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===========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.90==========

みなさんこんばんは。ドライパウダースノーが舞散る北海道より隔週メルマガ「麹町ウぉーカー」をお届けします。東京麹町に拘った内容をお楽しみください。

おかしな文章でスタートになってしまいました。実は、今全国で8万人以上の読者がいる糸井重里氏の「ほぼ日デリバリー版」というメルマガの冒頭の文を真似て見ました。読者の方々からのメールを紹介しながら、毎日のテーマがどんどん進化していっています。内容はともあれ興味のある方は、次のサイトからご覧ください。

http://www.1101.com/index0.html

さて「麹町ウぉーカー」に戻りましょう。沖縄では寒緋桜が開花、熱海では梅祭り、東京文京区小石川公園でも梅がちらほら・・・・、横浜では昨晩、日本対カザフスタンのサッカーで日本完勝といよいよ春の匂いが漂って参りました。

そして、来月にはチョコレート業界の大イベントのセントバレンタインディーがやってきます。ここでこんなチョコはどうかなと、ご紹介です。北海道土産の定番となった「ロイズチョコレート」から売り出されている「ちょこまん」と「ポテトチップスチョコレート」です。次のサイトで「チョコレート」→「チョコレート菓子」と開いていくと紹介されています。どんなチョコを贈ろうか迷っている方は、是非参考にしてください。

http://www.e-royce.com/index.jsp

 

麹町界隈に春の匂いは漂ってきたのでしょうか。春間近の麹町界隈を探索するH氏は、四ツ谷方面で何か発見したようです。

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(この号のデナリに関する部分は都合により一部削除いたしました)

山に関しては麹町ウぉーカー53号で「日本山岳会」を紹介したが、今回は四ッ谷の山用品専門店を紹介する。JR四ッ谷駅の四ツ谷口を出ると正面に飲み屋街の「しんみち通り」の一本市ヶ谷側の「三栄通り」である。その角に建つみずほ銀行の向かいの建物の壁に大きな岩山の前の雪原に立つヒゲ面の男の写真が、掛けられている(平成17年4月から他の看板に代わりました)。ここは「DENALI(デナリ)」という登山専門店である(新宿区四谷四ッ谷駅前のDENALI(デナリ)1-20)。

1階と2階の狭い店内であるが品揃えはかなり専門的である。この店は麹町遊歩人が麹町に赴任してきた平成13年当時は、「しんみち通り」の突き当たりの新宿大通の間にあった小さな店だった。それが2年程前に現在の場所に移ってきたように記憶している。

山好きには人気のあるマックパック(macpac)社製ザックが豊富で、中でもロッククライミングの用具なども豊富である。狭い店内の壁や梁に古いピッケルやアイゼン、ランタン、スキーなどの山の道具がディスプレーされており、それを見るのもなかなか楽しい。

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この部分は事情により削除させていただきます。
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四ッ谷界隈は以前山屋が多かったという。先ほど説明したデナリが以前在ったしんみち通りの奥の場所には創業昭和2年(1927年)の「山友社たかはし」という登山靴をオーダーメイドで作る会社があった。この会社の靴がわが国最初のヒマラヤ登山隊や立教大学のナンダユッタ登頂など多くの遠征隊や岳人の足を守ってきた会社であった。現在は店を閉めて近くに工場だけが在り、後継者がいないためあと150足ほど作ったら店を閉めることになっているという。

加筆 この山靴屋さんいついては新田次郎の小説「縦走路」(新潮文庫)で、ヒロイン川原田千穂を争う二人の山男が冬の八ヶ岳縦走用に彼女にプレゼントするための革靴の底に鋲が打たれた赤い「鋲靴(ナーゲル)」をつくるためにこのにきて「登山靴作りの名工高橋修太郎」にお願いする場面が描かれている。(2008年4月1日加筆)

「山友社たかはし」は現在では「山靴のたかはし」としてデナリのある三栄通りを少し入ったローソンの斜め向かいのクリーニング屋(サンランドリー)の路地を入った山崎肉店の隣に工場だけがある(新宿区三栄町2)。荒川区南千住に職人さんたちの工場があるという話も聞いたがそれ以上はわからなかった。

加筆
高橋修太郎氏は1905(明治38年)年福島県伊達町に生まれ、16歳の時に叔母の嫁ぎ先であった四ッ谷の将校用編み上げ靴の注文生産をする山崎靴店の小僧になり修業した。1919年(大正8年)岡部子爵の子息長量(ながかず)に頼まれてヨーロッパから持ち帰った靴を分解して日本初の登山算靴を作ったという。1930年(昭和5年)修太郎は25歳のときにアイガー帰りの槙有恒の指導を受けた山崎靴店の登山靴、スキー靴部門を引き継いで独立した。
高橋の仕事場は岳人のサロンとなり多くの登山家に愛され、戦後の国内や海外遠征の場面で使われていった。そして、1965年(40年)に惜しまれながら他界した。(2009.2.17)

登山が盛んな時代にはこの界隈に水道橋から移ってきた「チョゴリザ」という店もあったともいう。往年の岳人には懐かしい名前なのだという。


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この部分も事情により削除させていただきます。

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最後にこれらか見られる一大ページェントを紹介しよう。但し、麹町界隈の建物から夕方の富士山を眺められるということが条件である。

「ダイヤモンド富士」というのを聞いたことがあるであろうか。富士山の山頂から太陽が出る瞬間や、夕日が富士山頂に没する瞬間、まるでダイヤモンドが光り輝くような光彩が見られることがある。これをダイヤモンド富士と呼んでいる。しかし、太陽が地平線に顔を出す場所は毎日少しずつ動いており、冬至には東南東から登り、春分の日にはほぼ真東から登ってきて、夏至には一年中で一番北から登る。そして太陽が沈む位置も冬至には西南西、春分、秋分の日はほぼ真西、夏至には西北西に沈む。そしてこれを毎年繰り返す。このことからこのダイヤモンド富士が見られるのは富士山が西か東に見える場所で、それも東北東から東南東、西北西から西南西のほんの狭い範囲である。すなわちダイヤモンド富士は日に東西で2回見ることができるのである。

この麹町から富士山を計測すると249度の方位にある。すなわち西南西の範囲に収まっているのである。したがってここからはダイヤモンド富士が望めるはずである。

2月4日麹町からのダイヤモンド富士(配信では2月3日と案内しましたが2月4日にダイヤモンド富士を確認しました。3日は少し山頂の左端で、4日が真ん中でした。)

今年は麹町や新宿辺りから見ると2月3日(木曜日)から4日の16時57分ほどから夕日のダイヤモンド富士を見ることができる。(参考までに東京都庁の展望台からは1月31日16時54分、丸の内の丸ビルは2月5日、六本木ヒルズは2月7日、東京タワーは2月8日、お台場は2月14日ほどである。メルマガの配信より高さの補正があり正確には1日ずれました.お詫びします。」)。

そしてまたその一日後の2月5日はまた珍しいものが見られる。「コロコロダイヤ」(転がりダイヤ)である。これは山頂北側にかかった太陽が富士山の斜面をすべるように沈んでいく現象である。

これは太陽が水平線に垂直に沈むのではなく平均約50度で沈むことと、富士山山頂付近の傾斜が約26度程あるところからその角度の差から、富士山山頂にかかった丸い太陽が沈みながら少しずつ消えていくように見える。これが夕日が富士山の北側をころころと転がるように見えるところから「コロコロダイヤ」と呼ばれるのである。この現象はダイヤモンド富士の翌日2月5日16時57分に始まり17時5分ほどにかけて富士山の北面を転がり落ちるのが見られるであろう。
(しかし実際にはまぶしくてなかなか見られませんし写真も撮りにくい)

 

麹町ウぉーカーは麹町の前は甲府勤務(甲府勤番)で、年末になると元旦にダイヤモンド富士を見るという話題で必ず出てきていた。

甲府盆地の南部にある増富町の下高下(しもたかおり)から元旦の初日の出をダイヤモンド富士で仰ぐというのはダイヤモンド富士愛好家の間では定番中の定番である。

そして4月の西富士にある田貫湖から見るダブルダイヤモンド富士(田貫湖の湖面に逆さ富士が写りそこにもダイヤモンド富士が写る)も見事だった。

ダイヤモンド富士は日時と天気に恵まれた者にのみ与えられる天恵である。幸運にもこの麹町界隈は節分の日にダイヤモンド富士を見ることができる場所にある。その上で富士山が見える職場に恵まれた方だけに与えられたチャンスであるのでぜひお楽しみいただきたい。

カシミール3Dでシュミレーションした麹町5丁目から見たダイヤモンド富士(4時57分頃から始まる)

因みに今回のダイヤモンド富士は「DNA杉本氏」の山岳景観シュミレーションフリーソフト「カシミール3D」に麹町5丁目の経緯度(北緯35度41分04秒 東経139度44分05秒)を入力して計測したものである。 

ところが麹町遊歩人は、節分の日のは大阪出張で見ることができない。残念!(昨年も大阪出張で見ることができなかった。残念。その代わりに本場関西の「恵方巻」を買ってきて家族でかぶりつく幸運には恵まれたが・・)

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日曜日になると、週間ニュースなど、一週間を程よくまとめてくれるテレビ番組が多く重宝しています。先週はNHKの受信料に関する話題も多かったようですね。ところで受信料ってテレビだけなのですか?NHKラジオって受信料とは関係ないのでしょうか?たまに、無味乾燥なNHKラジオのニュースを聴いてしまう私の疑問なのですが・・・・・。こんなサイトがありました。

http://multisyn.hp.infoseek.co.jp/

 

山に取りつかれたH氏のHPです。カシミール3Dで観る「ダイヤモンド富士」もアップされていますよ。

http://homer.pro.tok2.com/index.htmlll

 

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http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

(大)

平成17年1月30日配信


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