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==========麹町ウォーカーNO18===========
仕事帰りにちょっと一杯。 麹町にも居酒屋は何件もあるようですが、 今は送別会・歓迎会で随分賑やかなようです。 でもたまには、ひとり静かに飲みたくなることありませんか。 昼休み中心に歩き回っている「麹町ウォーカー」は、リーズナブル且つ静かなお店というのを、麹町界隈でまだ発見できていません。 いつかは「夜の麹町ウォーカー」を発行したいと思っているのですが・・・・・。 探しているうちに、ついつい四谷駅方面へ向かってしまいます。 麹町大通りを四谷駅に向かって歩くと、右側に千代田区唯一の墓地があります。 そして、酒好きにはたまらない、そして珍しい墓石を見つけました。 今回は、麹町のお寺と珍しい墓石に因んだ話題です。 ================================ 心法寺 写真 麹町6丁目の大通りから少し奥まった所に心法寺がある。 この寺は慶長2年(1597年)聖山上人の開山にかかり、千代田区内において 一番古くまた唯一墓地を持っているお寺である。 ここの本尊の阿弥陀如来は行基上人の作と伝えられている。 住職に話によるとこの仏様はお彼岸とお盆にのみ本堂の正面を開けて拝観する事ができるという。 (平成25年5月1日修正) 尚、村垣範正の墓は谷中天王寺にあるという。 万延元年遣米使節子孫の会の サイトがあるので紹介しておく。 http://1860-kenbei-shisetsu.org/011_bochi.html
本堂正面の左側から墓地に入るとすぐに六地蔵がある。 その手前から2体目の前の筋を進むと右側に直径が40センチ、高さが50センチほどの酒樽の形をした墓石がある。 正面には「男山」と大きく書かれ、右側には少し小さく戒名の禅定門○○、 左側には俗名が彫られ、その奥にはなにやら唄が彫られているようであるが判読できなかった。 江戸時代の酒といえば、上方(かみがた)の灘や伏見の酒が入る前は 剣菱と男山が2大ブランドだった。 年末に麹町ウぉーカーで配信した赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをして、泉岳寺に引き上げ最初に口にした酒が「男山」であるといわれている。実際、討ち入り直後の浮世絵にも男山と書かれた樽酒を柄杓で飲んでいる赤穂浪士の姿が残っている。 ちなみに全国に「男山」という日本酒がいくつかあるが、北海道旭川市の「男山」はなにやらこの酒と関係があるらしい。 ところで江戸時代、上方の酒は京都・大阪の方から江戸に下ってくることから「下り酒」といって珍重したようである。 関東にも地酒はあったが、どうしても上方の酒より品質が劣っていた。 そこで江戸の人々は、上方から「下ってこない」酒を美味しくない酒とみていたようである。 この「下ってこない」が「くだらない」即ち「つまらない」「取るに足らないもの」と言う意味の語源になったと言われている。 お酒に因んだ話はここまでとして、墓地を出てみると本堂の右側に千代田区で唯一のこる梵鐘がある。 梵鐘に開山当時に三河に泰宝寺からから本尊とともに引取ったものであるという。この梵鐘には一面に寄進した善男善女の名前が彫られている。 さらにこの梵鐘の一部には「山の手」という記載があり、 江戸の初期にすでにこの辺りを「山の手」と呼んでいた証であるという。 最後に、本堂の左手前に小さな地蔵堂がある。
塩が置かれていてそれを自分の具合の悪いところに塗りつけると治るのだという。 酒樽の形をした墓の存在は、千代田区立四番町歴史民族資料館の平成11年の 記録を読んだときに知り、心法寺を訪ねる度に探していたが、なかなか見つからなかった。 二月のある日、たまたまここに墓参りに来た方に話し掛け住職を紹介していただきやっと確認することができた。 その方が墓参りを終わった後に「千代田区内にお墓があるなんてすごいですね。」というと、「そうです。ここに墓があることが自慢なんですよ。」 と本当に嬉しそうに、また誇らしげに話してい頂いた。 =================================== 麹町大通りの突き当たり、千鳥が淵は桜が満開・・・・でした。 先週、麹町ウォーカー+1名で、昼食の弁当を桜の下でいただきました。 回りも、やっぱり近くの会社員の方々ばかりです。 すでに宴会モードの方々(出張で来られた、サラリーマン風)もいました。 弁当だけじゃ物足りない。 花見にお酒は付き物ですよね。 銘酒「男山」桜の下で飲んでみたかった。 と、初夏を思わせる暖かさとともに、花粉が舞っております。 H氏は、顔半分をマスクで覆い、日夜花粉と交戦しておりますが、敗戦濃厚。何度か降参しております。 そんな中でも、HPだけは更新しています。 メルマガのバックナンバーは次のアドレスへ |
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