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会津ころり三観音霊場のひとつ「中田観音」。会津藩主蒲生氏郷以降、 代々蒲主の祈願所である。その開創は、文永十一年(1274年)、江川常俊が一人娘の突然の死を悼み、菩提のために本尊である十一面
観音を作ったことに始まるといわれる。寺は弘安二年(1279年)に建立されたため『弘安寺』と称される。観音堂内には、何ごとも念願成就するといわれる「だきつき柱」がある。2004年に1000円札の絵に採用された野口英世博士の母シカもまた、中田観音を信心したと言われる。幼い英世の火傷の治癒と立身出世を祈願し、月まいりしたことでも知られ、博士がアメリカから帰国した時、母と連れだって参拝した写
真が飾れれている。 本尊の十一面観音は鎌倉時代の鋳物の像でその脇侍は国の重要文化財である。 大沼郡新鶴村大字米田字堂ノ後甲147 地図 |
2004年12月25日午前11時35分撮影