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小針内宿舟形の庚申塔

所在地 伊奈町小針内宿
紀年 宝永8年 西暦 1711年
塔身記載 像右  武州足立郡小針内宿村願主
                 右 桶川道
像左  宝永八年辛卯
         二月朔日 左原市道
台座  高田忠兵衛
     同勘兵衛
     田口源右エ門
     小菅平左衛門
     稲橋加兵衛
     内田勘右エ門
     大塚利左エ門
備考 県民総合活動センターの前を北上し突き当たりの工業団地をっ説してすぐの空き地の中に立つ。町内で一番綺麗な舟形の彫りのしっかり残る綺麗な庚申塔である。舟形をしている庚申塔は小針神社の境内にもある。庚申塔の前に小さな馬頭観音と戦前陸軍の演習の道標として立てられたという御影石の標柱が立ている。
道標 「小針新宿ヲ経テ尾町ヘ至ル約一里半」とかかれている。
【調査の経過他】
この庚申塔はなかなか探し出せなかったが、近所の農家のご主人に尋ねると案内いただくとともに、伊奈の歴史に関する話を聴くことが出来た。その上に自費出版したという氏が昭和20年2月に入隊し、終戦後9月末に除隊するまでの横須賀の武山海兵団の生活を綴った「武山海兵団体験記」をいただいた。この出会いに感謝するとともに此の方の自宅庭にある小さな仏様とこの本のことを紹介します。

*後日談 妻の秋田の父が毎年海軍時代の戦友たちと旅行を楽しんでおり、平成21年度は群馬県伊香保の集いからの帰りに伊奈の我が家に立ち寄った。話を聞くとその集いは武山海兵団の昭和19年入隊組みの集いであるという。なんと本を頂いた方の1年先輩の兵士の集いだった。頂いた本を本棚から捜してきて父に見せると、写真や記述を懐かしそうにすみからすみまで読んでいた。最初60人以上いたメンバーが今年は16人だけになったとのことで、来年はその本を持っていて見せるといって嬉しそうにしていた。
2003年10月11日撮影

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