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========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.124==========

一斉に花が色づき山々の新緑がいっそう映えてきた北海道より、麹町ウぉーカー第124号を配信します。

樽前山登山の編集長(大) 背後は支笏湖

麹町は梅雨の時期ですが、北海道の6月は梅雨の影響もなく、比較的好天に恵まれていますよ。先日、休暇を利用して支笏湖が眺望できる「樽前山」という山を歩いてきました。1000mをちょっと越える高さですが、7合目まで車で登っていけますし、小学生が遠足で登れる山だそうです?中年には辛い頂上までの一本道ではありましたが。

頂上からは、支笏湖だけではなく、遠く太平洋も眺める事ができました。やっぱり、夏は北海道!!・・・・・。下山後の温泉と冷たいビールは、最高でした。

 

さて、編集室より残念なお知らせです。都合により、本号をもって「麹町ウぉーカー」最後の配信とさせていただくことになりました。初配信から約6年間、ご愛読ありがとうございました。

最終号としてH氏の「拘りランチ・イン・麹町」レポートをお届けします。

尚、後段にてH氏より最後のお便りを掲載させて頂いていますので、ご一読ください。

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今回は先だって企業法務の専門家で美食家でもあり「品川のよっちゃんほうむ話」というブログも開設しているY氏と東京駅の居酒屋で飲んでいるとき麹町界隈のランチを楽しんでいるグループの話を聞いたので紹介しよう。

このグループは自称「四ッ谷麹町ミシュラン隊」といい、サラリーマンのつかの間の昼休みを利用して四ッ谷や麹町界隈の美味しいものを捜し求めている。

名前の「ミシュラン」というのはご存知の通り世界のトップシェアーを持つフランスのタイヤメーカーで、美味しいレストランに三つ星評価つきの旅行ガイドブック「レッドガイド(ホテル・レストランガイド)」を発行することで知られる美食を楽しむ人たちにとっては有名な会社であり、このグループの名称はそれに由来している。

今回は美味しくてリーズナブルな四ッ谷麹町ミシュラン隊お勧めの4店のランチを紹介する。

 

ぶちうまの0.5玉のつけ麺

「広島つけ麺 ぶちうま」 (東京都新宿区三栄町7 松尾ビル1F)

JR四ッ谷駅を外掘り方面に出て、登山専門店「デナリ」がある三栄通りに入る。200メートル先にあるクリーニング店の角を右折し、その先の左側の路地を入った場所にある。路地の向かいは「山靴の高橋」のある場所である(麹町ウぉーカー90号)。

ここは、つけ麺専門店である。白い平皿にこしが固めの麺にゆで卵とチャーシュー、刻みキュウリ、茹でキャベツ、白髪ネギ、レモンがトッピングされている。つけ汁は見るからに辛そうな真っ赤な色をしているがトマトベースで1辛から40辛まで辛さが選べる。初心者は10辛からがお勧めとのことで、トマトベースに白胡麻と唐辛子などによって作られたスープは、コクがあり辛さの中に甘みのあるとても美味しいスープである。「シメ!」というとライスが出されて、スープにつけて食べている客も多い。

スープが真っ赤で服につく恐れがあるのか壁には焼肉屋にあるような紙のエプロンが架けられている。さらに野菜についてはとてもこだわりがあるようでその日のキャベツの産地について表示されている。

つけ面の値段は0.5玉が850円で1玉が900円で2玉が1000円で、つけ面0.5玉にチャーシュー丼が付くランチセットは1050円である。

食べ方については「初めての方への、ぶちうま講座」というパネルが架かっている。

『<その1> スープをはしでかきまぜよう。<その2> お皿の上で野菜と麺をまぜてスープにつけて・・<その3> 麺を半分ぐらい食べたらレモンをしぼって・・(レモンらしくない変化が・・) <その4> スープはそのままでも飲めますが、土瓶に入っている酢を入れると飲みやすくなります(少しずつ) 1つの味で3度楽しめます。ぜひご賞味あれ。』と書かれている。この通りやってみたが、このつけ麺の味は癖になる味で何度も足を運びたくなることは請け合いである。

ここのつけ面を食べるとつけ面の概念は大きく変わるであろう。四ッ谷麹町ミシュラン隊一押しの美味しいつけ麺である。

 

ファンファン「中国料理風風(ファンファン)」 (東京都千代田区麹町3−5−5 望月ビル1F)

麹町4丁目交差点からプリンス通りに入り、最初の路地を皇居方面に入った右側にあるのが中国料理風風(ファンファン)である。この店は東京都千代田区麹町1−7相互半蔵門ビルB1にある「中国美食縁アンニンファンファン」の姉妹店で名物はなんといっても麻婆豆腐である。ビリッと辛くて刺激的な麻婆豆腐は汗をかきながら食べるがやみつきになる。

そして四ッ谷麹町ミシュラン隊のお勧めのランチセットは、4種類ある。「麻婆豆腐」「卵と芝エビ炒め」「豚肉とピーマン炒め」「文甲イカと野菜炒め」の4種類があり、それぞれにデザート(杏仁豆腐)、お新香(ザーサイ)、ライスのお変わりサービス付で850円はリーズナブルである。

四ッ谷麹町ミシュラン隊によるファンファンのランチの楽しみ方は、4名で行き4種類あるランチセット注文してそれぞれ取り皿にシェアーして食べる方法である。数種類のランチを注文すると店のスタッフが、取り皿が必要かどうか尋ねてくれる。

 

「イタリア料理 APERTO(アペルト)」 (千代田区麹町2丁目5-3 ライオンズマンション1階)イカと長ネギのトマト味スパゲティー

麹町界隈には美味しいイタリアンの店が多いが、ミシュラン隊お勧めのランチは「イタリア料理 アペルト」である。この店は麹町3丁目にあるクッキーの泉屋と三井住友銀行の間の路地を平河町方面に入った最初の通りの左側の角にある。

この店のメニューの表紙には丸い顔に丸い目、そして髭をたくわえたオーナーシェフの似顔絵が書かれている。オーナーは斉藤哲氏でマリオと呼ばれているらしい。

カウンターの中でオーナーが汗だくで料理を作っている。

四ッ谷麹町ミシュラン隊のお勧めは、ランチのBセットである。これはイカと長ネギのトマト味スパゲティーにじっくり煮込まれてコクのあるとローマ風ビーフシチュー、さらにサラダ・ライス・コーヒーが付いてなんと1050円である。

リーズナブルを通り越して驚くべき安さである。

四ッ谷麹町ミシュラン隊のメンバーからいただいたこの店のパンフレットによると、オーナーは「本当においしいイタリア料理をより多くの人に食べてもらいたい」という志のもとに集まった全国7つのイタリア料理店で構成される「イタリア調友会」の代表を務めていると紹介されている。オーナーの経歴のほか、この店ではワインも楽しめると紹介してある。この店は夜、イタリア料理をワインで気軽に楽しめる場所のようである。

参考:「イタリア調友会店」 長野県佐久市:TRATTORIA SIN(シン)、 群馬県前橋市:イタリア料理専門店PEPERONCINO(ペペロンチーノ)、群馬県前橋市:地中海レストラン アミーゴ、埼玉県草加市:イタリア食場 iL Albo(イル・アールボ)、静岡県静岡市清水区:Pasta Pizza FORCHETTA(フォルケッタ)、長野県上田市:TRATTORIA BUON DALE(ボン・デール)

 

「鮨 後楽」

JR四ッ谷駅を出て半蔵門方面に向かい、「CAFE CRIE」の角を曲がった隣のビルの地下にある。ビルの壁に黒いプレートに「鮨 後楽」とあるだけで後楽のランチのチラシ鮨見過ごしてしまいそうになる。

ランチタイムに店に入り席に着くと何も言わなくても、すぐにマグロ、ぶり、イカ、白身、えび、ホタテ、いくらの醤油漬け等海の幸が贅沢に盛り付けられたどんぶりと、あさりのお味噌汁が付いて出てくる。

これが新鮮で味もよくその上大盛で見た目にもとても豪華であり他の店ならば1500円以上はすると思われるが、この豪華なチラシ寿司が税込み1000円とは、とてもリーズナブルで食べた後、味と料金で満足感に浸る事ができる。

昼時に行くと近くで働くサラリーマンやOL以外に明らかこのランチを目的にやってきたと思われる奥様方も多く見かける。

また麹町4丁目にある議員会館の傍にはこの店の支店があり同じランチがいただける(千代田区麹町4−7  麹町ロイヤルビル B1F)。

四ッ谷麹町ミシュラン隊によると麹町界隈のランチとしてはここのチラシ寿司が一番であるという。

 

因みに四ッ谷麹町ミシュラン隊はとても背の高い大柄の男性(K氏)と、長身で白髪のY氏、それに中肉中背の中年の男性(Y氏),そして少し肥っている中年の男性(I氏) の4名でビジネスの第一線で忙しく働いている人たちである。このようなメンバーが昼休みを使って美味しい物を求めて四ッ谷麹町界隈を歩き回っていることが彼らの活力源になっているのは間違いない。特徴のあるメンバーなのですぐに目に付くと思う。(「四ッ谷麹町ミシュラン隊」のメンバーは夜の四ッ谷・麹町界隈についても権威である。)

自分の働いている界隈を一層楽しむためには、ランチに目を向けるのも一考である。

ランチタイムに拘りを持ちながら、ガイドブックにはない自分なりのレッドガイド(レストランガイド)を作るのもお勧めである。

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麹町遊歩人のHです。

メルマガ麹町ウぉーカー並びにWebサイト「麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)」をお楽しみいただき有難うございます。このたび平成13年から続けてきた麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)のメルマガを閉じることとなりました。

会津若松や甲府という歴史のある場所に勤務した者にとって日本の中心で歴史が作られた舞台である千代田区麹町界隈はとても楽しみな赴任地(勤務地)でした。ところが歴史と話題に事欠かない場所であるにもかかわらず市販の地域紹介のハンドブックにはほとんど紹介されておらず、そこで編集長と昼休みに散歩をするうちに界隈の話題を集めたメルマガを始めることになったものです。コンセプトはまず「この街を愛し歴史に拘ること」、そして67号で紹介した井上やすし氏の色紙にあったように「むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに 書く」という姿勢を維持することでした。

さらに何より散歩しながら地域のいろんな方にお会いし、お話を聞くことができたことがメルマガを書く上での一番の財産でした。お陰さまで6年間続けることができ、メルマガ並びにWebサイトともに充実したものとなり界隈を紹介するサイトとしては一番詳しいものになったと自負しております。

しかしながら私が6月末をもってこの麹町を離れることとなり、これにより「地域に拘る」という麹町ウぉーカーのコンセプトが維持できないため124号を持ちましてメルマガの配信を終了させていただくこととなりました。

なお、私の管理するWebサイト 「HOMER'S玉手箱」⇒「麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)」については、今まで撮りためた写真をアップすることにより、より楽しめるものに更新してまいりますのでお楽しみください。

今後とも皆様が、麹町界隈をお楽しみいただき、ご健勝で過ごされることを祈念しております。

ご愛読有難うございました。

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平成13年6月、H氏と昼食を取りながらメルマガ配信を語り合い、7月からスタートした「麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)」です。今思い返すと、そんなに大層な思いも無く、非常にライトな気持ちでスタートした記憶があります。読者数も、配信当初は100人にも満たない数でしたが、6年経った今では300人を超えるまでになりました。これも毎号のレポート取材に奔走していただいたH氏、情報を提供頂いたたり、時には愛情のこもったお叱りのメールを出して頂いた読者の方々の協力のお陰だと改めて感謝いたしています。

「麹町が好きだったのか?」「勤務先のある麹町が好きだったのか?」意見が分かれるところですが、6月末をもってH氏も麹町を離れる事になり、クローズすることとしました。本当に長い間、ご愛読いただきありがとうございました。

皆様の、ご健勝を心よりお祈り申し上げます。

 

(大)

平成17年6月30 日配信


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