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平尾に伝わる昔話
「赤い真珠」

赤い真珠

オッカサンの涙(なんだ)は 血の涙(なんだ)

京(きよ)の涙(なんだ)も 血の涙(なんだ)

川を流れて流れ行き

浜の真砂の赤真珠平尾から望む久志湾

この「赤い真珠」は、南さつま市坊津町久志平尾に伝わる老人と河童(かっぱ)のとても優しく、切なく、悲しい物語です。

平尾地区は背後に尊牛山を配し、正面に東シナ海に広がる美しい久志湾。小島に沈む夕日は県内でも一二の夕景であろう。  

これは平尾出身の中村大二氏が帰省した折に古老から聞いた話をまとめられたものです。

大二氏はこの物語を書いていた時に病魔に冒され病床にあったが、20061029日に完成させ、そして2008118日にその生涯を閉じた。

これは親戚や一部の友人たちには読まれていたようである。いつしか家族も失念していたが、これを大二氏の娘さんがお嬢さん()の結婚に際して写真を整理している時に再発見したという。その中に「後世に迄語り継がれるようにしてほしい・・」とあったことから、私のサイトを見てメールを頂き、半年のやり取りを経て、今回アップさせて頂くこととなりました。

中村大二氏は昭和811日生まれ。玉川学園久志高等学校の第1期生です。

故郷を離れた後も久志のことを懐かしく思っていたのであろう。これを寄せていただいた娘さんのお名前は久志の海に因んで○潮様。

それにこの作品が完成した日、1029日は、なんと○潮様の誕生日である。平尾から望む夕日

大二氏の人となりと、故郷とその一人娘をどれだけ愛していたかが伺える話である。

郷里の先輩が埋もれていた昔話を「赤い真珠」としてこんなに美しい文章で残してくれました。
私達の久志にこのような素晴らしい物語があったことを誇らしく思います。

そして大二氏の遺志に沿える様、孫子の代まで語り継ぎたいものです。

私には赤い真珠は平尾から小島に沈む夕日に思えてなりません。

最後にこれを寄せていただきました○潮様に心から感謝申し上げます。

赤い真珠PDFファイルへ 

22ページあり、PDFに加工してあります。めくりながら読んでください。

もし開けない時にAdobeReaderをインスツールしてください。

2013年12月16日


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