戻る 麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)

=====麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.92=======

1970年1月25日のニッポン放送「オールナイトニッポン」(深夜放送)の録音テープを聴くことができました。パーソナリティはカメさんこと亀渕昭信さん(現ニッポン放送社長)です。当時のビアフラの難民に米を送ろうというビアフラ食料支援!の呼びかけをテーマにして、「リクエストの葉書は要らないから、外務省にビアフラ食料支援!の葉書を出そう」と呼びかけています。公共の電波を使って・・・・。先日ニッポン放送の社長として、記者会見した人とは全く別人に思えます。

久々「カメさん」の声を聴きましたが、懐かしいのと、こんなに変わってしまうんだとの気持ちが、複雑に交錯しています。

こちらも懐かしいのですが「主婦連」という名前を聞いてピンと来る方は、今どれくらいいらっしゃるのでしょうか?私もしばらく耳にしていません。主婦連の本部が、こんな近くにあるとは知りませんでした。

今回のH氏のレポートは、「主婦連(主婦連合会)」です。

================================写真をクリックすると詳細写真がご覧になれます。

JR四ツ谷駅前のロータリーの奥にある建物は「プラザエフ」と呼ばれるもので、いわゆる「主婦連(主婦連合会)」のある建物である。

玄関先には黒川晃彦氏作のブロンズのフルートを吹く少女の像がある。

一階のエントランスを入ると右側の壁に世界中のDV(ドメスティックバイオレンス)に関する啓発ポスターが貼られており、左脇の階段を上るとJR四ツ谷駅を一望できる「レストランエフ」がある。ここのランチタイム(11時30分から2時まで)は麹町界隈では珍しいランチバイキングで、950円で楽しむことができる。2時30分から9時まではパスタから、魚、肉等の美味しい料理をとてもリーズナブルな値段で楽しむことができる。特にこのロケーションがすばらしくJR四ッ谷駅から四ツ谷見附の夜景は見事である。

3階は主婦連合会事務局や消費者運動展示室、4回は主婦会館クリニック等があり5.6階がオフィスで7階から9階が会議室である。

奥むめをの揮毫「消費者は王様である」

 

現在、3階にある展示コーナー( 10:00〜18:00入場無料)で 「しゅふれんの歩み」 展が開催されている。2003年で55周年を迎えた主婦連合会の、創立から現在までの歩みを、貴重な写真や関連資料を使って紹介すると共に、また未来に向けて、これからの主婦連の活動を展望するパネルが展示されている。

主婦連は1948年(昭和23年)に女性による全国規模の消費者団体として設立されてから55年経ったことの紹介に始まり、主婦連のシンボルである「おしゃもじ」や横山隆一氏のフクちゃんのナプキン、主婦連の創立者「奥むめお」の「消費者は王様である」と言う揮毫(色紙)が展示されている。

そして主婦連の最初の消費者運動である「不良マッチ退治主婦大会」、昭和31年に旧主婦連会館ができたときの写真、「10円牛乳運動」「嘘つき缶詰事件」、「日用品試験室」、「苦情相談所」など我が国の戦後の消費者運動が写真パネルで簡潔に紹介されている。

展示フロアーの外には、BSEやクローンなどの食の安全、司法制度改革、環境問題、男女共同参画、消費税など現在主婦連が取り組んでいるテーマや未来の夢(テーマ)が紹介されている。

 

過日この主婦連展示コーナーを訪れ活動パネルを見ていると、事務室から年配の女性が出てこられて「何か分からないことがあれば説明いたしましょうか?」と話しかけて頂いた。

そこで主婦連の最初の活動となった「不良マッチ退治主婦大会」について、お話を伺った。当時マッチは配給制であったが、幾らすっても火がつかなかった。政府はマッチの原料であるりんの供給はちゃんと行っていたが、業者はちゃんとしたマッチを闇市用に回し、配給用には粗悪なマッチをまわしていた。これに対して、主婦連が結成された同年9月3日、初めての大衆運動として「不良マッチ退治主婦大会」を開催し、会場に持ち寄った不良マッチを、みな有料マッチと取り替えさせた。これがきっかけで、マッチの配給制度は廃止されたという。

主婦連というと「しゃもじ」がシンボルである。毎日新聞で71年まで、連載回数も5500回を超えた横山隆一氏の「フクちゃん」が、「主婦連」と書かれたおしゃもじを持っている漫画を見たことがあるだろう。これは横山さんに講演をしていただいたときに無料で描いてもらったものだという。しゅふ連の50年展示室

1956年に民間では初めて出来た日用品試験室に関しては、朝日新聞記者の取材を受けたときに「試験室を作りたいが試験をできる人がいない」という話をしたところ、取材に来た記者から「私の妻が・・」ということになり、この記者の奥さんである高田ユリさんが多くの試験を手がけたのだという。

また、司法制度改革に関しては、闇カルテル訴訟で企業を相手に最高裁まで長期間争い敗訴した時の経験に基づき、この訴訟を指導した吉岡初子さんが主に取り組んでいるとのことであった。展示場のある苦情相談所の写真の中に、若かりし日の吉岡初子さんのお写真があった。

苦情相談所に関して、今ではどの企業でもお客様相談室を持っているが戦後は主婦が苦情を持ち込む場所が無くて泣き寝入りせざるを得ない時代だった。主婦連が相談室を設け様々な苦情を企業に持ち組むことにより、多くの改善が図られ、現在では企業における消費者対応窓口設置は、当然の事となっている。

さらに、「奥様を国会に・・」という創立者「奥むめお」と「奥様」をかけて女性の政治参加の標語とし、主婦の意見を国政に反映させるためにいろんな勉強をしたという。

最後に私から「現在の女性の地位から考えて主婦と言う言葉はなじまないのでは・・」と質問したところ、この主婦会館「プラザエフ」の由来の由来を話していただいた。

この「F」にはいろんな意味があり女性を表す「 female」の他、fair(公正)、 faith(信頼)、 free(自由)、 fight(闘志)、 front(前進)、 future(未来)、 fresh(生き生きとした)、famil y (家族)、friend(友だち)等に意味をあわせもつのだという。

ところが新会館が建設されてここを訪れる人が「プラザエフ」を見て主婦連は無くなったのかと誤解する人が多かったため、今ではビルの一番上につけられている「主婦会館」というのが後につけられたのだという。因みに、この「プラザエフ」の名称は一般公募され三省堂に勤務する方の応募作品に決まったらしい。

 

以上が2005年1月24日の昼休みに聞いた話である。このとき私は「何か説明をしましょうか」と声をかけていただいた女性を、どこかで目にしたことがある方だな?と思いながらいろいろとお話を伺っていた。

話を聞いた後会社に帰る道すがら、この日一緒にいった同僚とともに「先ほどの女性は何者なのか」、「よほどの偉い人に人に違いない」と妙に盛り上がった。

というのも「主婦連の立ち上げからこの運動に関与し、50年以上になりました」、「奥むめを(参議院議員)の秘書をやっていた」、「奥むめお(主婦連の創立者)が亡くなった後、責任をとって後を継ぐことになった」、「現在では主婦会館の担当しています」など、言葉の端々に主婦連の歴史と共に歩いてきた方ではないかと思わせる重みを感じたからである。

そこで早速ネットで主婦連を調べてみたところ、現主婦会館の理事長で主婦連合会の常勤理事の中村紀伊氏であった。中村氏は奥むめおの娘で奥むめおと共に主婦連並びに消費者運動の歴史を共にしてきた方だったのである。

どおりで創立者を「奥むめお」と呼び捨てにしていたこと、そして「奥むめおが亡くなった後責任をとって継いだ・・・」という意味が理解できた。

わが国の消費者運動の中心で活躍されてきた方から、とても歯切れよく戦後の消費者保護活動について話しを伺うことができた。

 

2003年に55周年だったわけであるから、かれこれ60年近く消費者運動に参加されているわけであり、年齢も察しがつくのであるが、これがとてもお若くそのような歳には見えない。それに消費者団体の指導者というと多少強面の厳しい女性かと思いきや、さにあらず、「私の話は長くなるわよ」といいながら、とてもチャーミングな笑顔で優しくまた実績に裏打ちされた自信に満ちたお話を伺うことが出来た。

この場を借りて、貴重なお話を聞かせていただき心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

======================================

シンボルのしゃもじも出ている主婦連のHPです。

http://www.shufuren.gr.jp/

 

冒頭のプロ野球の続きです。

次に書かれているプロ野球選手は誰でしょう。

・    メジャー初出場は代走でセンターフライなのにタッチアップで2塁へ。

・    日本人初MLB4番

・    日本人初MLB満塁HR

・    日本人初ワールドシリーズで安打

・    メジャーで、出塁時にマイクをつけた一塁手に「来年どうするんだ?」と聞かれ「今年で日本に帰る。帰ってムービースターになる」

・    入団発表前日に「ハムの人になります!」(※伊藤ハムのキャッチコピー)宣言。しかも「背番号は1!」

誰のことかすぐわかりますよね。新庄選手です。

今年のプロ野球ネタを探していたら、こんな楽しいサイトがありました。

http://2chart.fc2web.com/shinjoy.html

 

H氏は雪の中で大苦戦したようです。水上で雪中トレッキング?した様子がアップされています。

http://homer.pro.tok2.com/index.htm

 

メルマガの登録解除・バックナンバーはこちらへ

http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

(大)

平成17年2月27日配信


HOMER’S玉手箱 麹町ウぉーカー(麹町遊歩人) 会津見て歩記 甲府勤番風流日誌 伊奈町見聞記 鹿児島県坊津町