかって七入駐車場まで来ると交通規制はなく御池まで車ではいることができた。そして840分に御池の駐車場に入った。思ったより駐車している車が少ない。広い駐車場が3分の2以上開いている。御池から沼山峠シャトルバス

そして9時丁度のシャトルバスに乗り20分で沼山登山口に着く。

今回は妻の他に高齢者の女性を連れたハイキングであり十分休憩を取りながらの歩くになることになる。

10時丁度に沼山の登山口を登り始める。なだらかな登山道はすぐに木道になり、通常は20分程で峠に着くかその間にも1回休みを入れて30分後に峠の少し先の沼山峠展望台に出る。大江湿原、尾瀬沼が一望できる。

これから20分程下ると大江湿原の端に出る。これから平坦な湿原の中央を尾瀬沼に向かって歩く。すぐに湿原の中央ほどにある小淵沢田代との分岐があり、そこで一休みしてすぐに尾瀬保護の主とも言うべき平野長蔵翁と一族の墓を訪ねる。なんとその墓の前に尾瀬の自然の研究と保護の恩人理学博士武田久吉先生の記念碑があった(武田久吉先生に関しては「麹町ウぉーカー」を参照願いたい)。

大江湿原

そこから5分ほどで尾瀬沼ビジターセンターに着く。1996年にトップシーズンに来た時は足の踏み場もない程込み合っていたが今ではそれほどの混雑もない。ベンチで30分程休み長蔵小屋の前の水を頂いて出発した。

大江湿原に少し戻り、すぐに左折して尾瀬沼北岸道に入る。すぐに橋がありその下に大きなイワナが悠然と泳いでいた。そして大江湿原のシンボル3本の木の前を過ぎて丘に登っていく。そこから大江湿原が一望できる。今年の大江湿原は残念なことにニッコウキスゲが全くなかった。二週間前に至仏山に登ったときにも尾瀬ヶ原に殆どなかったため、2週間後の大江湿原には少しはあるのではないかと期待していたのであるがも1本も咲いていなかった。霜のせいであるとも裏年に当たるともいわれている。

すぐに燧ケ岳に登る長英新道との分岐に出るとすぐに浅湖湿原があり、それから多少のアップダウンはあるが歩きやすい尾瀬沼北岸ルートを1時間ほど歩くと視界が開けて燧ケ岳の山頂が見えてくる。数分で沼尻平の休憩所があり多くのハイカーが休んでいる。我々もここでお昼にする。足を伸ばしてゆっくりしてもらう。沼尻

大休止の後、沼尻を後にするすぐに以前蕎麦屋があった場所が閉鎖されている。少し歩くと池塘がある広々としたとてもきれいな白砂田代が現れ、水の中にクレソンが生えていた。池塘を抜けるとこのルートの中では一番厳しい登り坂がある。5分ほど登ると白砂峠に出る。

これから見晴らし十字路まではひたすら下りになる。所々の木々の切れ間から景鶴山の鶏のトサカのような形をした特徴的な山頂が望める。途中で目印となるポイントとしては水場がありこの水がとても美味しい。さらにイヨドマリ沢()は河原が広くとても涼しい場所であり休憩するのによい。

川を渡ったあたりから明るいブナ林になり、傾斜の少ない坂道を楽しく下ることができる。そして、燧ケ岳登山道(見晴新道)分岐との合流地点を過ぎると後10分ほどで見晴らし十字路に出る。

見晴十字路「原の小屋」

そして1525分予約してあった見晴十字路の「原の小屋」に到着した。

受付を済ませると、まず山小屋のスタッフの対応に驚かされた。

私達4人分のリュックを持って部屋まで案内し、その間に食堂や談話室、トイレにお風呂、そして食事の時間など説明してくれる。さらに受付に際しても宿帳の記載の不足部分をさりげなくヒアリングして、どのルートで来て、どのルートで下山するのか。さらに「檜枝岐村から入山して御池の駐車場に車をとめている。」と話すと1枚のコインを渡され駐車場の料金支払機にコインを入れたら無料になることなど話してくれた。

バンダナにティーシャツ姿ではあるが、接客態度はまるでホテルのスタッフのそれである。これは受付の男性のみでなく、その他のスタッフも同じで「もてなされている」という気分にさせる素晴らしいサービスであった。あまりの心地よい対応に妻がしきりに感心していた。山小屋の接客としては秀逸であろう。日頃出張でいろんなホテルを利用している私から見てもこの原の小屋のスタッフの接客態度は素晴らしいものである。

お風呂は、とても広い浴槽で湯量もたっぷりで登山をしてお風呂に入れるのはとてもありがたい。夕食までの間しばらく散策し尾瀬ヶ原を楽しんだ。ところが今年は昨年と異なりニッコウキスゲが全くない。その代わりにそれ以外の多くの草花が咲いていた。毎年このシーズンになると咲いていたのであろうがニッコウキスゲに眼を奪われて目にすることのなかった花々が咲き乱れる機会を得たことはある意味ラッキーだったといえるのかもしれない。ミズギボシ

夕食を済ませると一日の心地よい疲れが私達のまぶたに甘美の眠りを誘い、カッコウの声で目を覚ましたときには、朝430分だった。

尾瀬ヶ原を一歩きして帰ってくると545分から朝食になる。

615分には山小屋を出て小屋の前でスタッフに写真を撮ってもらい、スタッフの笑顔に送られて見晴らしを後にした。見晴らし十字路を右折して温泉小屋、三条の滝方面へと向う。広い尾瀬ヶ原の東の端を北上するのであるが、私達以外のハイカーのいない木道はとても心地よい。木道沿いに咲く色とりどりの花々が見事である。20分もすると東電小屋との分岐に差し掛かり、それからさらに20分歩くと温泉小屋に出る。

そしてしばらくすると急な階段や鎖場が現れ「平滑りの滝」に出る。幅50メートル長さ約500メートルにわたり滝が流れているのは壮観である。

三条の滝

それから30分ほど下ると三条の滝と御池に向う登山道との分岐に出る。ここにリュックをデポして身軽になって5分ほど下ると三条の滝に出る。

原の小屋のスタッフの話しによると2週間前の豪雨の後三条の滝の水量が今まで見たこともないほど多かったという。

三条の滝を楽しんだ後10分ほど戻り、リュックをデポした場所に戻り、このルートの中で一番の難所の登りに取りつく。ここから渋沢温泉分岐点まで通常のルートタイムは20~25分であるが今回は短いインターバルで休息をとり、約37分かかって登った。高齢者を案内するには必要な時間であろう。それから数分で温泉小屋から燧裏林道に向う団吉新道との分岐に合流し、ひたすら御池に向ってアップダウンのある林道を歩くことになる。

ここから次の目標となるのは天神田代分岐の前にあるシボ沢に架かる裏燧橋である。この間約1時間は急な登りはないが、目標らしいポイントがないためなかなかつらい山行である。そしてシボ沢にかかる裏燧橋は突然現れる。以前は橋の下の沢を渡っていたがこの橋ができてからその両脇がかっこうの休息ポイントとなった。そこからすぐに天神田代分岐に出る。天神田代は田代とは名ばかりの小さな場所で、他の植物の侵入の激しい場所である。天神田代を過ぎると15分ほどで次の西田代、さらに約15分程歩くと上田代に出るため、歩くペースがつかめるため楽しいハイキングコースとなる。途中で燧ケ岳の山頂が望める。

広々とした上田代の眺望は素晴らしく、百名山の平ヶ岳のたおやかな山頂のスカイラインを楽しむことができる。そこで一休み上田代して、紅茶を入れ東京麹町にあるパテェシエ・シマから買ってきたフルーツケーキを楽しんだ。

そして上田代を後にすると比較的急な下り坂になり25分も歩く御池駐車場の前の田代に着き、少し登りになるがと中で燧ケ岳登山口を過ぎると御池駐車場に帰ってきた。

すぐに車で檜枝岐村の村営温泉「燧の湯」に入り、やなぎ屋さんで裁蕎麦とハットウを頂き、桧枝岐歌舞伎の場所を見て桧枝岐を後にした。

2004年7月31日8月1日撮影

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