戻る 会津見て歩記
新宮熊野神社長床は喜多方市内の南西の会津坂下町に向かう途中にある。ここを初めて訪れたときこの荘厳さに私はビックリして声を失ったことを覚えている。その日は少し雨が降っており、高い杉並木を100メートほど歩くと一段高い石組の上に100坪ほどの広々した長床があり、44本の大きな柱が立ち四方が吹き抜けになっている。長床には自由にあがることができる。長床とは山伏の道場のことであるが、平安時代の貴族の住宅である書院造りの様式を踏襲しているらしい。仏教の盛んな会津の素朴な寺院が多い中でこの長床はどの様式とも異なるもので一見の価値はある。晩秋に訪れることを薦める。長床の前にある大きなイチョウの木の葉が落ちて黄金の絨毯ができる。雨にけむる早朝に訪れると山伏がほら貝を持って現れそうな本場熊野はさもありなんというような気持ちがしてくる。(会津見て歩記から) |
![]() |
![]() |
![]() |
2003年12月23日東山スキースポ少猫魔合宿前に早朝について撮影