2001年8月12日、鹿児島県坊津町久志末柏の入り江をスキンダイビングで3時間ほど潜る。Shinは大きな浮きのついた網の袋を引いて泳ぐ。
Keiはこちらに来て「耳抜き」を覚えて5から6メートル程の深さをものともせずにハタノハダイやブダイを見つけてはモリを引きながら攻めていく。まったく不安はない。
海底を散策するスキンダイビングを楽しんでいる。ただ彼らはモリを持つ漁が目的ではあり、魚に対して敏感に反応する。約3キロほどの海中散歩。ウツボやコバルトスズメ、エンゼルフィッシュ、ミノカザゴなど南国の海。
イシモチの大群の中に紛れ込んだ。まるで夢の世界。
海水温が幾分高く、水に入ったときのヒヤッと感がない。驚いたことに海底の様子が大きく変わっている。潜りなれた海でテーブル珊瑚は多い入り江だったが、今までまったくなかった場所に30m四方もある幾重にも重なり合った見事な珊瑚の群生があり、その真中に潜りながら三人その美しさに感嘆。紫色に輝く生まれたての珊瑚は初めて見た。末柏の入り江全体に珊瑚の群生が間違いなく広がっている。(但し、温暖化の影響が水温が30度程と高く、白色化の傾向があり、幾分心配である。)潜るには最高の海である。
村の入り江に戻ってきたところで、私はトラックをとりにいくも、ShinとKeiは砂浜の沖、200メートル程を泳ぎきり船の係留している堤防で釣りをしている人たちを驚かせる。堤防の突端に3匹の伊勢エビを見つけた。ところが満潮ため水深が深く、Keiが5メートルほど潜り、苦労してイセエビをとってきた。
8月16日ブダイ(地元ではモハメ)の大物をとった。干潮で水深が稼げたのが幸いした。ShinとKeiがともにブダイをGet!坊津町でもいまどき海で漁をする子供はほとんどいないけれど、昔なら(私が子供の昭和30年から40年代)この魚(モハメ)が突けたらイッパシの男の証明!だった。
8月17日最後のダイビング。Keiが昨日より大きなブダイをGet。その後、Shinがハタノハダイと大きなミノカサゴをGet!
二人とも魚の突き方は自分のものにしたようだ。ミノカサゴの羽根を広げて泳ぐ様は天女のようで3人して見とれていた。ただこのミノカサゴはものすごくおいしい魚であることを知っているShinはトゲの毒に注意しながら突いてきた。
今まで帰省のたびに息子たちに私の子供の頃からの遊びを教えてきた。岩場の潜り大好きの子供たちでるが今回の帰省で確実に魚を突くことが出来るようになりアウトドアでの親父としての務めの一つは終わった。
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