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==========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.97===========

先週からプロ野球のセパ交流戦が始まりました。編集担当の住む北海道でも、阪神タイガースと北海道日本ハムファイターズの試合が行われましたよ。桜の開花もこれからで、まだ寒いのですが、試合を札幌ドームで観戦することが出来ました。試合はともかくとして、阪神応援団のパワーというか、迫力にはビックリしました。やっぱり、伝統の違いなのでしょうか。創立2年目の北海道日本ハム応援団と、年期の違いをまざまざと見せつけられました。人数では、当然日本ハムファンの方が多いのですが、試合の流れの中でここ一番で見せる応援パワーは、凄い!!負けました。・・・・・でも、7日の試合では延長戦の末日ハムがサヨナラ勝ちしましたよ。

さて、前回に続き、H氏による皇居一周散策レポートの後編をお届けします。

先月末の晴れた休日に、私も麹町から東京駅までこのコースを歩いてみました。桜が散った後でしたが、皇居一周のマラソンランナーも多く、気持ちのいい散策でした。桜田門に入る前に振り返って見た景色は、レポートにも書かれていますが緑と建物との景観が本当に素晴らしいと感じました。

======================================== 都道府県の花の詳細写真

半蔵門から警視庁方面を望む半蔵門は皇居の堀の中で一番高い場所にあり、半蔵門を過ぎると視界が開けた下り坂になる。まず東京FMの隣にあるグランドアーク半蔵門(警察共済組合によるホテル用途の施設)の前に鳥取県の花「二十世紀梨の花」、国立劇場の前に島根県の花「ぼたん」、最高裁の事務棟の前に岡山県の花「もも」、最高裁正門前に広島県の花「もみじ」、社民党本部の向かいにある三宅坂の交差点角に山口県の花「夏みかんの花」、憲政記念館の下に徳島県の花「すだちのはな」、そして香川県の花「オリーブ」、愛媛県の花「みかんの花」、高知県の花「やまもも」、そして国会議事堂前交差点から福岡県の花「うめ」、桜田門の手前警視庁裏の都営バス停そばに佐賀県の花「くすのはな」と続く。

半蔵門は皇太子ご夫妻が元赤坂の東宮御所から皇居に入られるときに使われている様子をテレビで目にする。

この半蔵門から桜田門までの桜田濠沿いの下り歩道は皇居一周するルートの中でも一番景観に恵まれた場所で、ここが東京かというほど空が高く、皇居の緑、お濠の緑、そして霞ヶ関の官庁ビル群とコントラストが素晴らしい。

三宅坂交差点かどの社会民主党本部

さらに最高裁の角にある三宅坂小公園には蛮社の獄で自害した三河国田原藩士「渡辺崋山」誕生の地のプレートがある。江戸時代ここに三河国田原藩三宅家の屋敷があったことからこの地名があるという。

徳島県の「すだちのはな」から高知県の「やまもも」までは憲政記念館の下にあるが、徳島県から香川県の「オリーブ」の間のお濠側に「柳の井戸」の案内板がある。江戸時代この辺りは彦根藩井伊家の屋敷でこの「柳の井戸」と憲政記念館の下(高知県の花の前)に「桜の井戸」といわれる井戸があり名水として親しまれたといわれる。

警視庁のあたりが、現在の憲政記念館にあった彦根藩邸を出て登城途中の大老井伊直弼が水戸浪士や薩摩浪士に暗殺された「桜田門の変」1860年3月26日(万延元年3月3日)の場所である。

そして警視庁の向かい桜田門の角にある地下鉄の出入り口のそばに長崎県の花「雲仙つつじ」、桜田門の警備詰所の側に熊本県の花「りんどう」、法務省本館であった煉瓦の建物の角には大分県の花「ぶんごうめ」がある。法務省旧舘

この法務省の赤レンガの場所は江戸時代米沢藩上杉家の上屋敷のあった。法務省旧本館はドイツ人建築家エンデ&ベックマン設計により明治28年竣工した、ドイツ・ネオバロック様式の建物で重要文化財に指定されている。内部は法務史料展示室として公開されており、我が国の法制史の貴重な資料が展示されている。さらに夜はライトアップされているが、暗がりに浮かび上がる姿は壮観である。この場所が霞ヶ関1丁目1番1号である。

そして、法曹会館の前に都道府県の花を敷設している場所の地図とリストが書かれた「花の輪」の碑がある。

都道府県の花の輪の碑この熊本県の花「りんどう」と「花の輪」の間に、銀座のシンボルとして歌われ昭和43年に撤去された「銀座の柳」が植えられている。この柳は銀座御門通り会長・故椎葉一二氏、金春通り会長勝又康雄氏が継木して育てた「銀座の柳の二世」、「銀座の柳三世」を平成15年10月24日に植たものである。そして検察庁の前には両氏が「銀座の柳二世」を奈良市に寄贈し、その返礼として奈良市長から贈られた「旱柳(かんやなぎ)がある。ところで中央区の木は「柳」である。

そして祝田交差点の角に宮崎県の花「はまゆう」、祝田橋交差点を左折して凱旋濠と日比谷濠間の橋を渡ると江戸城の説明板の前に鹿児島県の花「ミヤマキリシマ」、そして皇居外苑に入った最初の区画に沖縄県の花「デイゴ」がある。

祝田橋のたもとに立つと向かいには日比谷公園の緑が広がり、虎ノ門方面を見ると正面に東京タワーがくっきりと見える。日比谷公園は明治36年日本初の洋風の「都市の公園」として本多静六博士によって計画、設計、造成され開園した。

江戸時代の切絵図を見ると祝田橋は見当たらず、皇居前広場には幕府老中の堀田正睦、内藤信親、牧野忠雅など重臣の屋敷が並んでいる。現在のような広場になったのは明治39年の日露戦争凱旋大観兵式にあわせて整備してからである。尚、祝田橋の「凱旋濠」もこのときに付けられた名前である。

皇居二重橋皇居前広場は二重橋で知られているが千代田区の木「黒松」が約2000本植えられ「日本の名松100選」にえらばれている。ところで、この二重橋の写真は日本人であれば富士山についで目にしている有名な場所なのではなかろうか。二重橋と通りを隔てて反対側に楠正成公の馬上の像がある。この像はなかなか迫力のあるもので黒松とその背景にある丸の内のオフィスビル群との対比がすばらしい。

 

そして二重橋門の信号機の両脇には都道府県の花のシンボルが飾られており、その先には北海道の花「はまなす」と坂下門前の左側に青森県の花「りんごの花」そして、右側に岩手県の花「きり」と宮城県の花「みやぎのはぎ」で47都道府県の全てが終わる。これが皇居の周りにある各都道府県の花である。

皇居は首都圏に住んでいてもなかなか訪ねる機会が少ないと思うが、晴れた週末にゆっくりと歩いてみることをお勧めする。皇居楠正成像の周りは約1時間30分から2時間もあれば一回りできる。特別史跡に指定されている日本の中心地がこれほど心地いいウオーキング(ジョギング)ルートであることが嬉しくなる。そして見慣れているはずの皇居周辺の景観のなかに新たな発見をして感動することはまちがいない。

さらに皇居の周りを歩くだけではなく、皇居東御苑も是非訪ねてほしい。ここは江戸城本丸や大奥があった場所であり、忠臣蔵の原因となった松の廊下跡などもあり、四季折々の草木や花々が楽しめる美しい庭である。この二の丸庭園から梅林坂へ向かう途中に「都道府県の木」の石碑があり、そこに全国都道府県で指定されている木々が植えられていることを紹介して麹町ウぉーカーの見た皇居周辺のレポートを終えることにする。

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今日は「母の日」でした。長いゴールデンウィークが終わって直ぐなので、今一実感が湧いてこないのは、編集担当の私だけでしょうか?

一方、H氏のHPは、登山をはじめとして、どんどん更新されているみたいですよ。

http://homer.pro.tok2.com/index.htm

 

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http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

(大)

平成17年5月8日配信


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