========麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)NO43============= 麹町ウぉーカー41号から桜に関わった話題が続いています。 そしてついに麹町に桜最前線がやって来ました、桜満開です。 31日麹町ウぉーカー編集室は、昼休みを利用して千鳥が淵〜国立劇場の見事な桜を、 そして帰りには市ヶ谷〜飯田橋の夜桜を堪能してきました。 でも市ヶ谷〜飯田橋間の夜桜はちょっと暗めで今一歩、やっぱり桜は明るい青空の下が最高です。 是非昼休みに、お出かけください!! ====================================== 桜開花の写真 東京の桜の名所千鳥が淵公園を紹介します。 東京お花見名所ベスト30(地下鉄情報誌「メトロガイド」より)のトップがこの千鳥が淵公園である。続いて2位が上野公園、3位が墨田公園、4位が飛鳥山公園でいずれも名の知れた桜の名所である。 千鳥が淵公園は、英国大使館前の内堀通り沿いにあり桜やその他多くの木々で埋め尽くされた細長い公園である。皇居前広場や北の丸公園が環境省の管理であるのに対して、ここは千代田区の管理する公園である。この公園入り口の案内板には1919年(大正8年)に「都会の児童を交通禍から護る」という趣旨で作られたという。東京では大正時代に交通事故から子供を護る必要があったということに驚いた。 千鳥が淵公園と呼ばれるのに向かいの堀は半蔵濠であり千鳥が淵と離れている理由を調べてみたら、明治40年ごろまでは現在の戦没者墓苑の前にある千鳥が淵と繋がっていたのだが、北の丸と番町をつなぐ道路建設のため埋め立てられ濠が二分されたという。
徳富蘇峰の撰文、緒方竹虎の書とあり、製作者は菊地一雄氏である。昭和30年11月3日文化の日の除幕されたという。これらの像は「自由」「自尊」「進取」を表すのだそうである。 NO30号で紹介した最高裁判所の前の三宅坂小公園にも同じような3体の女性の裸像がある。確認してみるとこれも同じく菊地一雄氏の作成によるものであった。こちらの像は「平和の群像」と呼ばれ広告功労者を顕彰するために昭和25年7月1日に建てられ、「愛情」「理知」「意欲」を現すのだという。 前述のようにここは東京一の桜の名所であり桜の季節には桜のアーチになる。すぐ脇が深い半蔵濠であり、対岸には皇居の吹上の緑が広がり、近くに高い建物がないため開放感があり、明るい公園である。 青空を背景にする満開の白い桜はすばらしい。さらに公園の中央部にある見晴らし台から見る半蔵門とその向こうにある国会議事堂を借景に半蔵濠に枝を伸ばす桜と、千鳥が淵戦没者墓苑の前の水面に枝が届きそうに咲き競う満開の桜は素晴らしいの一言である。この素晴らしさを表現する筆の力がないことを嘆く。ここが東京一の桜の名所であることを実感する。 さらに夜桜も楽しめる。外の場所で目にする赤い提灯の灯かりでなく桜の枝に縛り付けられて桜の花に向ってライトアップされているところがいい。 さらにこの公園にはソメイヨシノの他に「親善サクラ」と称する枝垂桜がある。 公園の中央部が英国大使館の正面にあたり、大使館を直前から見るより、内堀通りを隔てた公園側から見たほうが、大使館の門と建物とがバランスがよく見える。 その大使館の前に植えられた桜が前回紹介したアーネスト・サトウ英国公使の植えた桜の地である。大使館正面門の左右の桜並木にはアーネスト・サトウに関する碑が2本建っているが、右側にある千代田区教育委員会が建てた碑の側には「千代田区歌」の碑が立っている。 石碑に彫られた歌詞は以下の通りである。 一 並ぶ官庁 広場 堀 帝の宮居とりめぐり わが千代田区に誉あり 大東京の中心地 江戸の名残も風情にて こ々を都の都ぞと 澄めり千代田の城の月 二 オフィスセンタア テレビ搭 世界の文化ひしめきて わが千代田区に栄えあり 新日本の心臓部 国の要と他も見む こ々を都の都ぞと 住めり千代田の区民われ 昭和32年3月15日制定されたもので作詞が佐藤春夫、作曲山田耕作である。 戦後廃墟から立ち上がったわが国が「もう戦後は終わった」という有名な言葉を使ったのが2年前の昭和31年の経済白書である。この千代田区の歌には廃墟から復興の自信と、皇居をいただき、政治、経済、テレビ文化等の中心地であり、江戸時代という歴史を背景にもつという自信とが満ち満ちた素晴らしい歌である。なにより、千代田区ならではの歌詞である。 ====================================== 今週の天気予報だと、雨は降らないようです。会社の帰りに夜桜でもいかがですか。 H氏のHPが『江戸開府400年記念事業公式ページ』にリンクされました。 H氏のHPには、最新の桜の写真がアップされてます。 メルマガのバックナンバー&解除の登録は次のアドレスへ |
HOMER’S玉手箱 麹町ウぉーカー(麹町遊歩人) 会津見て歩記 甲府勤番風流日誌 伊奈町見聞記 鹿児島県坊津町