=======麹町ウぉーカー(麹町遊歩人)NO36=========
今回からサブタイトルをつけました。 H氏のHPに使われていたサブタイトルです。いかがでしょうか? さて、あと数日で新しい年を迎えます。 昨日、正月間近の上野御徒町へ行ってきました。 街にはまだクリスマスソングが流れています。 でも店頭には、正月向けの商品が並び始めていました。クリスマスと正月が 同居していて正に「メリークリスマス&ハッピーニューイャー!」でした。 私は、クリスマスと正月は別々のほうがしっくりするのですが・・・・。 お正月は初詣。皆さんはどこの神社へ行かれるのか決まりましたか。 今回は初詣目前、職場の近くの赤坂日枝神社をH氏が遊歩してきました。(大) ================================= 赤坂の高台にある、日枝神社は江戸時代「日枝山王社」、「麹町山王」など広く「山王社」と呼ばれていた。現在のように比叡山の名をとって日枝神社となったのは慶応4年(明治元年)6月11日からである。 表参道は国会議事堂事堂裏から日比谷高校方面に下る坂を左に入るキャピタル東急の前にある「男坂口」と呼ばれる階段である。外堀通りに面した赤坂口にも2つの入り口がある。 日枝神社の始まりは遥かに鎌倉中期に遡るが、社伝によれば文明十年(1478)太田道灌が江戸の地に築城するにあたり、守護神として川越の山王社から勧請したとある。 徳川家康公が江戸入城に際し、城内の紅葉山に祀った。その後、1600年代初頭、2代将軍秀忠公の江戸城大改造のとき城内紅葉山から隼町(現在の国立劇場付近)に移された。そして、明暦三年(1657)の「明暦の大火(振袖火事)」で社殿は焼失したが万治二年(1659)将軍家綱は、赤坂溜池に臨む松平忠房の屋敷を官収して、現在地に権現造り社殿を造営した。しかし、太平洋戦争の戦禍にあい焼失し、現在の社殿は昭和33年6月に復興されたものである。 さらに、日枝神社は江戸時代から続く「山王祭」でも有名であるが、それは6月の祭のときにレポートしよう。 この神社にある3つの鳥居は、一般的な明神鳥居の笠木の上に屋根形を付けたいわゆる「山王鳥居」と呼ばれる独特の形式である。 さらに拝殿の前にも右にオスザル、左に赤ちゃんザルを抱いたメスザルの夫婦猿の像が置かれている。この御神猿は、夫婦円満・安産・家門繁栄の徳を称え安産・子育・厄除のお守りとされている。 この母子の猿の像を見ていると何故か心が熱くなるから不思議である。 本殿の右後方にはホテル・ニュージャパンの跡地に建てられた地上38階、高さ約160メートルの超高層ビル「プルデンシャルタワー」が神社を覗き見るように建っている。 ところで表参道の石段は「男坂」と呼ばれているが、キャピタル東急の前をなだらかに登る車道は「御成坂」あるいは「女坂」と呼ばれている。御成坂は江戸時代、将軍が山王社を参るときに使った坂であり、なだらかなことから「女坂」という呼び名もある。現在では恋人同士が両方に分かれて坂を登り上で合流すると願いがかなうという。 御成坂を登ったところにしめ縄の巻かれた大きな銀杏木があるが、その根元に小石が固まったような大きな岩がある。国家「君が代」に「細(さざれ)石の巌となりて・・」と歌われるる「細(さざれ)石」である。 赤坂口にある2箇所ある裏参道のうち赤坂見附に近い「稲荷参道」は京都の伏見稲荷を思い起こさせるような小さな朱塗りの長い鳥居のトンネルが続いている。 もう一つの山王パークタワー側の参道は新しくて広い参道である。そこの鳥居がこの神社で一番大きい。その参道から正面にTBSラジオ、東側には新しい首相官邸が見える。 ところでこの日枝神社の場所はかって「星ヶ岡」と呼ばれた景勝の地であった。 陶芸家で美食家として知られる北大路魯山人(1883-1959)が、会員制美食倶楽部(料亭)「星ヶ岡茶寮」を開いた場所である(現在のキャピタル東急の場所)。 「週間スピリッツ」で連載中の人気グルメ漫画「美味しんぼ」に出てくる主人公山岡と究極のメニュー作りで対決する美食家「海原雄山」のモデルになった人でもある。現在の和食に世界ではよく見られる白衣にネクタイを絞めて包丁振るう高級料亭の板長の姿はこの星ヶ岡茶寮が最初だという。 今では美食の殿堂「星ヶ岡茶寮」はないが、稲荷参道の鳥居の脇に本年の実業之日本社『決定!ラーメンランキング首都圏完全版2003』で1位になった「九州じゃんがららあめん赤坂店」に長蛇の列ができている(ただしランキングでは原宿店ですが)。 ================================= 「日枝神社」から「君が代」そして「北大路魯山人」、いつの間にか「九州じゃんがららあめん」に話題は移りました。麹町遊歩人ならではの展開です。 H氏のHPのタイトルロゴもフルチェンジです。 アドレスが変更されています。お気に入りの登録はこのアドレスでお願いします。 メルマガのバックナンバーは次のアドレスへ http://www.mag2.com/m/0000073086.htm 追伸:今年最後の配信になりました。 本年もご愛読いただきましてありがとうございました。 どうぞ、良いお歳をお迎えください。 (麹町ウぉーカー編集室一同) |