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山の話題

北アルプス中岳の美しい舞姫の雪形

2008年7月13日
5時08分

常念岳山頂から見る槍ヶ岳(3180m)と大喰岳(3101m)、中岳(3084m)

中岳の山頂から氷河公園にかけて花笠を片手に長い髪に振袖姿の舞姫の姿が見える。
楕円形のレイヤーをかけました
上の写真の中岳の部分を切り取ったもの。
中岳の山頂から氷河公園に向けて長い髪の毛に振袖の舞姫が片手を花笠を持った姿がはっきりと確認できる。雪が溶けて黒い岩肌が舞姫に見えます。

とても大きな雪形です。
槍ヶ岳から穂高連峰に延びる稜線の中にある中岳は1909年槍ヶ岳から穂高へ縦走した鵜殿正雄により命名されたという。それ以前は小島烏水の「日本アルプス」第三巻では「小槍ヶ岳」と呼ばれていたという。
この雪形についてはネットでもあまり紹介されていないが、2010年1月さいたま市立図書館から「日本山岳誌」を借りてきて中岳の部分で知り、2008年7月に常念岳から蝶ヶ岳に縦走したときの常念岳山頂からの写真を見直してみてそこに写っているのを発見した。
この「舞姫」の雪形はナチュラリストして知られる田淵行男氏が発見したもので、氏の著書「山の紋章-雪形」に紹介されているのだという。動物や道具などが多い雪形の中でこれほど美しい雪形は珍しい。
2008年7月に登った時にはこの雪形の事を知らずに見落としたが、まさか撮った写真に鮮明に写っているとは思わなかった。そのときに撮った写真を詳細に見ていくと4時30分の常念小屋のテント場の写真にも写っており朝5時ごろの常念岳山頂か蝶ヶ岳辺りまで見ることが出来るようである。常念から蝶ヶ岳に縦走するときには是非楽しんでいただきたい雪形である。  (2010.01.23)

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