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伊奈町のむかしばなし
「伊奈のむかしばなし」は「ふるさと伊奈語り部の会」が町制施行30周年を記念して平成13年に第一集が発行され以来毎年、テーマごとに発行されている。 ふるさと伊奈語り部の会は平成8年6月25日に発足し、その目的は「郷土ふるさとの長い歴史の中で、風化されてしまいそうな歴史、民話、伝説、物語、世話話、戦争体験等を発掘収集し、、なお後世に語り伝えることを目的とする。」とされており、会員の皆さんの努力により伊奈町に残る民話から戦前戦後の伊奈町の様子などが簡潔にまとめられております。 伊奈町も急激な人口増加で他の町から移り住んできてこの町をふるさととして育つ子供たちも増えてきています。この本を読んでいると、この町の歴史伝承を知ることはこの町に住むことをより豊かにしてくれるという想いを新たにしました。 伊奈町図書館の郷土資料のコーナーにある1冊30ページ前後の小冊子で直ぐに読むことができます。是非一読することをお勧めします。 |
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第一集 平成13年2月10日発行 @内宿の子育て地蔵 A雨乞い B人前では羽織を着用いたさず候 Cあかばね山 Dお石神様(しゃくじさま) E台山のキツネの嫁入り *台山(でいやま)は細田山のこと F丸山の梨売りばあさん G相野谷の氷場 H力石 I小室観音 J綾瀬川 K小針神社(八幡様)と鳩 L伊奈町かぞえうた 一ばん はじめは伊奈屋敷 二は にっこり バラ祭 三は 桜の 無線山 四(しい)は静かに 大鷹の巣 五(いつつ)は いい味 梨 ぶどう 六(むっつ)は 武蔵野 杜やしろ 七(ななつ)は なつかし 綾瀬川 八(やっつ)は やぐらの 備前太鼓 九(ここのつ)は 小貝戸 観音寺 十(とお)は 月まで ニューシャトル ニューシャトル |
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第ニ集 平成14年2月9日発行 @ホタル Aけんかごっこ B若者とカルガモ C馬のはなどり D足の神さま E小室観音(U) F小貝戸の昔 G西蔵院の胎内仏 H小針神社の池 I空襲の話 J伊奈町かぞえうた |
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第三集 平成15年2月8日発行 −平和の願いを込めて− @戦争と私 矢部忠治 A終戦の昭和20年 藤巻幹雄 Bさまざまの思い 鈴木布子 C「戦争」のあの頃のこと 大塚怡子 D疎開者を受け入れて 齋藤ミツ子 E帰らぬ人 松本しづ Fあの日辛い出来事 大塚金治 G終戦前後 田中康雄 H供出 加藤秀雄 I七歳の記憶から 手塚みさえ J八重さんと戦争 植松洋子 Kラジオに始まり、そして終わる 加藤孝一 L用語解説 戦中の用語が解説されている。 学童疎開、軍事教練、軍事郵便、ゲートル、国防婦人会、国民学校、米一俵の政府買入価格、焼夷弾、召集令状(赤紙)、東京大空襲、特攻隊、B29、奉安殿、防空壕、匍匐、闇市 |
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第四集 平成16年2月14日発行 −戦後を語る− @子ども郵便局 大塚金治 A帰郷と出稼ぎ 松本しづ B復員 加藤秀雄 C農地改革 藤巻幹雄 Dあの頃の身辺雑記 大塚怡子 E汽車で通院 矢部忠治 F金の卵 齋藤ミツ子 G野菜汁 手塚礼子 Hカルチャーショック 田中康雄 I貝がごちそう 鈴木布子 J花柄のワンピース 宮下みさえ K山の神様 植松洋子 *概ね戦後約10年ごろまでの伊奈町の様子である。 |
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第五集 平成17年2月5日発行 −年中行事− 一部 大型紙芝居「むかしの伊奈の年中行事」 お正月、節分、恵比寿講、ひね市、ひな祭り、端午の節句、七夕、お盆さま、十五夜、十日夜、十二月 二部 年中行事 @小貝戸の観音経読〇会 A大針観音さまジャンジャン馬 B接待餅つき踊り C氷川神社 D下郷の獅子舞い E天王さま F灯篭祭り G万作踊り |
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第六集 平成18年3月15日発行 −昭和の風景− @お手伝い A手作りの遊び B風呂を焚く Cお下がり D子どもと若者 E火鉢と五徳と鉄瓶 F蚊帳の中で G子どもの頃はランプ H蝿退治 Iおじさん納豆売りと子ども納豆売り J子どものころ Kお店がやってきた Lあふれるおいしさと季節感 M縁側の思い出 Nちゃぶ台のころころ O縁台将棋 P涼感たっぷり *タイトルを見ただけで古き良き時代の昭和の風景が目に浮かびます。 |
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第七集 平成19年3月22日発行 −昭和の残照− @昔の農家 A肉 B米作り C変わる農家 D白い割烹着 E盥(たらい)と洗濯板と七輪 F西野堀 G自然の中で遊ぶ 水遊び・ケードリ・ブッチメ・ニックイ(ブッサシ) H見沼代用水 I四大節と教育勅語 J姫鏡台と一面鏡 K私の昭和30年代 Lふるさとの思い出 M都電 *伊奈町に限らず都電など昭和の風景が語られている。 |
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第八集 平成20年2月29日発行 −手ぬぐいが語るむかし− @商店等 森田染工場他24枚 A建築・工事 鳶職戸井田他1枚 B芸能 内宿はやし連他2枚 C観光 D信仰 丹沢登山記念他2枚と札所巡礼と詠歌の資料 E金融 F新聞 Gその他 伊奈町音頭 *これだけ横長の冊子になっている。 |
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第九集 平成21年3月25日発行 −深井氏が語るむかし− @小室小学校の木に歴史あり A無線山とサクラ B私が覚えている商い C初めて見たトーキー Dしったれ(西の谷) Eめがね道路 F焼け残った土蔵 G50年間誤り覚えていた綾瀬川改修碑のこと 付録 明治・大正・昭和の小室村志久の商歴 今まで比較的伊奈町北部の話が多かった中で伊奈の中央部の昭和初期の小室の様子が詳細に書かれている。巻末の小室の商店街の様子の分かる地図や解説は特筆である。 深井義勝氏は大正7年小室で生まれ育ち、小室村役場に奉職。召集により麻布歩兵三連隊に入隊し、退役後国鉄に勤め取手・松戸、黒磯駅長を勤めたのち退職し、平成19年に逝去(89歳)された方である。 麻布歩兵三連隊といえば昭和15年の226事件の参加部隊であるが・・麹町ウぉーカー66号 表紙の写真は大正8年4月7日に焼失した小室村役場 |