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==========麹町ウぉーカーNO20===========

420日土曜日、奥多摩「川苔山」(1363m)から、帰ってきて、メルマガの原稿を書いています。

山歩きは中高年の独壇場かと思っていましたが、最近は若い人たちを良く見かけます。

今日も、帰りのバス亭で、私たちと同じルートを一人で歩いてきたと言う若い女子と一緒になりました。

「何処から登ったのですか?」彼女に聞いてみました。「ツルノスからです。」

「ツルノス・・・・・・?」漢字の読みが違うみたいで、思わず地図を思い浮かべて「鳩ノ巣(ハトノス)・・・・ですか」なんて、なんとも妙な会話でした。

低山を歩き回る私たちの、必須のアイテム五万分の一の地図。

私は昭文社のエリアマップを愛用しています。

そしてこの発行元の昭文社は麹町3丁目にあるんです。

今回は、麹町近辺の出版社についての話題です。

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千代田区は神田地区に代表されるように出版社や書店が多いが、

この麹町近辺も多くの出版社がある。

まず一番町の宝島社である。 

英国大使館の裏手でダイヤモンドホテルの隣にある宝島社は「週間宝島」を

発行していることでご存知でしょう。

宝島といえば一時期は音楽雑誌的であったり、ヘアーヌードの先駆けであったりとかなり過激かつ刺激的な雑誌だったと記憶している。

ところが、現在の「週間宝島」はかなりセンスいい2030歳代の若い世代を

対象としたカタログ誌的な雑誌になっている。

 

次に麹町3丁目の昭文社である。  

カーナビゲーションシステムが普及してきたとはいえ昭文社の「マップル」という道路地図は誰もが一度は使ったことがあるのではないだろうか。

それまでの地図と異なり大判でリンゴが描かれた表紙にカラーの地図はとても使いやすかった。地図の定番である。

さらに同社の「まっぷる」という国内、海外旅行のガイドブックは誰もが一度や二度といわずお世話になっていると思う。

 

紀尾井町3丁目の文芸春秋

もともと菊池寛が大正12年に創業したものであるが、

経営不振から昭和213月に同氏が清算した。

その後、同氏の承諾を得て同年6月に社員たちが再度作った会社である。

「文芸春秋」といえば芥川賞が掲載される雑誌であり、同社が発行する

「オール読物」に直木賞の受賞作品が掲載される。

ところでこの両賞の違いであるが前者は純文学短編作品に対するもので、後者は短編および長編の大衆文学に対して与えられるものである。その他にも菊池寛賞、大宅荘一ノンフィクション賞、松本清張賞なども同社の関連(財団法人日本文学振興会主催)する賞である。

日本の文学の発信地であるとともに文芸を志すものにとっては憧れの場所なのである。

昨年(2001)は同社の「プロジェクトX リーダーたちの言葉」という本が

発売された。苦しいときを乗り切るため、真のリーダーたちによる珠玉の言葉が紹介されている。

にほんごの凡人社「言葉」といえば文芸春秋社から通りを二つ平河町方面に入った平河町1丁目−313に「凡人社」がある。

この出版社の書店に入ったときに大きなショックを受けた。店の中がすべて語学に関する本ばかりなのである。特に使える日本語教育に関する初級から中級、上級教材は他の書店ではまず見たことが無いものばかりである。ここでは日本語を使えるように教える教材にあふれている。

面白いものを発見した。「study  English」と「learn English」の違いである。前者は「英語を勉強する。英語を学問として研究する。」であって後者は「英語を身につけるために学ぶ」とあった。

私たちは「国語」は教わったけれど、日本語を教わったという意識は無い。

確かに私達が英語をこれだけ長く勉強しながら話せないのは「learn」

しなかった為かと考えさせられた。

ところでこの凡人社は「ボンジンシャ」と発音するのであるが、

それは「外国人にとって、いかに発音が容易であるかを考慮して定めたものである。」という。それにしても社名を外国人が発音しやすいということをポイントにおいて社名を定めた会社はあまり聞かない。

本来の意味で世界に目を向けた、開かれた企業なのであろう。

なお、この書店は奥に無料のコーヒーをいただける場所がある。

買った本をコーヒーの香りを楽しみながら読んでおられるお客さんがいる。

このような書店は他に無いのではないだろうか。

ぜひ訪ねてみてほしい場所である。

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サッカーのワールドカップ開催が間近です。

日本と対戦するベルギーの大使館が同じ町内にあります。

6418時キックオフ(埼玉)

相手を知るために、ベルギーの情報集めています。

なんでも結構です。返信メールで情報お寄せください。

 

H氏のホームページの地図で麹町を探索ください

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(大)