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========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)No.110==========

日本の国技って?「相撲」なんですが、今一歩盛り上がりません。野球のほうは、WBCや高校野球、プロ野球ペナントレース開幕など話題に事欠きません。

キューバじゃないけど、日本の国技は野球じゃないかなと思ってしまう今日この頃、雪融け間近の北海道より、NO110号をお届けします。

 

東京の桜が平年より早く開花したそうですね。よく昼休みに、H氏と半蔵門まで歩いて、観桜しながら弁当を口にしていたのを懐かしく思い出します。

千代田区の桜名所を紹介するサイトです。

http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/kouen/wg_sakura/tiyoda/tiyoda.html

そして、桜の開花とともに北の丸公園の武道館では、伝説の不良(オジサン)バンド「ローリングストーンズ」の来日公演で盛り上がっています。29日には、北海道の札幌ドームでコンサートがあるのですが、一番良い席が55000円だそうです。私の友人が、チケットゲットしたと飛び上がっていましたが・・・・。

武道館公演が来日アーティストの最高のステージであると言うことを、以前テレビのドキュメンタリー番組で観たことがあります。日本の武道の中心である、武道館でロックンロール・・・考えるほどミスマッチなイメージを抱いてしまいます。

『日本武道館創建の目的は、我が国伝統の武道を国民とくに青少年の間に普及奨励し、武道による心身の錬磨を通 じて健全な育成を図り、民族の発展に寄与するとともに、広く世界の平和と福祉に貢献することにあります。』日本武道館のHPからの抜粋です。

さて、武道館のそばには「北の丸科学技術館」があります。文武両道を絵に書いたように武道館のすぐ近くに建てられています。大きなイベントはありませんが、小さな驚きが一杯詰まっているようです。花粉症でたいへんなH氏がレポートしてくれました。

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北の丸公園は深い木々の森林公園として整備されているが、その中に武道館と科学技術館がある。

武道館は柔剣道の大会のほかに多くのミュージシャンのコンサートが開催され、コンサートの開催される日などは若者で賑わっている。その様な北の丸の中心部にある科学技術館は地味ではあるが休日ともなるとファミリーで賑わう場所である。それも小学校の高学年の子供たちが多いようである。

星型の穴の開いた白い壁の科学技術館は正面に見える建物は事務棟で中央正面を入った場所にある受付でチケットを買って、二階に上がると展示スペースになっている。

この展示スペースは独特な形状で事務棟から後方にまっすぐ伸びた建物は中心部が5角形になっており、その各辺の先に展示スペースが放射状に作られている。

昔の自転車



2階にはまず「自転車広場」があり自転車の技術の変遷が自転車の原型となった古い自転車から最新の競技自転車まで展示されている。そして「北の丸サイクル」がありそこにはワイヤーの上に載せられた自転車「空中サイクリング」を体験するものや、後輪の大きさの違う3種類の自転車のギヤを切り替えながら競争する「バトルライディング」など自転車に関係の楽しめる施設である。



プラズマボールそして「アトモス」の入り口には手を近づけると閃光が寄って来る「プラズマボール」のある。ここは原子力に関する基礎知識をわかりやすく展示してある。炉心と熱源により沸騰する水のシースルー模型は制御棒を出し入れすることによりより、熱エネルギーを利用してタービンを回し、電気を作っていることを理解することができる。電気実験

3階にはまず「ガスクエスト」というスペースがありガスやエネルギーに関する不思議さを体験することができる。そして「自動車」に関する展示があり、「エレクトロホール」に入るとオーロラの展示があり、オーロラは地球が大きな磁石であることに起因していることと、オーロラのでき方がテレビのブラウン管と同じ原理であることが理解できるようになっている。

そして「DENKI-FACTORY」は「発電サイクリング」や「アーク放電」、「なんでもスピーカー」、「マグネットカー」など電気に関して実際に実験して確かめられる展示になっている。

トンネルシールド工事のシュミレーション4階には我々の生活に欠かせない「鉄」に関する展示スペースがあり、「建築館」は入り口に作業員証を作成できる機械があり、建築現場の作業の様子がわかりやすく展示されている。中でもトンネルを掘るシールドマシーンの操作はトンネル掘削の様子をリアリティある大きな演出の中でシミュレートすることができる。これはなかなか面白いがなかなか工期内に掘り進めることができない。

この階には「宇宙情報ライブラリー」があり日本の宇宙開発の情報が展示されており、純国産ロケットの「H−2ロケット」の模型と映像、各国が打ち上げた代表的なロケット、その他、人工衛星や惑星探査や国際宇宙ステーションが紹介され、スペースシャトルで地球に帰還時に着用するオレンジ色の宇宙服がある。

5階の「イルージョン」のスペースは少し趣が変わっていて様々な錯覚、錯誤の体験を通して直感的に理解できるような展示されている。宇宙服

そして「アクセス」のスペースはパソコンとの付き合い方に関する新しい視点を与えてくれる。そして「メカ」のスペースはステンレス製の重い球が「てこ・滑車・輪軸・斜面・ねじ」の機械要素を用いた運搬装置を使うと小さな力で運べることが体験できる、とても大仕掛けな装置が楽しい。このスペースはトリック・仕掛けの玉手箱である。

この科学技術館には各階に休憩スペースが設けられており、家族や友達同士で持ってきたお弁当を食べている光景が見られる。

さらに一階の売店には子供たちのの好奇心をくすぐる沢山の科学に関する玩具が売られている。ここの品々は子供だけでなく大人の好奇心にも十分耐えうるものが沢山あるのでお勧めである。

科学技術館はゲーム漬けの現在の子供たちにとって科学的好奇心を目で見てそして触って、体験できる有意義な施設であり、子供たちだけでなく大人でも十大人の科学(憧れの電子ブロック)分に楽しめる場所であり、是非、家族で訪ねてほしい場所である。そのあと北の丸公園から皇居東御苑など皇居周辺を散策することをお勧めする。

 

この科学技術館は江戸城北の丸公園内にあるところから国の施設かと思っていいたが実は、科学技術振興を担う民間の中枢機関として官界、政界、産業界、財界、学会の総力を終結して1960年(昭和35年)に設立された「財団法人日本科学技術振興財団」(主務官庁 科学技術庁「現文部科学省」、後に通産省「現経済産業省」と共管になる)により1966年(昭和39年)に開館している。

どおりで各階の展示方式が、各産業界ごとの展示になっているのも理解できる。さらに科学技術館の入り口に掲げられているプレートに我が国の主だった多数のメーカーが出品協力企業として掲げられている。

ところでこの科学技術館を運営する財団法人日本科学技術振興財団に関してはさらに興味深いことがある。なんと現在のテレビ東京を運営していたことである。

科学技術館が開館した1964年(昭和39年)4月に東京12チャンネルが教育専門局として開局し、「通信制工業高校講座」を放送していた。そして1968年7月(昭和43年)に「株式会社東京12チャンネルプロダクション」として財団法人から分離独立している。そして翌年の1969年11月(昭和44年)に経営主体が日本経済新聞社にかわり、その後1973年(昭和48年)に「株式会社東京12チャンネル」と社名変更し、教育専門局から一般総合局に変わっている(さらに1981年に株式会社テレビ東京に変更)。

どおりでテレビ東京のニュースは経済主体の放送になっているわけである。

最後に科学技術館開館し、東京12チャンネルが開局した同じ年に同財団を母体として通信制の学校法人科学技術学園工業高等学校が開校していることを紹介して終わることにする。

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旧東京12チャンネルを(財)日本科学技術振興財団が運営していたとは驚きです。

(財)日本科学技術振興財団のHPです。

http://www.jsf.or.jp/

 

H氏のホームページでは、苗場スキー場での様子がアップされていますよ。

http://homer.pro.tok2.com/

 

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http://www.mag2.com/m/0000073086.htm

(大)

 

平成18年3月26日配信


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