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蔵王(熊野岳)
 (1861m)
2011年2月27日(強風の快晴後ホワイトアウト)
私達夫婦パーティー(息子達は蔵王でスキー三昧)

夏山ならほんのハイキング程度で登れる日本百名山の蔵王を雪の樹氷(スノーモンスター)のピークシーズンにチャレンジ。
この冬、週末晴れた日が少なく、やっと2011年2月27日に決定。埼玉から350kmあるため、スキー大好きの息子達をスキーで誘って運転手をお願いした。午前中は快晴で、地蔵山は一面のスノーモンスター。これぞ蔵王という樹氷を堪能。しかし、地蔵山山頂から熊野岳までの稜線は立つことも困難なほどの強風。しかし、強風に抗して熊野岳に登頂。山頂の熊野神社はモンスターどころか見事なゴジラのになっているのに驚く。帰りは初めて経験するホワイトアウト。緊張しながら自分たちの登ってきたトレースを探し、強風に耐えての下山であった。ただ、蔵王(ZAO)の素晴らしさと、厳しさを体験した登山でした。
【ルートタイム】
9時45分:蔵王ロープウエイ山麓駅(発)⇒9時53分:樹氷高原駅(着)⇒10時2分:樹氷高原駅(発)⇒10時9分:地蔵山頂駅(着)⇒10時25分:地蔵山頂駅(発)⇒10時48分地蔵山⇒12時00分:熊野山(着)⇒12時25分:熊野山(発)⇒13時10分:地蔵山⇒13時22分:地蔵山頂駅⇒13時25分:地蔵山駅(発)⇒14時18分:蔵王山麓駅(着)
9時02分
蔵王ロープウェイ山麓駅乗り場。
左側のリフト券売り場でチケットを買う。往復2500円
9時45分
蔵王山麓駅
標高855m
なかなか古いロープウエイ。右上に地蔵山の山頂駅が見る。なかなか乗車できない。
9時53分
樹氷高原駅
標高1331m
乗り場から蔵王温泉が一望できる。
10時00分
樹氷高原駅から山頂駅への新しいゴンドラは2本のケーブルに吊るされており風速30mでも大丈夫という。
10時07分
ロープウェイの中からの樹氷群
10時09分
地蔵山頂駅1661m
前から見る地蔵山と樹氷のモンスター群
10時11分
正面が三宝荒神山(標高1703m)
氷点下3.3度
10時24分
地蔵様
安永4年8月(1775年)に建てられた236cmもあるとても大きな地蔵様も雪の中で頭だけが出ている。
これが建てられて遭難者が少なくなったという。災難除け地蔵(蔵王地蔵)
賽銭箱はそりに乗せられて移動可能。
10時34分
お地蔵さんの前を出発。
10時34分
地蔵岳山頂まで真っ直ぐにモンスターの中を登って行く。(何もつけずに登り始めたが滑るためスノーシューを付けた。アイゼンの方がよかったかも。)
10時48分
地蔵山山頂
標高1736m
快晴であるがなにせ風が強く立っているのがやっと。
10時49分
地蔵山から南東にある熊野岳を望む。
中央に立っている男性は風を受けて斜めに立っている。
11時00分
地蔵山から暫く水平の登山道を目印の柱を頼りに進む。
雪のつぶてが顔に当たり痛い。
稜線の西風の強さはすざましく人の体が斜めになっても立っている。
写真の上にポインターを置いてください。
11時9分
地蔵山の南東の端から熊野岳を望む。
登山道には2mほどの柱が10mほどの間隔で立っており、この柱が冬の登山の命綱。
稜線は西風が強く歩くことができないため一旦稜線の北東側に下りそれから真っ直ぐに熊野岳に登った。
11時35分
柱の立つ登山道に合流。
この柱の立つ登山道を進むと避難小屋に至る。
11時35分
登山道に合流して地蔵山と強風と闘いながら歩いてきたトレースを振り返る。
稜線の登山道は強風で歩くことが困難で先行するパーティーも同じく一旦稜線の北東側に降り強風をよけながら登ってきた。
11時42分
登山道を外れて熊野岳に直登する。しかし、強風のため真っ直ぐに登るのが難しく風を避ける窪地を求めて大きく南東に回り込む様にして山頂に出た。
11時55分
熊野岳山頂の神社の社殿と石柱はすべて大きな雪の塊となっておりどこが山頂かわからない。
12時00分
熊野岳山頂
標高1861m
強風で立っているのがやっと。
この後ろに斎藤茂吉の「 陸奥をふたわけさまに聳えたまふ 蔵王の山の雲の中に立つ」というの歌碑があるはずだが。
12時01分
熊野神社の西側はまるで「ゴジラ」(GODILLA)です。
ゴジラの口の前の壁に小さな雪洞が掘られておりそこで風よけをしてラーメンを作り食べてから下山を開始する。するとまわりは完全にホワイトアウト。御釜行きは断念。
12時38分
ホワイトアウトのため視界が全く失われ、自分たちのトレースを探して登山道を探して下る。うっすらと、柱の立つ登山道に先行していた男女6名のパーティーが見えてきた。このパーティーに合流して一安心した。しかし風が強く立っていられない。
12時58分

熊野岳と地蔵山との鞍部からの登り返し。風があまりに強くて私達は小さな窪地で体を伏せて風をよけていた。
先行のパーティーは女性3名をリーダーがザイルで結び、2人の男性が風上に立ち強風を少しでも和らげようとしていた。
13時11分
登り返して地蔵岳の稜線の南東端に出てそれから平坦な登山道を進むが、風が強くストックが強風で流され横になり、突きにくい。
地蔵山まで来ると後は真っ直ぐに下るだけ。
13時22分
地蔵山頂駅
到着。
これからロープウェイを乗り継いで下山するが。
観光客が多く乗り換えに時間がかかる。
【アクセス】
埼玉から350kmひとっ走りやってきた。8時30分のロープウエイの始発に間に合うように3時に出たが、藤岡で通行止めのため迂回したため8時40分ごろの到着となった。
山形蔵王ICから約17km(西蔵王高原スカイライン経由)
【駐車場】
1000円
【ロープウェイ】
   8時30分〜 往復2500円
樹氷鑑賞の観光客が多くてロープウェイはスキー客より一般観光客が多く、乗車も観光客が優先で、スキーヤーは整理券が必要。ロープウエイに乗り継ぎに時間がかかる。
【避難小屋】
熊野岳の東側に石造りの避難小屋がある。
【温泉】
有名な蔵王温泉街である。
【その他】
まさに昭和25年に斎藤茂吉が詠んだ「万国の人来り見よ雲はるる 蔵王の山のその全けきを」歌そのものの賑わいだった。
2011年2月27日撮影 CANON G10

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