========麹町ウぉーカーNO24==============
梅雨を前に、日本中がワールドカップサッカーで熱くなっています。 職場では、「昨日の試合すごかったですねえ〜」の話題で一日がスタート。 自宅に帰るとTVでサッカーの生中継。 こんな毎日が6月一杯続きます。 H氏との最近の話題です。 ワールドカップサッカーで、イギリスはイングランド。 旗もユニオンジャックじゃなくて、白地に赤の十字。 ビートルズのイギリスは、どこへ行ったの? オリンピックには、国名はイギリス、国旗もユニオンジャクだったはず・・・・・。 どなたか、ご存知の方、メールください。 今回の話題は、そんなイギリス大使館です ================================ イギリス大使館は皇居に面する半蔵門から千鳥が淵公園沿い一番町の広大な 敷地に建つが、高い建物は無く煙突のついた建物やテニ アメリカ大使館や二番町のイスラエル大使館などのように厳しい警備の 重苦しい雰囲気は無い。 木々と石塀で囲まれた広い敷地と静かな佇まいは、 ほかの大使館には無い伝統の国、英国の風格が漂う。 敷地の左端、福岡会館側にはユニオンジャックの国旗がたなびき、 正面玄関の塀の中央と大使館の建物の中央には英国王室の紋章がかけられている。 この紋章は一番上に王冠を戴いた小さなライオン、その下の左側にはライオン、 初めて大使館の正面玄関を訪ねたときにこの紋章を覗き込んでいると、 守衛さんがやってきて「英国の王室の紋章です。日本の菊の御紋と一緒ですかね。」 さらにこの判読不能の文字はフランス語らしいということも教えてくれた。 青いベルトの上にライオン側には「Dieu et
mon droit 」、 前者は、英国がフランス王室の家臣で無いということをあらわす「神と我が正義」、後者は、英国王室に邪心をいだく者を警戒する「思い邪なる者に災いを」というフランス語であるという。 大使館の紋章には描かれていないが、英国王室の紋章にはライオンとユニコーンの足元に、赤と白がデザインされた二色のバラが配置されている。 このバラは、かの「バラ戦争」に由来するものである。 英国では1455年から30年間にわたり王位継承をめぐって、 赤バラを紋章とするランカスター家と白バラのヨーク家が争う 「バラ戦争」と呼ばれる内乱が起こった。 結局、ランカスター派のヘンリー(七世)が勝って王位に就き、 ヨーク家のエリザベスを妃に迎えて戦いは終わる。 英国王室の紅白のバラを組み合わせた紋章はこのようにして生まれたのだという。 この紋章には、バラのほかに、文字の書かれた青いベルトが描かれている。 英国最高のガーター勲章は、この文字の書かれた青いベルトに由来するというから驚きである。この青いベルトは女性の下着のガーターベルトなのである。 1347年にフランスとの戦いの祝い宴でダンスを踊っていた国王の女教師である 公爵夫人がガーターベルトを落としたのを見て笑った貴族たちに、 国王エドワード三世がさっと進み出て自分の青いリボンを夫人に結び、 皆を叱責して「ガーターはまもなく最高の尊敬を得ることになるであろう。」と 述べて翌年に騎士団に対する最高の勲章として定められたのだという。 それにしてもエドワード三世のスマートな優しさが素敵ですね。これぞジェントルマンなのでしょう。 大使館の桜並木は明治時代のイギリス領事アーネッスト・サトウ氏が植えたものを当時の東京市に寄贈したものであるといわれている。 しかし、氏が植えた桜は戦災によって枯れたため新たに植えたものである。 大使館正面玄関から少し九段よりに歩いたところに碑が建っている。 ワールドカップではイングランドチームは埼玉スタジアムや札幌ドームで戦うために英国の悪名高きフーリガンが恐れられている。 英国の紋章は英国の権威と尊厳のほかに英国の紳士道を象徴しているのですから、ぜひ平穏な中ですばらしい試合が行えることを祈っています。 =============================== 昨日は、奥秩父の山を堪能してきました。 早朝、田舎の駅で電車を降りて山に向って歩いていると、 小学校の高学年の子供たちとすれ違います。 子供たちは、自然に「おはようございます!」と声を掛けてくれます。 なにか、山に登る前から「良い所に着たなあ」と、嬉しくなってしまいました。 猛暑でしたが、1000Mを超えて、涼しい風にあたり「来て良かった!!」 と、またまたビールを頂いてしまいました。 (大) 英国大使館のHPです H氏のホームページの地図で麹町を探索ください メルマガのバックナンバーは次のアドレスへ |
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