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旧耳取峠

旧耳取峠は現在の国道266号線の耳取峠より北側の風車のある辺りである。いろんな小説にも描かれたこの峠はまさに坊に入る場所であり去る場所である。
ここには古い地質時代の植物の化石が道路のわきの岩壁に見ることができる。道路を開削した時にここを通う中学生により発見され、昭和28年に東京大学の先生により調査されたという。
この葉の化石は約4,000万年前から5,000万年前の新生代初期のもの。 落葉樹の葉であり今ではこの地域は常緑広葉樹林であるため、昔は今より気温がかなり低かったことがわかるという。それにこれらの植物は世界的にも稀な物が多く、一つはアルタイ山脈でしか発見されていないものもあるという。
4000万年から5000万円前ということはまだ日本列島が大陸の一部であった時代である。(日本列島は3000万年前に分裂を始めたと言われる)このような化石は沼や湖の底に堆積したものと考えられるらしいから坊津町は大陸にあった時代は湖の底だった可能性が高い。
古い時代の地層が重なり合っている。
道路の山側の壁に見られる。

2021年(令和3年)5月5日
夫婦で登る日本百名山 麹町ウぉーカー(麹町遊歩人) 会津見て歩記 甲府勤番風流日誌 伊奈町見聞記 鹿児島県南さつま市坊津町 Good Journey(よい旅を!)