訶梨勒(かりろく)
訶梨勒とはインド原産の植物。古来、訶梨勒の実(訶子)が諸病を治す薬として重宝された。753年坊津町秋目浦に上陸した鑑真は功名な僧であるとともに薬種を扱う名医でもあった。奈良の正倉院には、その当時の薬の一部が、いまも大切に保管されている。 |
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訶梨勒の木 |
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訶梨勒の幹 |
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訶梨勒の葉 |
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訶梨勒の実 |
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秋目の鑑真記念館にある槇佐知子三が寄贈した薬種にサンプル 左端に訶梨勒が入っている 槇 佐知子(まき さちこ、1933年 - )は、古典医学研究家、作家。日本医史学会会員。 医心方は一時その一部が取り上げられ性の秘儀書という誤解を受けたが、わが国最古の医学全集であり現上皇、上皇后さまに医心方の講義を行い文藝春秋で「天皇皇后も愛読される医心方のすごい処方箋」とある。 |
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平成4年12月25日に槇佐知子氏から贈られた千家十職袋物氏土田友湖氏制作の「足利義政公1806年訶梨勒」 魔除けとしてその実を袋に入れてお祝いごとやお茶席の飾り、邪気を払う具として柱や壁に吊り下げて芳香をお楽しむものとなった。 |
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しかし訶梨勒は沙羅双樹の枝に引っかかりお釈迦様に届くことはありませんでした。 大抵、お釈迦様が入滅した時に様子を描いた涅槃図にお釈迦様の左側の沙羅双樹の枝に訶梨勒と推測される袋が掛かっている様子が描かれています。 このことから薬を与えることを「投薬」というのだという。 |
2021年(令和3年)8月
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