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=======麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.85==========

札幌の街では、駅前通りと大通り公園で19日からホワイトイルミネーションが始まりました。街が様々の灯りに照らされて綺麗です。まだ雪が積っていませんが、雪が降ると幻想的な雰囲気でなかなかいいものですよ。札幌近郊の札幌国際スキー場も、オープンしました。山頂はもう50センチの積雪があるようですよ。

年間に降る雪の量は、だいたい決まっていて、大雪になるのは、一気に降ってしまうからだそうです。平均して降ると除雪とか楽なんですが・・・・。今年は、比較的暖かい日が続いて雪の降る日があまりありません。一気に降る大雪の予感がします。

さて先週、始まったのはスキー場だけではありません。ワイン好きの方には、待望のボジョレヌーヴォーの解禁日を迎えた週でもありました。ワインといえば、3年前の9月にH氏から貰った「プチルミエール」というワインをザックに詰めて、富士山の初冠雪を望みながら飲んだことを思い出します。寒い北海道では、初冠雪の頃になると、熱燗とか焼酎のお湯割りの方がピッタリです。

今回のメルマガは、H氏による麹町界隈のワインショップの紹介です。

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先週の18日は11月の第三木曜日でボジョレヌーヴォーの解禁日であった。以前麹町界隈にある山梨ワインを紹介したことがあるが、ヌーヴォーの出揃う季節でもあり、今回は界隈で多くのワインをそろえているショップを紹介しよう。

 

相模屋平助商店  千代田区一番町六番地8map

一番町の相模屋さん

麹町一丁目交差点から永井坂を下り、大妻通りに向けて袖摺坂に登り返す一番町交差点の角の「ねこや」の並びにある酒屋さんである。

1階の酒屋の奥はカウンター形式のコーヒーショップでホットドック等も食べられる。階段を地下に下りると狭いスペースに所狭しと並べられている。奥には温度管理されたワインの専用セラーもある。

この店のお酒は、名前の知れたそれなりに値段のするなかなか拘った物が並べられているのが特徴である。フランスのエリーゼ宮で使われているワインなどが並べられていた。ここにくると日本中のお酒や焼酎も豊富で思わぬ発見がある。この相模屋さんは120年の歴史を誇る酒屋であるという。

一階はカウンターでは夕方5時からは酒類が飲めるようになっている。

ちなみにこの店の隣にある八百屋さんの向かいにある木には季節になるとマスカットのような緑のブドウがたわわになって道行く人の目を惹いている。

 

「やまや」 千代田区麹町1-6-2 map

麹町1丁目のYAMAYA(やまや)この店は半蔵門の前にある麹町警察署のそばにある。外から見ると一見コンビニのように見えるが、ワインからウイスキー、日本酒などすべての商品がそろう大きな酒屋さんである。

ワインは数が多く350円ほどのテーブルワインから幾分小ぶりではあるが温度管理されたワインセラーに入れられた数万円する高級ワインまでそろっている。

ワインセラー以外の棚に並ぶ1万円以下のワインは量と種類ともに豊富で麹町界隈では一番であろう。

ここの特徴はワインの味の特徴ごとに棚が分けられており、それぞれのワインに合う料理が写真で紹介されていることである。従って、ワインの初心者で料理との組み合わせに迷う方にも比較的選び易い陳列である。さらに3本で2100円や3本で5250円などといろいろ組み合わせてリーズナブルな価格で買うこともできるのも魅力である。店先の幟に「La Cave de YaMaYa」と書いてあるところからもこの店がワインをメインにしていることがうかがえる。

ところでこの「やまや」は宮城県塩釜市に本社を置く酒類販売のディスカウント店である。そして何より半蔵門のすぐそばにあるところから皇居に一番近い酒屋さんではなかろうか。

 

「肉のハナマサ」 千代田区麹町5−4日本工営ビル map

麹町5丁目のオリコ本社ビルの隣にある黄色い看板の目立つプロショップ(業務用スーパー)である。ここはプロショップであるからして一般のスー肉のハナマサ麹町店パーで見かけないような世界中のいろんな食材がそろっており、とても楽しい店である。

店の正面のディスプレイにはワインが並べられており、店に入って左側の壁は一面ワインガ並んでいる。

レジの左手の壁面には300円から1000円以下のいわゆるテーブルワインが並んでいる。しかし、レジの奥にある小さなワインセラーと、テーブルワイン棚の奥の裏側にはフランスワインではAOCクラスのワインが並んでいる。

この店の特徴は肩肘張らないテーブルワインが豊富なことである。数百円のテーブルワインの中には思わぬ掘り出し物もあるのでいろんなものを楽しんでみるのもいい。

その他の酒の種類も豊富で浅草の「神谷バー」で知られる「電気ブラン」もある。

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参考

AOCワイン:フランスで1930年代に劣悪なワインの過剰生産、偽物ワインや不正取引を防ぐために「原産地統制名称(AOC)法」により作られた制度。ラベルに「Appellation d'Origine Controlee」と書かれているもの(AOCワイン)は、生産地域、ブドウ品種、醸造法、栽培法などが規制され、国立原産地名称研究所(INAO)の検査をパスした高品質ワインである。「d'Origine」の場所に「ボルドー」などの地名が入る。

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「リーカー&バー SAKAGUCHI(坂口)」 千代田区麹町6丁目6番地7 map

酒のさかぐち

麹町六丁目のコーヒーショップ(Cafe de Crie)と花屋さん(Studio花どうらく)の路地を入るとすぐ左側に「リーカー&バーSAKAGUCHI」がある。

その隣には本社の株式会社坂口があり、玄関には酒屋の象徴でもある杉玉が架けられ、裏に回ると飲食店へ配送するトラックが酒の積み込みをしているのが見られる。この店の2階は以前、リーズナブルなかなりの数のワインが地域ごとに分類してあった。現在、2階はスタンドバーになっており夕方5時から立ち飲みができるようになっている。とはいえ1階の奥に移されたワインもそれほど高級なワインは置かれていないがそれなりの数がある。ここではそれぞれのワインに小さなラベルがつけられワインの特徴が簡潔に書かれている。

麹町ウぉーカー22号「玉川上水」で紹介した麹町から出土した江戸時代の木管は隣の本社一階ロビーにある。

 

赤坂サントリー「Cava de Vin(カーバ・ド・ヴァン)」 港区元赤坂1-2-3 map

清水谷から弁慶橋を渡って、国道246号線の交差点を渡るとそこにサントリー美術館がある。その地下1階に「ワイン蔵」という意味をもついささか直截的な「Cava de Vin(カーバ・ド・ヴァン)」という名前のサントリー直営のワインショップがある。

カーバ・ド・バン

さすがにわが国最大のウイスキーやビールなどの酒類製造販売企業の直営店だけあって、店の奥のカーバには世界中のワインが10000本以上のストックされている。

この温度管理された薄暗いカーバは2重になっており手前の広いスペースは一般的な価格のワインが置かれ、奥の施錠されたスペースには数万円する高級ワインが寝かされている。

間違いなくわれわれが知り得る限りの世界中の高級ワインがある。しかし、リーズナブルなワインも数多くそろえられており、毎月このカーバのスタッフの選んだお勧めワインが並び毎週金曜日には試飲会が開かれる。

ここの会員になるとワインが格安で購入できるとともに、毎月それぞれ季節に合ったワインの情報が届けられる。これがなかなか内容充実したもので、ここのスタッフが現地を訪ねて調べたレポートから、時折のお勧めワインの紹介など下手なワインの本を読むよりこのクラブニュースを毎月読んでいるだけでかなりワインに関する知識はつくことは間違いない。ちなみにこのクラブの会費は無料で、購入のときに申し込めばその場で会員価格で購入できる。

マコン・ヴィラージュ、ヌーヴォー(2004)ちなみに今年、麹町遊歩人は「ボジョレー・ヌ−ヴォー2004(ジョルジュ デュブッフ)」と「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌ−ヴォー2004(ジョルジュ デュブッフ)」、「マコン ヴィラージュ ヌーヴォー(ジョルジュ デュブッフ)」を入手した。特にマコンは「ボジョレーの帝王」といわれるデュブッフ氏が醸した白のヌーヴォーでボジョレ地区の北に隣接するマコネー地区でとれたシャルドネ種で造ったものである。みずみずしい果実味と心地よいふくらみのある味が特徴の辛口のワインである。入手がとても難しく、今年も予約販売だけで店頭に並ぶことはなかった。

先日もスタッフに「クラブニュースでいろんなワインが紹介され、自分ではなかなか選ぶことができない幅広いワインを見つけることができるから楽しいですね。」と話したらとても喜んでくれた。

ところでサントリーを代表する自家製造ワインは「登美」である。このワインはヨーロッパで金賞を受賞しているワインで、国産ワインでは比較的高価である。そのほかリーズナブルな「登美の丘」等がある。

サントリーのワイン「登美」が造られる場所は甲府市の西北にある双葉町の登美と呼ばれる小高い丘の上にある「サントリー登美の丘ワイナリー」である。南には富士山、甲府盆地が一望できる場所で、その丘一円が自家葡萄園であり、地下壕を使った貯蔵施設や展望のすばらしいレストランなどもある山梨の観光地のひとつである。

麹町遊歩人は麹町に赴任してくる前は甲府勤番(甲府支店勤務)であった。毎朝、社宅を出ると西の彼方に甲斐駒ケ岳を仰ぎ、その手前にある登美の丘を見ながら会社に出社していた。

 

最後に以前麹町ウぉーカー9号で紹介した山梨のワインの販売している場所を再度紹介しておこう。

甲府市内にあるサドヤワインの代表ワイン「シャトーブリアン」は麹町4丁目にある桜井食品のレジの脇に置かれている。これは山梨ワインでもなかなか通好みの重たいワインである。麹町では「サドヤワイン桜井食品」と書かれている白いワンボックスカーが走っているのを見かける。

そして麹町遊歩人の一押しワイン山梨県一宮町にある「ルミエール」の「シャトールミエール」は平河町のマクドナルドの並びにある塩崎ビルの地下にある「イン・ヴィーノ・ヴェリタス」にある。参考 山梨のワイン 山梨のワイナリー

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今や、コンビニでもボジョレヌーヴォーの解禁日を謳い、24時間営業を生かして18日の午前0時に店頭に並べたというニュースを観ました。出来れば、静かに味わいたいと思ってしまうのは歳のせいでしょうか?

 

冒頭に紹介した札幌ホワイトイルミネーションのHPです。

http://www.sweb.co.jp/kanko/white/

 

H氏のHPは全面回復し、順調に更新作業が進んでいます。

http://homer.pro.tok2.com/index.htm

 

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http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

平成16年11月21日配信


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